冬の景色の楽しみは

冬の景色の楽しみに、すっかり落葉してしまった木立が醸し出す美しさがある。
澄み渡った青空に木々の梢の細やかな線が映えだすさまや、夕暮れ間近の濃紺の色と溶け合いながらしだいに熟れきった柿の色が西に退く空に黒くシルエットとなって浮かび上がる冬枯れた木の姿は、自然が描き出す名画と言えよう。
今日の帰り道、名画を楽しみながら家に辿り着く。
明日は、どのような名画に出合えるのだろうか。
心を開き、神経を研ぎ澄まして、またと出会えない美を探してみよう。

気に入ってもらえるとやっぱりうれしい

このスタンプを作って、大体１年になるだろうか。
もうすっかり埋もれてしまっても仕方がない頃だろうはずなのに、いまだにぽつぽつ引き取り手が現れる。
こんなにうれしいことはない。
だから、この場を借りて感謝の意を伝えたい。
「私の創った作品を気に入ってくださってありがとう。」

親の作ったご飯って、やっぱりいいの？

今夜は、ポークカツレツ、少な目の油で香ばしく揚げ焼きする。
フルタイムで働き始めてから、貧弱な自分は、料理に時間をかけられなくなった。
仕事帰りスーパーの惣菜コーナーによることもしばしばだ。
主に買うものは、フライ系。
だから、今夜のポークカツレツは、子供たちに大いに喜ばれた。
スーパーの物といったいどこが違うのか？
まずコショウが大好きな我が家ならでは、コショウの効き方が違うこと。
余分な下味がついていないこと、主にアミノ酸系調味料や甘味料の多用。
カツなどは、形成肉ではないことか。
揚げ上がったカツレツをテーブルにのせると、歓喜の声が上がった。
カツレツを一切れ大事そうに頬張る小さい人。
「やっぱりうちで作ったカツは、どこよりも美味しい！」
ちょっと哀れにも思えるほどの喜びようだ。
食事中、始終ニコニコとしている小さい人を見て、また頑張って美味しい物を作ろうと心に誓う。
思えば、昨年の11月中から２ヶ月あまり、ずっと風邪で体調が悪かったのに加えての指先切り落とし事件があったため、まともに料理をすることがなかったのも原因だったのだ。
仕方のないこととはいえ、可哀想なことをした。
食は、生きる基本、愛情の表現。
たとえ質素であっても、手をかけた美味しい食事を心がけていきたいものである。

やっとこさ冬到来とはいっても・・・

雪に覆われたアルジャントゥイユ　/アルフレッド・シスレー

この2日の冷え込みは、冬らしいものになった。
いつまでもどんより暗い朝、舞い落ちる雪。
あたり一面真っ白く霜に覆われ、ピリピリと刺すように冷たい空気。
けれど、蛾のような虫が飛んでいる。
義母が愚痴をこぼしていた、「今年はいつになく暖かいから、野菜はどんどん大きくなるし、虫食いがひどくてまともに育つ物がない。」と。
暖かいのは体が楽でいいけれど、やはり冬はそれなりに寒くならないといけないらしい。
路面凍結はとても困るけれど、一面の霜で白く覆われた景色は素晴らしく美しいのだ。

デヴィッド・ボウイよ安らかに

David Bowie – Life On Mars?

先ほど、ネットを見始めてすぐ、デヴィッド・ボウイの訃報が目に飛び込んできた。
衝撃と時代の喪失感で、心が冷たく沈んでいくのがわかった。

７０年代後半から活動を始め、さまざまな実験的試みを繰り返す意欲的なアーティスト。
自分は子供の頃にテレビで見た映画「地球に落ちてきた男」で、初めてボウイを知ったが、かなり印象深く覚えている。
その後、８０年代の映画「戦場のメリークリスマス」と音楽番組ベストヒットUSAで”Let's Dance"のプロモーションビデオを多く見ることができた。
彼の成功した現状に満足しない求道者的な姿勢は、とても尊敬に値する。
アーティストとして妥協を許さないあるべき力強さを持つ彼は、気になる存在であっただけに、今日の突然の訃報には動揺したのであった。
けれど、現実には彼も私も確実に年老いているのだから、早すぎる死ではない。
死の直前に最新アルバムを発表できたのだから、生き切ったと言ってもいいほどだ。
だから、どうかデヴィッド・ボウイよ、安らかに眠れ。
私は、哀悼の意を表して彼の音楽を聴こう。



David Bowie - Starman (1972)



David Bowie – Space Oddity



Queen & Annie Lennox & David Bowie - Under Pressure







David Bowie - Lazarus