とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

5月のラボ便り

2022年05月07日 | ラボ便り
5月のラボ便り

皆様、こんにちは。
大分暖かくなり、過ごしやすい日々になりましたね。
急に寒くなる日もありますので、体調に気をつけて参りましょう!

今回のラボ便りでは、
4月から保険適応になった「アシステッドハッチング」「高濃度ヒアルロン酸含有培養液」についてお話致します。

アシステッドハッチングは、胚の透明帯に切り込みを入れて孵化しやすくする操作です。
胚は、透明帯という殻の様なものに包まれており保護されています。
着床の前に胚が透明帯から脱出(孵化)する必要がありますが、透明帯から脱出出来ない場合があります。
その場合、胚の質がよくても着床に至りません。
(透明帯が固い・厚い場合に起こり得ます。女性の御年齢が上がると透明帯が固くなることがあります。)
胚移植の前にアシステッドハッチングを行うことで、孵化しやすい状態にし、着床しやすくします。

高濃度ヒアルロン酸含有培養液は、胚の着床率を高めめる効果があります。
ヒアルロン酸は子宮内腔や卵胞液・卵管など元々人体に存在する物質です。
粘着性がある物質の為、子宮内膜へ接着しやすくする作用や、胚自身を保護する作用があります。
胚移植の際に使用する培養液を高濃度ヒアルロン酸含有培養液にすることで、
胚の表面をヒアルロン酸が覆っている状態にし、
また、胚移植時にヒアルロン酸が含まれた培養液が子宮内に入るようにすることで、
胚が子宮内膜へ着床しやすくします。

「アシステッドハッチング」「高濃度ヒアルロン酸含有培養液」は、
保険適応の胚移植だけでなく自費の胚移植でも行っております。
ご不明な点がございましたらスタッフへお声がけ下さい。

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