昨日は思いがけず、お客様からお便りをいただきました。
先日ご紹介いたしました川端龍子の「花王」の絵葉書をお送りさせて頂いたお客様からは
この牡丹のお葉書を。
はじめはどの画家の作品かわかりませんでしたが、
裏を見てみると、納得!
鏑木清方の素描でした。
なるほど、、
素描である為だと思いますが、この牡丹は、完全のようでほんの少し何か物足りない。。
だからといって花瓶でなく、、横に女性の顔を描いて欲しくくなるような、、そんな作品だと感じます。
いつもながらの私の勝手な感想で大変申し訳ございません。
関西にお住いのお客様にはメールを頂戴いたしました。
私からのお便り到着のお知らせと、
今回は、華岳作品にまつわる心温まるお話と実際の書などの画像を添付してくださいました。
この春から少し筆を持って文字を書く時間を設けてみようと思っていましたので、私には願ってもないタイミングで
頂いたメールです。華岳の文字をしっかり堪能させていただきました。
そして、昨日はそれからずっと華岳の画集や図録を開いていました。
どんなに小さな紙片の、メモ程度の走り書きや簡単な素描であっても、その全部に華岳の香りが残っています。
或いは、、残ってしまっています。
この強い強い残り香が、華岳を華岳とし、また華岳を大いに苦しめたのだと思っています。
すごいなぁ~とただ単純に感じ入るしかなくなってしまいます。
そして、山種美術館で御舟の黒牡丹を見て大泣きしてしまった私は、
いつかその御舟の黒牡丹とこの華岳の黒牡丹を当店に飾ってみたいという大きな夢を持っています。
これは「花王」でも「黒牡丹」でもはなく、まさしく過不足ない「華岳の牡丹」なのです。