今回の展覧会を開かせて頂こうと思った最初のきっかけは、この小茂田青樹の作品との出会いにありました。
夏の展覧会に出品するのでは、季節外れになってしまうなぁ〜11月の無眼界展まで待とうか?と考えていたところに、上村松篁の金魚が入って参りましたので、「この機会に一緒に」と思い切る事が出来ました。
今まで出会った小茂田作品の中で、1番小さなサイズ、しかもとても可愛らしく感じられる作品で、早く皆さまにご覧にいれたいとも思いました。
勿論、可愛らしさだけでなく、小茂田らしいセンス、又描かれた梅の花などには写実的な筆の冴えも感じることができます。
箱書きが古径というのもまた良いですね。
季節外れをカバーできるほど清々しく、関東画壇の「粋」を感じていただけるコーナーになったと思っています。
どうぞ、ごゆっくりご鑑賞ください。
小茂田青樹 絹本 「梅花小禽」 20.1×27.5㎝ 古径箱 東京美術倶楽部鑑定書
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