
涼を楽しむ 17/6/2013
ねこが、一気に歳をとった。
がくんと年寄りねこになった。
今まで目やになどでていたことがなかったのに、目から目やにを垂らしている。
動きが緩慢になり、食も細くなった。
どこか人気のないところで寝ていることが多くなった。
それでも気分がよいときには、ひょっこりと現れ甘えてくる。
広い敷地を思いのままに動いては、好きなように生きているねこ。
芝の植えに寝ころび、庭掃除する人の後を追いかけ寄り添い、ご飯の時間にはおねだりをする。
知らない人がやってくるとすっとどこかへ隠れ、デミオが帰ってくると出迎えをする。
昨日の夕方、ねこの体を長いこと撫でていた。
死んだように横たわり、全身撫でられるがままになっている。
ねこを撫でながら聞いてみた、「おいしゃにいきたい?」
ねこはぴくりとも耳を動かさない。
家族以外の人にはほとんどなつくことのないねこにとって、よそへ出て行くなんてとんでもないことなのだろう。
昔、避妊手術をしに医者へ連れて行ったときには、怒ってしばらく寄り付いてきてくれないくらいだもの。
歳といえばそれまで、でも、ねこがいてくれるだけで幸せな自分は、どうしたらいいのかずっと迷っているのだった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます