つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

お納めの準備

2024年08月23日 | 佐橋美術店よりのお知らせ

ブログの更新が大変遅くなってしまいました。
お休み明けの今週は、やはりバタバタと慌ただしく過ごしています。


森芳雄の作品のお納めの準備は何とか今週末には終えられそうです。

額を入れる布箱に1人で厚紙の箱カバーをつけるのにも随分慣れ、指に擦り傷を作ることも減りました。








汚れが目立つ黄袋のお洗濯なども済ませました。

黄袋は昔は虫除けの効果を見込んで、黄檗(キハダ)樹皮で布を染めて美術品の巻き布や袋を作ったのが
始まりだと思いますが、おそらく今はただの黄色い布を額屋さんでも使っていらっしゃるのだと思いますので
お洗濯をするのも気が楽です。

















裏板の状態が良くない場合は、以前の裏板に貼ってあった各画廊のシールを剥がして新しく作っていただいた板に貼り直してもらったりすることもあります。この作品をどんな画廊さんが扱ってきたかがわかる大切な資料になります。



作品にもよりますが、簡単な作業でしたら当店の負担で箱や裏板を作り直させていただいています。

また納品の際には、作家と作品の簡単な資料も作成しお渡しいたします。







器用な佐橋のようにはできませんが、佐橋がいた時と同じように作品のお嫁入りの準備は丁寧にさせていただきたいと
思い、お時間をいただいて準備をさせていただいています。

それは、単なる当店の「癖」のようなもので、ご紹介するようなことでもないと思いますが、それを省いて良いから
「早く納品を!」とおっしゃられてしまうと1人では少し困ってしまいますので、牽制球??のようなものを
書かせていただきました💦

暑さにまして、局地的な豪雨なども多くなりました。
皆様どうぞお気をつけてお過ごしください。

















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元気でおります

2024年08月16日 | 佐橋美術店よりのお知らせ
夏季休業中も多くのみなさまにこのブログにお立ち寄りいただいているようです。まことにありがとうございます。

お休みをいただいて最初の一日は同じ名古屋市内の息子の家に遊びに行かせてもらいましたが、翌日はひたすら眠りつづけておりました。

お盆に入ってからはお墓参りにいったり、仏壇周りのお世話をしたりしましたが去年と違い、なぜか今年の方がその作業をするのがつらくなってしまって、なんともいい加減な供養になってしまいました。

昨日はまた孫が遊びにきてくれて沢山遊べ、一緒に送り火も焚けたので心が落ち着きました。

というわけで、私は元気でおります。

明日、明後日は出かける予定がありますが、台風の影響がどのようになるか?
少し心配です。

みなさまはこの暑い、暑いお盆休みの日々をどのようにお過ごしでいらっしゃったでしょうか。

予めお知らせいたしましたように、ホームページとブログから森芳雄作品の画像、ご紹介文を下ろさせていただきました。


来週からは、森芳雄展の作品と当店の作品を混ぜながら展示させていただこうと思っております。よろしければ、またお立ち寄りくださいませ。


それでは、20日火曜日より通常通り営業させていただきます。
ブログも来週から書かせていただこうと存じます。

どうぞ、よろしくお願い致します。

追伸
休廊中、メールなどのご連絡はお受けいたしますが、お返事が遅くなりますことをお許しくださいませ。












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営業日のお知らせ

2024年07月27日 | 佐橋美術店よりのお知らせ
森芳雄展は8月10日(土)まで開かせていただいております。

会期中は7月29日(月)と8月5日(月)のみお休みを頂戴いたします。

明日28日の日曜日、8月4日の日曜日も11時30分より17時30分まで営業させていただきますので、
よろしければお立ち寄りくださいませ。

と言っても、きっとまた大変お暑くなり、あまりご来客はないと思いますので私もたまりに溜まった絵葉書などの整理をしながら
のんびり店で過ごしたいと思います。



またお知らせが遅くなりましたが、夏休みは8月11日(日)〜18日(日)まで頂戴いたします。

リハビリも兼ねて19日(月)も少し店に出ようと思っております。

よろしくお願い申し上げます。





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本棚

2024年04月01日 | 佐橋美術店よりのお知らせ
思春期の頃はあまり自分が変わっているとは思いませんでした。けれど、学校生活には幼いころから強い違和感がありました。ですから、本はいつもそばにありました。

大工の父は大学には何か手に職をつけるために行くものだと言っていたので、文芸学部への進学を反対されるだろうと思っていましたが、「自分の考えていることを言葉にできるようになるのは良いことだ」と賛成してくれ、しかも大学では運よく素晴らしい先生に出会え、色々なことに救われました。

そのために益々、何か資格を取りたいとか、手に職をつけたいとかそういうことは要らないと考え始めていましたが、ただ生まれつき記憶力がひどく欠如しているので、「調べること」を頼りに生きるしかなく、図書館司書の教育課程だけは取りました。

就職先で出会った佐橋は私より何倍も本が好きでした。亡くなる直前まで一度に3、4冊の本を平行読みしていました。

ですから、漫画をはじめ自宅にもこの店にも本はいっぱいです。

店の本棚はこの頃全く整理していませんでしたが、先日求めた著作集のおかげでやむおえず、、図書室の整理に手をつけはじめました。

美術品に関わる著作だけでなく、まぁ~色々な本が図書室にはあります。






こちらの本は、ひとつは表装屋さん?の本も交じっていますが、全て画商さんが書かれた本です。

眼一筋
画商一代記
洋画商
発句一代

いかにも画商さんらしい本のタイトルですね。まさに勝負師?相場師?を連想させる言葉選びです。この著者の方達のご活躍は当時東京で見させていただいていましたので、私はこちらの本をあまり詳しく読んでいませんが、昭和の時代は画商さんにとって良い時代だったのだなぁと今つくづく思っています。


発句。ホックというのは美術品の市場、交換会で出品作品に対して最初に主催者が設定する価格、つけ値を伝えるため声のことを指します。この最初の一声で、競りの行方は如何様にも変化します。落札価格も大きく変わります。この交換会が盛況であればあるほど、相場を動かしているという実感も大きくなるのだと思います。交換会の会主としての画商の一生、例えば「発句一代」はそんな内容の本だと思います。

一口に画商といっても、その仕事にはいろいろな形があり、感じるステータスも色々だと思います。どの本も少し「癖」はあると思いますが、お通いくださるみなさまでしたら、本をお貸しすることもできますので、よろしければお読みになってみてください。










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梅原龍三郎 ブロンズ作品

2023年11月17日 | 佐橋美術店よりのお知らせ
三連休をいただいた後の今週は、とてもお寒くなりました。

ひとりで過ごすことが多くなると、季節感が狂っているのは自分のせい?かと思ってしまったりすることがあり

地下鉄などのみなさんの服装から「あぁ、寒いのは私ばかりではないのか」と妙に安心したりします。


「こんにちは〜今日は寒いですねぇ〜」のお決まりのご挨拶もこの頃の私には大切な確認作業です😊



展覧会が終わった後ですし、今週はご来客も少ないかと思っていましたが、お客様や画商さん、お世話になっている業者さんなどが順にお立ち寄りくださっています。





夜が長い季節になると、ブロンズ作品の存在価値が高まるように思います。

佐藤忠良、船越保武、柳原義達、淀井敏夫という彫刻家作品もそれぞれ魅力はありますが、


梅原龍三郎のブロンズはとても単純で無骨のようでいて、その存在感は圧倒的なもののように感じます。

高山辰雄のブロンズ作品も同様です。画家の作る立体は面白い。香月の玩具などもそうですね。

それぞれのブロンズ作品についてもまた書かせていただこうと思っています。


梅原龍三郎 ユーロップ 高さ16.5㎝ 共箱
現代日本美術全集梅原龍三郎 集英社 掲載
150,000


同作品に関する以前の記事へ




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