連日39度を記録し、高温注意報の発令されている名古屋です。
こんな日にお出かけ頂いて、お客様が体調をお悪くされては困るので、もう店を閉めた方が良いのではないかしら?とさえ考えるお暑さです。
そんな中を、お客さまがいらしてくださるととても嬉しいやら、申し訳ないやら・・
複雑な気持ちになります。
東京の東郷青児記念 損保ジャパン興亜美術館さんや静岡のビュッフェ美術館さんにお出かけのお客様よりそれぞれカタログのお土産をいただきました。
今日は、少し時間も取れましたので、両図録をゆっくり楽しませて頂きました。
損保ジャパン日本興亜美術館さんでは、巨匠たちのクレパス画展が開催されているそうです。
油彩や、水彩と違うタッチで、画家によっては「あら?」と思わせる作品があったりして、面白く見せていただきました。
画像1番上から
須田国太郎の作品のイメージとクレパスの荒い画面がよく合っているように思います。
2番目
林武は、今ひとつかなと思いますが、岡鹿之助のクレマチスの楚々とした感じが「涼しげ」です。
3番目
寺内萬治郎はやはり材料に何を使っても絵肌を作るのが上手いですねぇ。
画像、1番下の作品は佐伯米子の作品です。佐伯祐三の奥さんですね。
今まで知らなかったのですが、
米子さんははじめ、川合玉堂に日本画を習ったのですね。
このユトリロ調の作風はやはり佐伯との生活の中で培われたものでしょうか?
ビュッフェの作品を扱うのは稀ですが、今回少し勉強材料としての資料が必要でしたので、ビュッフェ美術館にお出かけになられたお客様に図録をいただき、大変助かりました。
ビュッフェのごく初期の作品です。少し青年らしさというか?情緒が感じられます。
流石にビュッフェ美術館さんです。とても良い作品をお持ちです。
この厳しい線の檻の中に、情緒のわずかな光を見つけるのが、もしかしたら日本人は上手なのかもしれません。
この時期の作品について少し知りたかったのです。
今までの知識の中にはない作品です。
店がお休みをいただく時期になっても、どんなに暑くても、私たちはきっとまたこの店に寄ったり
美術館さんに絵を見に伺うのだろうと思います。
暑くても、寒くても、嬉しくても、悲しくても、、お客様に長くお楽しみ頂ける作品を探し続けるのだと思います。