とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

高度生殖医療にかかわる用語 その10

2010年06月15日 | Weblog


本日は【ARTの適応基準】について書かせて頂きます。


1.卵管性不妊
  ・卵管形成術で成功が認められなかった場合
  ・卵管が開通していても、卵管の機能障害がある場合
  ・子宮外妊娠を繰り返す場合

2.原因不明不妊
  ・不妊治療期間が2年以上の場合
   (女性の年齢が36歳を超える場合は上記不妊期間より短くても適応となる)

3.男性不妊
  ・総運動精子数が100万個以下の場合はICSIの適応となる
  ・総運動精子数が100万~1000万個の場合で不妊期間が2年以上の場合はIVFの適応となる
  
4・子宮内膜症
  ・軽度あるいは中等度の子宮内膜症は原因不明不妊と同様として対応する
  ・重度子宮内膜症の場合には卵管性不妊と同様に対応する

5.頚管性不妊、免疫性不妊
  ・不妊期間が2年以上の場合にはIVFが適応となる
  ・女性の年齢が36歳を越える場合にはこの不妊期間を短縮しても良い

6・内分泌異常
  ・クロミフェン約6周期、hMG-hCG周期を約6周期以上用いても妊娠に至らない場合

というガイドラインがあります。



青少年の避妊教育の方面に力を入れている日本は、
女性の「妊娠出来る期間」を教え忘れています。
生理が続く限り妊娠出来ると思い込んでおられる方も多いように感じます。
ですので、不妊治療というものは”眉唾もの”と思っていらっしゃる方も多いです。
特にご主人様方・・・。
何もしなくても出来るのに、何かしないと出来ないよ!とばかりに薬を飲ませたり注射をしたり・・・なんてと。
何もしなくても子宝が授かる方々は、本当に何もしなくても自然に授かっております。
自然に授かりずらいところを何とかしないと!と、真剣にお考え頂きたいものです。


不妊治療は、ご夫婦の話し合いと協力がとてもとても大切です。
そしてご主人様の思いやりと労わりが何より大切です。
・・・不妊治療に限らず、
何でもない日々の生活においても、ご夫婦間の思いやりと労わりは大切ですものね・・・。


ーby事務長ー

コメント
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