あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

三浦半島の最高峰、大楠山へ(神奈川)

2007-09-23 22:53:31 | ハイキング
 真夏並みの残暑が厳しかった昨9月22日(土)は、
地図愛好グループの例会で、神奈川県、三浦半島の
最高峰、大楠山(おおぐすやま)へのハイキングに出
かけました。



 JR横須賀線の踏切事故の影響で、予定より遅れて
逗子駅に着き、これも遅れた11時45分頃の衣笠駅行
きバスに乗りました。

 大楠登山口バス停で下車し、12時15分に南南西の
大楠山を目指してスタートしました。


 高祖坂集落の三差路に、青面金剛などの古い石仏が
並んでいます。


 高台に出ると、東側に静かな山里が見下ろせ、ここが
東京湾の近くとは思えぬ、閑静な雰囲気です。


 横浜横須賀道路を越えて少しその道路に並行して進み、
湯の沢旅館の下から階段を下って、湯の沢沿いの登山路
に入りました。

 水量はわずかですが、きれい。小さい橋を渡り右岸沿
いに進むと、滑滝(なめたき)のようなところも見られま
した。

 流を離れると疑木の階段となり、しばらく続きました。
登山路は豊富な広葉樹に覆われ、下草にりっぱなシダが
茂っていました。

 林間を進むので日差しはさえぎられますが、その代わ
り風が通らず、気温が上がって汗が止まりません。

 階段が無くなると傾斜も緩み、歩きやすくなりました。


 3本走る送電線の下を過ぎ、東山国際カントリー倶楽
部の東端、衣笠城址方面と大楠山頂との三差路で、日差
しを避けて昼食。スタートが遅れたので、13時過ぎでした。

 山頂付近のアンテナ塔が見え、ゴルフ場の金網状に進
みます。ヒガンバナが花を開いていました。


 14時35分、大楠山頂に着きました。標高は241mで
すが、三浦半島の最高峰です。山頂広場には、2等三角
点がありました。


 展望塔があったので、らせん階段を上がっていったら、
隣接するレストハウス屋上より上は、鉄骨が腐敗している
のか危険なので上がれません。

 それでも、レストハウス屋上からも360度の展望。東に
横須賀の市街地が見下ろせ、その向こうの東京湾を通過
する船舶もたくさん見えてました。


 北側の山は切り開かれ、ゴルフ場が続いています。


 残念ながらこの日はちょっと霞んでいて、遠望は利かず、
逆光の西方は、江ノ島がかすかに認められますが、丹沢
山塊や箱根の山並み、富士山などは全く見えません。

 山頂広場の看板前で記念撮影。参加者は撮影の私を入
れて5人でした。


 帰路は、南西に延びる尾根を下って前田川沿いに出る
「前田橋コース」を行くことにしました。

 山頂周辺には、NTTのアンテナ塔が3本立っています
が、下り側には、タワーの上を円形ドームで覆った、一見、
灯台のようなアンテナ塔が立っていました。

 
 塔の下にあった説明板によると、国土交通省の大楠山
レーダー雨量観測所で、ここから半径120kmの関東南
部や伊豆半島、静岡県や山梨県東部までの範囲の雨雲
が観測できるようです。

 塔の下は、コスモス畑になっていましたが、先般の台風
9号の強風雨を受けたためか、彩りはいまひとつでした。

 前田橋コースの上部は、オオシマザクラでしょうか、桜
の古木が両側に続き、幅広く歩きやすい下り道でした。 

 周辺は肉厚の常緑広葉樹に覆われていて、三浦半島
には豊富な広葉樹林が多いことが認識されました。 


 山頂からバス停のある県道まではおよそ3kmですが、
予想以上に樹林帯下の下りが続き、下部は木の階段も数
百段あって傾斜が強まり、距離よりも長目に感じました。

 右下に流れの瀬音が聞こえて、前田川の流れが見下ろ
せるようになり、間もなく川のそばに下って橋を渡り、
右岸沿いの車道に出ました。

 橋のそばに、「関東ふれあいの道」の道標と、前田川
遊歩道の案内板が立っています。

 遊歩道は、車道の下、流れ際の深い樹林下を下流にも
続いているようですが、私たちは車道を進みました。
 下の写真は遊歩道の南端です。


 秋谷2丁目の家並みを少しで、国道134号の前田橋
交差点際にある、前田橋バス停に16時35分にゴール
しました。

 すぐに来たバスに乗り、三浦半島西岸を北へ、車中か
ら西の海に光る夕日を眺め、17時10分頃JR逗子駅に
到着し、帰途につきました。

(天気 晴、距離 6km、地図(1/2.5万) 横須賀、浦賀、
 秋谷、歩行地 葉山町、横須賀市)



 

 

  

 

  

 

 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする