



こんにちは。
今回は、体外受精・顕微授精の最終段階、胚移植について、お話したいと思います。
胚移植とは、卵と精子を体外で出会わせ、受精させた後、しばらく培養して、胚(受精卵)を母親の子宮内に戻す(移植)ことです。
当院でも、胚移植の際には『お小水をしっかりためた状態』で行っています。
経腹的に超音波の機械で子宮の状態を確認しながら、胚を戻す位置を確認して胚移植を行うためです。
経腹的に子宮を見る際に、お小水がしっかりたまっている方が、子宮をより鮮明に確認できます。
また、子宮の位置も移植しやすい向きになることが多いです。
患者様には苦しい時もありますが、スムーズに胚を移植することが出来るのと出来ないのでは、妊娠率は変わります。
よりスムーズに、より確認しやすい状態を作るためにも頑張って頂いています。
ただ、お小水をためる……など、今までに行ったことがない方がほとんどですから、難しいのも事実です。
目安としては、
・コーヒー、紅茶、緑茶等、利尿作用のあるものは飲まない(常温の水がオススメです)。
・トイレの近い方は、移植の1~2時間前にお手洗いに行き、そこから500~1000mlある程度の時間をかけて飲む。
・トイレの遠い方は2~4時間前にお手洗いに行き、そこから1000~2000mlある程度の時間をかけて飲む。
です。
ただ、個人差、季節、体調にもより、同じようにためても、お小水がたまっていないことはありますので、その都度、調節が必要になります。
また、気になったら、スタッフまだ声をかけて下さいね。
移植は超音波の画面を見ながら行います。
胚が子宮に移植される瞬間も、状態が良いと、見ることができ、安心されている方も多くいらっしゃいます。
より良い移植のため、スタッフ一同心をこめて行っていきます。
これから移植の方々も、お小水をしっかりとためて、良い移植をしていきましょう。
本日の添付写真も、移転先となる場所の工事中の様子です。
注)移転に関しての情報は、一昨日のブログをお読みになられて下さいませ。

