9.電化路線と非電化路線-播但線二つの顔
播但線は播州、今の姫路付近から、
今の京都市北部を結ぶ鉄道として、
播但鉄道により部分開業、山陽鉄道に合併し全通、
その後国有化された路線である。
山陽本線姫路から山陰本線和田山を結ぶ、
いわゆる陰陽連絡線の一つである。
1998年3月14日に姫路から寺前が直流電化された。
そのため運転系統は寺前で分かれており、
普通車の直通列車はないが、ディーゼル特急「はまかぜ」は直通する。
青春18きっぷで姫路駅を入場し、さらに中間改札を潜り、
ホームに停車していた09:52姫路発寺前行きの電車に乗り込む。
この区間は103系3500番台が充当されている。
103系3500番台は103系0番台を種車に、
クモハ103形3500番台+クモハ102形3500番台の2両編成で、
播但色といわれる独自のワインレッドの塗色を纏う。
寺前での乗り換え時間は2分で、そのままホーム反対側の気動車に乗り込む。
乗り込んだ時には気付かなかったが、充当されていたのはキハ41形だった。
キハ41形はキハ47形からの改造車である。
キハ40系は大まかに分類すると、
キハ40形は両運転台、キハ47形は片運転台デッキなし、
キハ48形は片運転台デッキありとなる。
暖地向け2両編成のキハ47形1000番台を種車に、
片運転台から1両でも使用できるように両運転台化されたのが、
キハ41形で何故か2000番台に付番され、
5両が播但線非電化区間用として充当されている。
増設された運転台は新造で、切妻前面構体を接合している。
そのため、連結部に無理矢理運転台を付けたデザインになっている。