林檎乃「とほほ・・・。」ブログ

林檎乃麗の「とほほ・・・。」な日常を綴っています。 

黒部渓谷鉄道と富山地方鉄道完乗の旅7.

2020-04-14 | 鉄道・旅行
 7.黒部宇奈月温泉駅と「トロッコ電車のはじまり」
 
黒部宇奈月温泉駅は相対式2面2線の高架駅で通過線はない。
2015年3月14日に北陸新幹線が、
長野から金沢まで延伸時に同時に開業した。
余談だが新幹線の駅名で一番字数が多いらしい。
駅舎を時間をかけて取材したが、
その時にトロッコ列車が飾られているのを見つける。
 
 
それはJR黒部宇奈月温泉駅ではなく、
隣接する富山地方鉄道本線の新黒部駅のロータリーにあった。
飾られているのは勿論黒部峡谷鉄道のもので、
解説には以下のように書かれている。
 
   トロッコ電車のはじまり
 
  トロッコ電車は、黒部川流域の電源開発のために
 日本電力(株)によって建設工事が進められたことが
 はじまりで大正12(1923)年9月、
 黒部峡谷で初めての本格的な発電所となる
 柳川原発電所を建設するため、
 一般的な線路幅である狭軌(軌間1067mm)よりも狭く、
 敷設に必要な土地も車両のサイズも小さくて済む
 ナローゲージ(762mm)が採用された。
  発電所の建設資材は三日市駅(のちの北陸本線、
 現・あいの風とやま鉄道線の黒部駅)で集積され、
 そこから黒部鉄道(現・富山地方鉄道本線の一部、
 三日市駅~現在の電鉄黒部駅間は昭和44年8月に
 廃止)を使って宇奈月に運ばれ、黒部専用鉄道に
 積み替えられて発電所の各工事現場へ送り込まれていった。
  洪水・大雪崩が頻発する厳しい環境の中、
 鉄道の敷設工事は困難を極めたが、
 大正14(1925)年6月には宇奈月~佛石(ほとけいし
 現・柳橋駅~森石駅間の地点)間の開業に漕ぎつけた。
  その後、上流部発電所建設のために延伸工事が進められ、
 昭和12(1937)年7月に欅平駅間(20.1km)が全通したのである。
  この時代のトロッコ電車は、専用鉄道として建設資材や
 作業員の輸送に重点が置かれていたが、
 美しい黒部峡谷の秘境を探勝したいという登山客や
 一般観光客からの乗車希望が絶えず、
 「命の保証をしない」という前提で便乗を認めることとなった。
  その後、黒部峡谷の自然を求める観光客の増加と
 地元民の強い要望により、昭和28(1953)年に
 地方鉄道法(現・鉄道事業法)による営業免許を受け、
 正式に旅客列車が走るようになり、
 そして昭和46(1971)年5月には
 「黒部峡谷鉄道」が発足した。
 依頼、この鉄道は「黒部峡谷トロッコ電車」の愛称で親しまれ、
 毎年多くの観光客が峡谷美や温泉、登山を楽しむために利用している。
 
そこには凸形電気機関車EDとトロッコ車ハフ26とハフ27があり、
更にそこには写真を撮る位置が事前に表示されていた。
 
 
観光客向けのサービスが徹底している。
北陸新幹線で黒部宇奈月温泉まで来て、
ここで乗り換える客のためのためのサービスなのだろう。
旧式ではあるが、これを見ると気分も盛り上がる。
ここで富山地方鉄道本線の新黒部駅に乗り換える。
コメント
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