あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

四国霊場を巡る遍路道(5)

2007-09-11 18:42:02 | 四国遍路あれこれ


 37番岩本寺から足摺岬の38番金剛福寺までは約
80km。中2日のの長い遍路道が続きます。今日も
その続きで、清流、四万十川にかかる四万十大橋に向
かいます。

 黒潮町田野浦で、県道かと思えるりっぱな広域農道
に入り、しばらく進みます。
 
 黒潮町の西端、四万十市との境界付近、県道339号
と交差した先の左カーブ点です。

 この先は田園地帯に出ました。歩道はありませんが、
車の交通量はわずかです。

 四万十大橋を渡って国道321号に入り、津蔵渕の集落
は旧道を抜けて再び国道を進みます。

 土佐清水市との市境に向かって緩やかに上がる国道
沿い。ハゼなどが紅葉を始めていました。

 歩道がないので、細い路側帯を歩かねばなりません。

 四万十市、土佐清水市境を抜ける新伊豆田トンネル内。
全長1620mあり、通過するのに20分近くかかりました。

 トンネル内には、歩道が設けられています。

 トンネルを抜けた土佐清水市側の出口です。

 
 足摺岬の東側付け根にある人気の民宿久百々に泊まり、
いよいよ足摺岬へ到達の日。久百々を出て間もなく、1.5
km近くある「大岐の浜」と呼ぶ砂浜の遍路道が見えてき
ました。

 この砂浜が古くからの遍路道になっています。

 砂浜は、波打ち際を歩いた方が、靴が砂にめり込まず、
歩きやすいです。でも、波の荒い日はさらわれぬよう、
注意が必要です。


 大岐の浜の最後は、こんな小さな流れをまたいで渡り
ます。しかし大雨の後は増水で渡れないので、国道を
通った方がよいようです。


 2kmほど先で以布利港の横を抜け、再び浜辺の遍路道
を進みます。

 打ち寄せたゴミがたくさん溜まっていました。

 窪津漁港を過ぎ、県道27号に戻りました。1車線だけの
県道の、切り通し部分を通過します。


 次第に海から離れた県道は高みに上がり、周囲は肉厚
の広葉樹が増えてきます。足摺岬へあと0.5kmになり
ました。


 足摺岬の近くは、ツバキの純林が県道の両側を覆って
います。


 足摺岬にある38番金剛福寺に参拝、納経所で「遠かっ
たでしょう」とねぎらいの声をかけられると、1番霊山寺
から500km余り、ほんとに遠くまでよく歩いて来たと実感
しました。

 岬の西に向かい、旅館や民宿の多い一角を抜けました。
足摺サニーサイドホテルを過ぎ、松尾郵便局に向かう間、
県道27号を離れ、急に下って再び上る短い遍路道を
通過します。

 その遍路道の途中、この先を上がれば松尾の家並みに
出ます。       (続く)

 

 

 

  


コメント
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