

皆様、こんにちは。
10月になって、大分涼しくなってきましたね。
ここから冬に向けて気温が下がり、空気が乾燥してくと、インフルエンザが流行します。
流行する前に、しっかりと予防対策を取っていきましょう!
今回のラボ便りは、
体外受精・顕微授精による流産・先天性異常についてお話しします。
体外受精・顕微授精を行って、流産率が上がることはありません。
流産の原因の多くは、胎児の染色体異常=受精卵の染色体異常です。
受精卵の染色体異常には、女性の年齢が大きく関連しており、年
齢が上がるにつれて染色体異常は起こりやすくなります。
体外受精・顕微授精を受けている女性は、
自然妊娠される方々よりも、年齢が高い傾向があります。
その為、体外受精・顕微授精を受けている方の方が、
流産率が高いという報告があったりもします。
さらに、体外受精・顕微授精をされている方々は、
なかなか自然妊娠・出産まで至らない方ということになります。
そのような方々は、年齢以外にも妊娠しにくく、
流産しやすい要因があると考えられます。
また、体外受精・顕微授精を行って、
子供の先天性異常率が上がることは無いとされています。
流産率と同様に、
女性の年齢や不妊の原因等の影響を除外すると、差はないとされています。
ただ、男性側に不妊原因があり(極端な乏精子症、精子無力症、精子奇形症、無精子症など)、
精子の状態が悪い場合は、子供の先天性異常率が自然妊娠と比べて高いという報告があります。
これは、男性側に不妊原因がある場合は、
染色体異常のある精子の割合が高いことに由来しています。