つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

鏑木清方展 名都美術館

2019年11月19日 | おススメの展覧会、美術館訪問
当店にとうとう今日は鈴懸の葉が1枚舞い込んで来ました。

あっという間に、木枯らしの季節がやってきたのですね。









日曜日には愛知県内の名都美術館さんへ伺い、鏑木清方展を拝見しました。(画像は名都美術館さんのお庭です)

松園、深水の美人画よりも、清方の美人画が好きなのは、清方自身が自分の画家としての役割をよく自覚していたから、
また清方が、女性の暮らしぶりをよく観察していたからだと思います。

長い一生を、女性は「暮らし」の中で生きるように感じています。

清方が好きだった物語に描かれる女性も、みな家族や生活を背負って人生を生きる女性ばかりだろうと思います。

1940年、昭和15年前後からは
「命のない美人画は価値のないもの」と言い切る清方が60代を迎え、戦力昂揚の世情に反発し、
いよいよ「美人画」に画家としての覚悟を決め、女性をより生き生きと華やかに描くようになりました。


私が今回一番良いと思った作品は「高尾さんけ」(すみません画像がありません)
佐橋は今更?と思いましたが、やはり





「たけくらべの美登利 」 1940年昭和15年 京都国立近代美術館  でした。





三年後の清方没後50年には、大々的な清方展が催されるようですので、それまでしばらくは
清方の作品を目にする機会が増えるかもしれません。

来週はいよいよ築地明石町を拝見に伺います。




名都美術館さんのすぐ裏にある杁ケ池(いりがいけ)を少し散歩しました。







紅葉がとても綺麗でした。
鴨ももう、到着しているのですね。
命はためらう事なく、前へ前へと進みます。






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