rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

イノシシの脅威 害獣駆除について

2024-12-02 15:35:13 | 生き物たち
私の住まう地域におけるイノシシの被害が顕著になったのは、2011年東日本大震災以降と記憶する。
原子力発電からサスティナブルな自然エネルギーを利用しての発電に大きく舵を切って、ものすごい勢いで太陽光パネルが乱立しだしたのに同期している。
雑木林や山が切り開かれて、そこを生息地としていたイノシシたちが農地や人家近くへと居場所を移さざるを得なかったのだろう。
また、20年前は、飼い犬の放し飼いが通常であったのだが、ペットに対する扱いの変化と野犬がほぼいなくなったことも、イノシシが人間の活動圏に進出したことも要因の一つと思われる。
もっとも、ハクビシンやアライグマ、まだこのあたりでの被害を聞かないけれど、キョンなど、外来動物が繁殖して、農作物への被害も出ている。
以前このブログに記したかもしれないが、北海道の市街地付近に羆が出没するようになった要因の一つに、その地に生きる人の体感として犬を屋外で飼うことが激減したのもあるようだ。
今日、ブルーベリーの冬の剪定をしていた家人が、昨日手入れした場所がすべてイノシシに荒らされて、しかも木を倒されたり枝を折られたりと憤慨していた。
そこで家人は、「もしかすると、我が家の警備隊として数匹の犬を迎え入れる日も近そうだ」と、本気でつぶやいていた。

害獣駆除には、猟友会の方々の協力が欠かせない。
ともすると、自分たちも危険な目にあうかもしれない大変な仕事だ。
知り合いの猟友会の人が話していたことでは、カラスなどの害鳥駆除とイノシシの大型害獣では、使用する銃の種類が違うこと、対大型害獣の猟銃を扱うには、免許の等級が決まっていることなどあるという。
また、捕獲の罠を仕掛けられるのも、大型害獣用猟銃を扱える人らしい。
命の危険を伴う行為を、公共の益のためにしてくれる方々には、感謝の気持ちだけではなく、それ相応の謝礼も必要だろうし、保障もつけなくてはならいと思う。
けれど、害獣(人にとっての)の中でもっとも危険な羆を駆除してくれる方々への対応が、なんも理不尽といえるようなものであった。
ならば、せめて公共の益に働く消防団と同じように、準公務員級の待遇があってもいいのではないだろうか?
できないと言うならば、警察官や地方公務員がその役を担うならば、問題ないだろう。
野生の動物にたいして、生半可な知識と中途半端な意識で対峙できるのか、想像すらままならないから、今のような事態になっていると思うし、なによりその方々への敬意が感じられない。
本気で必要性を感じるときは、自身もしくは大切な人が実際の被害にあったときなのだろう。
自分に関係なければどうでもかまわないというのは、無自覚の悪意と思われる。

最近、本当に日本人の倫理観が破綻していることを、ひしひしと感じる。
とても嘆かわしく、やりきれない思いだ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿