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甘くもほろ苦いギターの音色、ホセ・フェレール

2014-05-11 18:01:23 | 音楽たちークラシック


Vals Espanol by Jose Ferrer

19世紀後半から20世紀初頭にかけてスペインで活躍した作曲家ホセ・フェレール。
彼のギター曲は、ノスタルジックな気持ちを掻き立たせ、甘くもほろ苦さが心の中に広がっていく。
ギターの音色のせいなのか、それとも厳しいスペインの風土が醸成する無常観なのか。
かつてマドリッドからフランスへ向かう車窓から見た夕日に照らされる景色が、土と石が転がる赤く焼け付く荒野だったのを思い出す。
すべての土地が荒野であるわけではないけれど、豊かで穏やかなフランスの景色からすると驚きとなる。
しかし、その違いがあるからこそフェレールのような音楽が生まれるのだ。
物質的に恵まれることが豊かとは限らない、不足しているから他で補い充足することもあるのだと考えさせられる。
フェレールの、この小品を聴いて心に潤いを与えてあげようか。





Terpsichore Op.45 - Jose Ferrer



Ejercicio - Jose Ferrer


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