8月27日(水)、首都圏は何日ぶりか、予想外の青空が
広がり、少しだけ暑さが戻りました。
前日、8月26日に参加した「十代青少年旅立ち応援シン
ポジウム」の模様を報告します。
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2008年8月26日(火)
若い頃、旅に熱中したおじさんたちが、今の十代の青少年
があまりにも篭の中にとじこめられて、まるでブロイラーのよ
うに育てられるのを見かねて、篭の外の世界をちょっとでも
見せてあげたいという願いを持ち、昔の少年に戻って、少年
の自立の旅立ちを考え、話し合うためのシンポジウムが開催
された。

会場は東京・文京区白山の東洋大学白山キャンパス6号
館にて、14時~17時にかけて実施した。

催しの企画は、青少年国際野外旅行研究会で、(財)日本
ユースホステル協会(略称:JYH)が協力している。
第1部は、絵本作家 関屋 敏さんと、カントリーウオーカ
ー「やまさん」こと、山浦 正昭さんとのトークセッション。
2人の出会いや、以後の関屋さんの行動や考え方などを
中心の話が進んだ。

絵本作家、関屋さんは、南極探検家・白瀬中尉や、樺太探
検をした間宮林蔵の伝記、ご自身が38歳のときに55日かけ
てした日本縦断3,000㎞の記録、リヤカーを引いての北海道
一周など、自転車、ヨット、そりなどで実際に自分で旅をして、
現場体験を通して描いた絵本は60冊を超えるとのこと。

ご自身の体験から、小さいときの旅がその後の人生に大き
な影響を与えると考え、子どもたちに絵本を通じてメッセージ
を送り続けてきた。
今後も、現場体験した上で、子どもたちが歩く旅をしたくな
るような そして絵の中から歌が聞こえるような絵本を描いて
行きたいと言われた。
山浦さんは、「旅をする条件として、成長期になる前に多く
の人と出合い、親や教師以外の大人とふれ合うチャンスを
つくることが、人格形成の大きな柱になる。
大きな旅行を経験することで、自分の実力以上の要求に応
えられる力がつき、お金の使い方の工夫や物を節約すること
を知り、大人になってもそのスタイルで生きられるようになる。
本人が直接企画し、自分で判断する旅が大事。自分たち
は18歳以上で旅を経験したが、もっと早い時期に体験して
欲しいと思う。よい意味でのお節介をして、子どもたちの旅
の応援をして行きたい」といったことで話をまとめた。
次に、紙芝居「シルマンとアルテナ」が上演された。
この作品の作者はやまさんで、絵はYKさん。そして読み手
はYKさん、補助はYMさんというキャストで、やまさん一家が
総出演、さらにKIさんのヴァイオリン伴奏が、紙芝居の内容
をいっそう印象づけた。

内容は、ユースホステル運動をはじめたドイツ人、シルマン
の物語りである。
第2部は、やまさんの進行によるフリートーキング。
姫路市から参加の「出がらし紋次郎」こと、KTさんが口を
切り、大学時代の周遊券の旅について。次に、明星大のFK
さんは、管理責任を問われる現在の社会慣習を自己責任に
どう移行すべきかと問われた(下)。

参加者中の最年少、青少年代表ともいえるSKさんは、小
学校から中学校卒業前の一人旅の経験を。磐田市のYUさ
んは、27年続けているユースホステルに泊まって2泊の旅
をする活動の報告を行う(下)。

新潟市のKNさんも、自分の青春時代の旅の経験から、新
潟県の子どもたちに旅の経験をさせたいと述べた。さいたま
市のIHさん(下)は、ご自身でリーダーをしているボーイスカ
ウトの野外活動を紹介。

若手の一人、横浜市のDKさんは、3月に香港から北京
を目指した歩きの初め頃、野宿中に身ぐるみ盗難にあった
という貴重な体験を話す。

渋谷区のKMさんは、3年前から会津で実施中のシルマン
スクールのことや、自主的活動のできる青少年づくりが大事
であることなど。
最後に、やまさんから、「自主行動型人間や社会造りが必
要で、旅はそのための手段。徒歩旅行の体験を生かし、将来
の地球への負担増を減らし、エネルギーコストの削減を目指
す必要がある。
その様な青少年を増やすため、青少年国際野外旅行研究
会「ワンデル」を今日発足する」と結んだ。
シンポジウムは17時で終了、場所を別棟の食堂に移して
懇親会が開催された。

参加者のひと言ずつのメッセージを通して、思いがけずの
再会やアドバイスなどもあり、実のあるひとときとなった。


最後に、YKさんのオカリナ演奏と、KIさんヴァイオリン演奏
があり、全員で合唱をして、この日を記に発足する青少年国
際野外旅行研究会「ワンデル」の発展を祈り散会した。


広がり、少しだけ暑さが戻りました。
前日、8月26日に参加した「十代青少年旅立ち応援シン
ポジウム」の模様を報告します。
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2008年8月26日(火)
若い頃、旅に熱中したおじさんたちが、今の十代の青少年
があまりにも篭の中にとじこめられて、まるでブロイラーのよ
うに育てられるのを見かねて、篭の外の世界をちょっとでも
見せてあげたいという願いを持ち、昔の少年に戻って、少年
の自立の旅立ちを考え、話し合うためのシンポジウムが開催
された。

会場は東京・文京区白山の東洋大学白山キャンパス6号
館にて、14時~17時にかけて実施した。

催しの企画は、青少年国際野外旅行研究会で、(財)日本
ユースホステル協会(略称:JYH)が協力している。
第1部は、絵本作家 関屋 敏さんと、カントリーウオーカ
ー「やまさん」こと、山浦 正昭さんとのトークセッション。
2人の出会いや、以後の関屋さんの行動や考え方などを
中心の話が進んだ。

絵本作家、関屋さんは、南極探検家・白瀬中尉や、樺太探
検をした間宮林蔵の伝記、ご自身が38歳のときに55日かけ
てした日本縦断3,000㎞の記録、リヤカーを引いての北海道
一周など、自転車、ヨット、そりなどで実際に自分で旅をして、
現場体験を通して描いた絵本は60冊を超えるとのこと。

ご自身の体験から、小さいときの旅がその後の人生に大き
な影響を与えると考え、子どもたちに絵本を通じてメッセージ
を送り続けてきた。
今後も、現場体験した上で、子どもたちが歩く旅をしたくな
るような そして絵の中から歌が聞こえるような絵本を描いて
行きたいと言われた。
山浦さんは、「旅をする条件として、成長期になる前に多く
の人と出合い、親や教師以外の大人とふれ合うチャンスを
つくることが、人格形成の大きな柱になる。
大きな旅行を経験することで、自分の実力以上の要求に応
えられる力がつき、お金の使い方の工夫や物を節約すること
を知り、大人になってもそのスタイルで生きられるようになる。
本人が直接企画し、自分で判断する旅が大事。自分たち
は18歳以上で旅を経験したが、もっと早い時期に体験して
欲しいと思う。よい意味でのお節介をして、子どもたちの旅
の応援をして行きたい」といったことで話をまとめた。
次に、紙芝居「シルマンとアルテナ」が上演された。
この作品の作者はやまさんで、絵はYKさん。そして読み手
はYKさん、補助はYMさんというキャストで、やまさん一家が
総出演、さらにKIさんのヴァイオリン伴奏が、紙芝居の内容
をいっそう印象づけた。

内容は、ユースホステル運動をはじめたドイツ人、シルマン
の物語りである。
第2部は、やまさんの進行によるフリートーキング。
姫路市から参加の「出がらし紋次郎」こと、KTさんが口を
切り、大学時代の周遊券の旅について。次に、明星大のFK
さんは、管理責任を問われる現在の社会慣習を自己責任に
どう移行すべきかと問われた(下)。

参加者中の最年少、青少年代表ともいえるSKさんは、小
学校から中学校卒業前の一人旅の経験を。磐田市のYUさ
んは、27年続けているユースホステルに泊まって2泊の旅
をする活動の報告を行う(下)。

新潟市のKNさんも、自分の青春時代の旅の経験から、新
潟県の子どもたちに旅の経験をさせたいと述べた。さいたま
市のIHさん(下)は、ご自身でリーダーをしているボーイスカ
ウトの野外活動を紹介。

若手の一人、横浜市のDKさんは、3月に香港から北京
を目指した歩きの初め頃、野宿中に身ぐるみ盗難にあった
という貴重な体験を話す。

渋谷区のKMさんは、3年前から会津で実施中のシルマン
スクールのことや、自主的活動のできる青少年づくりが大事
であることなど。
最後に、やまさんから、「自主行動型人間や社会造りが必
要で、旅はそのための手段。徒歩旅行の体験を生かし、将来
の地球への負担増を減らし、エネルギーコストの削減を目指
す必要がある。
その様な青少年を増やすため、青少年国際野外旅行研究
会「ワンデル」を今日発足する」と結んだ。
シンポジウムは17時で終了、場所を別棟の食堂に移して
懇親会が開催された。

参加者のひと言ずつのメッセージを通して、思いがけずの
再会やアドバイスなどもあり、実のあるひとときとなった。


最後に、YKさんのオカリナ演奏と、KIさんヴァイオリン演奏
があり、全員で合唱をして、この日を記に発足する青少年国
際野外旅行研究会「ワンデル」の発展を祈り散会した。

