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「宇宙兄弟」稀に見る爽やかな鑑賞後

2014-03-15 23:57:47 | 映画
星を見るのが好きだからというわけではないが、テレビで放映されていた実写版映画「宇宙兄弟」を観た。
コミックはまったく、アニメは数回見ていたくらいの、特別ファンということもない。
インフルエンザで寝ている小さな人の様子を気にかけながら、家人と何気なくという感じだ。
主人公たちが子供の頃に抱いたまっすぐな夢を追いかける姿は、とても輝き、こそばゆいくらいに憧れを刺激する。
誰しもシンプルに生きたいと願ってはいても、そうならないのは世の常、貫くことの難しさ。
フィクションだから夢物語と言い切ってしまっては身も蓋もない、フィクションだからこそ描かなくてはならないとはいえまいか。
夢、人との強い絆、共に立ち向かう仲間、分かち合い、他者を認める寛容な心、自尊心、報われる努力、自分の存在意義、多くのものが盛り込まれていて、それを叶えていく主人公は、人がなりたい理想像だろう。
ときには、そんな夢物語の世界に浸ってみて、無垢な幼心を思い出してみるのも良いではないか。
家人と映画を観終わったあとに、久々に爽やかな気持ちになれたと語り合った。
現実の重さを一時でも無重力にしてくれる、良い映画だったと思う。

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