あるきメデス

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国立歴史民族博物館の常設展示紹介③(千葉)

2008-08-16 22:16:36 | Weblog
 2008年8月5日(火)に訪ねた、千葉県佐倉市の国立
歴史民族博物館の常設展示室の紹介の続きで、第3展
示室の中ほどあたりから。

○東海道写真五十三次勝景

 幕末と明治初年に出版された東海道の鳥瞰図の一部、
長い図の中の江戸周辺のみを撮った。  

○旅から帰って
 
 伊勢詣でなど、講中で旅に参加した人たちの中には、
旅日記をつけて生涯の思い出とする人もいたという。
その旅日記の一つ。

○北前船の積荷

 18世紀後半に登場した北前船(きたまえぶね)は、大
坂などと上方(かみがた)と蝦夷地(えぞち)(北海道)とを
つなぐ長距離航路を活躍の舞台として、各地の産物など
を買い取って輸送先で売り渡す買積方式を中心に、大き
な利益を上げたという。

○四季農耕図屏風

 福岡秋月(あきづき)藩の御用絵師だった斉藤秋圃(しゅ
うほ)による、農村生活を描いた屏風絵の部分。

 全体では、春夏秋冬の農作業や祭礼などの風景が描か
れている。

○旅籠のセット
 
 江戸時代の旅籠(はたご)の実物大セットも展示され、
室内の模様も垣間(かいま)見ることが出来るようになっ
ていた。

 最近は地方の多くの都市に、歴史博物館や郷土資料館
といった展示施設が増えているが、中には出土品や民具、
農具などを整理不十分なまま、乱雑に並べたものとか、
説明不足なのものも見うけられる。

 しかしここは国立の施設だけあり、豊富な教授陣や学芸
員、その他のスタッフをかかえていることもあり、展示の
仕方や説明などに工夫が凝らされ、よく理解できる。

 ゆっくり見れば1日でも見終わらないほど展示があり、
日本歴史をふり返るには格好の場所と思われる。

 第3展示室まで回ったところで16時半を過ぎ、閉館時刻
の17時が近づいたので「日本人の民族世界」と題した第
4展示室と、19世紀後半から1920年代までの第5展示
室の観覧は次の機会とし、ミュージアムショップに行く。


 ショップには、展示されていた埴輪や土偶の模型なども
販売されていた。


 ミュージアムショップの大型窓からの外の眺め。


 別に、出版物を揃えたコーナーもあり、この博物館だけ
でなく、全国の博物館、美術館などが企画展などの機会
に出版した図録や書籍など、書店では入手できない貴重
な資料を購入することもできる。

 博物館を出たのは、閉館間近の16時50分頃だった。


 京成佐倉駅に向かって佐倉城址公園を北に下って行く
と、左手斜面下に真崖仏(まがいぶつ)が見えたのでそば
へ行ってみた。

 日本を代表する臼杵(うすき)真崖仏の中で、最も有名
な古園石仏(大日如来及び諸尊像13体)の中心をなす
大日如来像の複製。

 凝灰岩(ぎょうかいがん)の岩壁から掘り出したもので、
平安時代後期の木彫像に通じる作風を示す丈六仏(じょう
ろくぶつ)(約2.8m)だという。

 城址公園の堀を離れ、駅に向かう通りには、かやぶき
屋根の民家が残っていた。


 17時20分頃、京成佐倉駅に着き、特急電車で日暮里
に向かった。

コメント
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