7.養老鉄道桑名から大垣までの旅
桑名で養老鉄道に乗り換え、大垣まで行く。
乗り込んだ7700系TQ14編成は、
外装は東急時代の塗色を纏っていが、
車内は一部改造されていた。
種車は全席ロングシートだったが、
転籍にあたって3両編成中間車の一部にクロスシートを採用、
セミクロスシート車になっている。
また、シートのモケットも張り替えられ、瓢箪柄になっている。
08:09桑名始発の電車は大垣行きだが、
終点に行く前に養老で下車する。
養老鉄道の路線名にもなった駅であり、ここは取材しておきたい。
駅前には「源丞内の像」が設置されていた。
説明書きには、
孝子源丞内のお話
昔、元正天皇の御時、美濃の国に貧しい男がいました。
この男は山から薪を取って来て、それを売って年をとった父を養っていました。
この父は、大へんお酒が好きだったので、
男は「ひょうたん」をこしにつけていて帰りにお酒を買って来ては父を喜ばしていました。
ある日、山の中でこけの生えた石にすべって、うつむけに転んでしまいました。
するとどこかからか酒のにおいがするので、ふしぎに思ってあたりを見まわすと、
石の間からお酒ににた水がわいていました。
汲んでなめてみると、たいへんおいしいお酒の味がします。
男は喜んで毎日このお酒を汲んで持ち帰り、父を喜ばしていました。
このことはやがて元正天皇のお耳に入り、わざわざ養老へおこしになりました。
そのお酒の出るところをごらんになって「これは感心な親孝行を神さまがおほめになり、
お酒をおさずけになったにちがいない」とおほめになりました。
そして年号を「養老」とお改めになり「養老の瀧」と名付けられ、
この男を「美濃の守」という役人におとりたてになりました。
と書かれていた。
駅の看板も瓢箪で形づけられており、
ホームにも瓢箪が吊り下げられている。
乗り換え時間は29分あり、
当たりを少し散策することとして、養老公園東交差点まで行った。
戻って駅で09:27養老着09:30発の電車を待つ。
やってきた電車も7700系だったが、2両編成TQ01編成だった。
こちらも東急時代の塗色を残しているが、単なる赤帯だった。
23分の乗車で大垣に到着する。