つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

もうすぐ二歳

2025年02月14日 | 日記・エッセイ・コラム
今日は義娘のMahoが孫娘を連れてお仕事の手伝いに来てくれました。

入力作業やら、在庫の管理やら。。とにかく短い時間で効率よく仕事を片付けてくれるので大助かりです。

またその間、私はひたすら可愛い孫と遊べるので幸せです。

ときどきこのブログにも登場してもらったお兄ちゃんは四歳半になり幼稚園に通っているので、今日はもうすぐ2歳になる
妹のKiinoがお相手をしてくれました。

子どもというのは、ただ可愛いとか成長が楽しみだとかそういう魅力ばかりでなく、本当に繊細なしかも偉大な感性を持っていることにいつも驚かされます。それは、自分が子供を育てている時には全く気づかなかったことです。

良寛さんは、子供とずっと遊んでいたとよく聞きますが、それはただ偏屈だからという理由だけでなくおおいに子供に学ぶところがあったからではないかと思うくらいです。


自分で生きていく力を持てない子ども達は実は本能的にかなりの不安を抱いていて、だからこそ嬉しい時にはニコニコ笑い、寂しい、怖い時には大いに泣くのだと最近考えます。またまだおしゃべりが上手にできないからこそ、親は勿論自分の周りの大人達の
態度に非常に敏感で、怒られればこちらの想像以上に傷つき、褒められたら救われたような優しい顔をします。

心の症状は体の症状になって表れもします。また傷つくことで、より強く聞き分けのない態度を示します。

歳を重ねれば人間の器が増してどんどん理性的になれると信じていた幻想が打ち砕かれそうになっているわたしの今、まだ理性に縛られていない孫達の姿、個性に学ばせてもらうことが本当に沢山あります。

一緒に遊ぶのには体力が必要でへとへとになって「命懸け😭」の部分もありますが、その疲れを忘れさせてもらえるような発見が幾つもあるのです。

クレーのいうように、福井の言うように、生まれ出でるところ、帰り着くところが同じであるのなら、高齢者と子供達の間に真の情愛が交わせるのではないかとも感じます。







Kiinoは女の子らしく、お世話好き。
2歳にして今日は店中の立体や飾っているお人形達にお菓子を配ってくれました。
佐藤忠良の少女には「いそいで、いそいで」とひとりごとを言いながら、せっせと飴を3つ!
配るお菓子の量には、何か彼女なりの評価があるのかもしれません。








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お客様よりのお便り

2025年02月14日 | お客様よりのお便り
ブログの記事を書かせていただいたと同時にお客様からのお便りが届きました。

与謝蕪村の絵葉書。真っ白な富士山が描かれています。蕪村の作品鑑定は難しいだろうなぁと思いつつ
通信面を拝見すると、こちらもタイムリーに福井の事をお書きくださっていました。

「青い音」をお求めくださったお客様。

久々に児玉のムフタール通りを出しました。油彩10号の重いこと!!
ほとんど額の重さでしょうね。階段を一段一段下すのがつらいこと。
もう油彩の10号は買えないなと。。福井作品は思えば10号に良いものが幾つかありました。
奥様はよくあれらをバランス良く展示してみえるなと感心です。そんなこんなで最近購入した
絵は日本画、水彩、小さなサイズばかりです。「青い音」は好きなブルー、男の子がスマート、おしゃれ、
正方形、一発で購入が決まりました。
福井の「モスグリーン」は佐橋さんはお好きでしたが、私にはちょっと苦手な色です。

何気ないようでありながら、内容は盛り沢山。
とても文章がお上手でいらっしゃるなぁといつも感心させていただいています。
下書きをされることはないとお聞きしたので、一発勝負。しかも、文字を間違えたり
修正液を使われることもありません。


弥栄コレクションの展覧会の展示は、殆ど作品を運んでくださるご次男さんが決めてくださいます。
勿論私の希望もお伝えしますが、作品のレベルの把握も、それと佐橋美術店の店内の「見せどころ」も良くご存じでいらっしゃるので
殆どお任せしています。そして、最終チェクは社長さんがしてくださいますので益々安心です。


福井の雪景にはチークの額が本当によく似合っているのですが、確かに重いので私1人で幾つかの作品の移動をするときは、覚悟を決めて作業をしなくてはいけません。大体前日から計画を立てて、朝の体調が良ければ服装も考えて、いざ!出勤!となります。


重いと分かっていても、「あの作品をここに飾ってみたらどうだろう」とか「あの作品をやっぱり見たいから重いけど箱から出そうかしら」とかそう思えているうちは、重さ≦見たい でなんとかなるだろうと思いますが、先のことを考えると皆さまどうしても軽いものに魅力を感じられますね。


額装、軸装についてはやはり色々と私たちが考えていかなくてはいけないことだと思っています。
現代アートなら大きな作品であっても簡単に飾れたりしますものね。






お納めの決まったキャンバス剥き出しの「くわい」に弥栄画廊さんご所有の空き額を合わせていただきました。
作品ばかりでなく空額のコレクションも豊富なのにびっくり‼️

私は福井なら何でもチークの額に入れれば良いのかと思っていましたが、確かにこの静物画にマット幅の広いチークの額では作品の品の良さが飛んでしまうかもしれません。

画像の額は作品によく合っていて、しかもとても軽く助かります。

絵画作品には額の存在が大きな影響を及ぼします。作品の見え方がガラッと変わるからです。
また額の大きさ、重さはコレクターさまには日常的大問題となります。

その兼ね合いについて、私どもの考えること、またお客様にお聞きしなくてはならないことが大いにあると思っています。























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