つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

旧小林秀雄邸宅

2018年08月14日 | 日記・エッセイ・コラム



お客様から、佐橋が画集や本を頂いて帰って参りました。

その中から装丁が私の好みのもの、タイトルから興味が持てる本をいくつか選び、読ませて頂いています。

小林秀雄の「真贋」は自分でも持っている本ですが、こちらは単行本で見開きに小林秀雄の旧邸の写真が掲載されていて、とても楽しめました。


本の写真が撮りにくいので、鴨の文鎮をのせました。
お見苦しく申し訳ございません。



小林秀雄は昭和23年〜50年まで鎌倉、鶴岡八幡宮の裏手に住んでいらしたそうです。

玄関には、弥生小壺に白山吹をいけて。額は奥村土牛の桜を。





応接間より庭を見る。遠く材木座海岸や伊豆大島が望め、かつて正面には東慶寺の墓石・五輪塔があった。




応接間
李朝白磁大壺
絵志野香炉(バーナード・リーチ作)
信楽鬼桶水指
鉄斎画軸

信楽水指 と梅原龍三郎パステル画


骨董を主に集められたと聞いていますが、絵画のご趣味もよく、ご自分のお宅の環境や間取りをよくお分かりになって美術品をお飾りになっていらしたのですね。



李朝や古信楽にバーナード・リーチや梅原のパステル画を持ってくるセンスは素晴らしいなぁと思います。


梅原の価格の高い油彩画をここにいくつ並べても、きっと美しくはないのですね。

建物、お庭(風景)、お部屋の間取り、家具、そして美術品。

そのバランスをいつも考えながら暮らしていくのが、最高の贅沢なのだろうと思えます。





























コメント (3)
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