とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

8月のラボ便り

2010年08月18日 | Weblog
8月のラボ便り


こんにちは。
日々の暑さに加え、台風の季節が近づいてきました。
毎年のことだから大丈夫と考えがちですが
万が一の災害などに備えをしっかりとしておきたいですね。

新しいクリニックに移転し、半月が過ぎました。
培養室内も通常通りの採卵・胚移植が始まっております。

待ち合い室や受付は広くなったな・・・と感じていらっしゃると思いますが、
実は培養室もとても広くなりました。
広くなっただけでなくインキュベーター(培養庫)という器械が増えました。


このインキュベーターは子宮の環境に近い環境が作られています。

大気中は窒素78%、酸素21%、二酸化炭素0.05%、その他
という割合になっています。

一方、インキュベーター内は
窒素89%、酸素5%、二酸化炭素6%(温度は37℃)となっています。
大気中と全然違いますね。

しかし、インキュベーターの扉を開けると
中のガスが漏れ出して環境がどんどん変わってしまいます。
これは卵にとって良くないことなのです。
この開け閉めを最低限にし、素早く行うことがとても大事になります。


子宮に近い環境ではあるものの、真似できないことがあります。
それはお母さんの心臓の音や声です。

静かな培養庫で数日間育ったのち、
お母さんの子宮の中に戻ります。
そこは今までと違う“音”のある環境です。

胚移植が終わって判定の日まで不安でいっぱいになられると思います。
でも、毎日たくさん笑ってその声をお腹の卵に届けてあげてください。

きっと、その声が卵の力になると思います☆


とくおかLCラボスタッフより

コメント
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