2008年8月1日(金)<続き>
小坂にある道の駅の休憩棟で昼食を終え、12時半過ぎ
出発する。
家並みが少なくなり、緩やかに下った三差路に、古い石
の道標がある。
今来た塩の道の方には「左志ん志やう」と刻まれ、「信州」
への道であることが記されていた。
すぐ先の家の壁面に、木彫りの作品がたくさんな並べて
ある。この家の方の作品らしい。
ニゴリスミ川を渡ると大野集落。川のすぐ北にある大野
神社は、かやぶき屋根にトタンを被せた社殿。
りっぱな杉木立の並ぶ境内に、1等水準点があった。
鳥居のそばには、高さ29mの大ケヤキがあったようだが
今は切り株しか残っていない。
次の十字路際に十王堂があり、古い閻魔(えんま)像が
10体以上並んでいた。
「十王を供養すると、死後、閻魔さんの裁判のときに罪が
軽くなる」という庶民信仰により造られたものらしい。
木陰が少なく日差しが強まり、汗が止まらない。大野小
の東でJR大糸線の東に回り、用水沿いに進む。色鮮やか
なヒャクニチソウがたくさん咲いていた。
頚城(くびき)大野駅の東側を過ぎたあたりに、馬頭観音
などの石仏が並ぶ。
少し先で塩の道を逆行する女性3人のグループと行き交
う。この暑いのによく歩く気になったと感心。行く手の道の
様子を教えてくれた。
文字のかすれた「林道下山線」の表示に従い、T字路を
右折すると緩やかな上り道。大汗をかいて上がる。
最高点近くに、権現清水と呼ぶ湧水が右手の斜面から落
ちていた。
手を合わせてすくって何杯も飲み、乾いたのどを潤す。
左カーブする最高点に、新しい握手像の双体道祖神が置
かれていた。
携帯電話のアンテナ塔の先で、車道をヘヤピン状に横切
る。その先からは林間の土の道。緩やかに上がると林間か
ら、北の谷間に日本海が見えてきた。
再び右から接近した車道の横に、木のベンチがあったの
で小休止する。
カラマツ林の横を下ると美山公園の一角となり、小さい池
のそばに平成2年(1990)に作られた歩荷(ぼっか)像が
立つていた。
公園の一角、西側の高台を少し上がって展望台に登る。
糸魚川市の上水道配水塔を展望台としたもので、南は緑の
田んぼや山並み、西に姫川の流れ、北に日本海と糸魚川
市街、東は緑濃い山並みと、360度の展望が得られる。
歩道のある車道をゆるやかに北に下り、最終コースに向
かう。北陸自動車道を越え、総合体育館や中学校横を過ぎ
ると、糸魚川の住宅街になる。
「蒼龍松の古木」の表示があった淨福寺に寄ったが、枯れ
たようで、本堂前に切り株だけが残っていた。
山門はなかなか趣がある。
新鉄2丁目の狭い家並みの間を抜け、JRの踏切を越えて
市街地へ。中央通りの交差点際に、「塩の道広場」と呼ぶ
小公園があり、牛と牛つなぎ石の石像やトイレ、ベンチが
あった。
すぐ先、東側を入った経王寺には、新潟県最古という永享
4年(1432)銘の梵鐘(ぼんしょう)があり、県の文化財に
指定されていた。
次の通りが糸魚川市の繁華街。交差点に糸魚川町道路
元標が立つ。
さらに進んで15時33分、ついに日本海海岸沿いの国道
8号に出た。テトラポットの護岸の向こうに穏やかな海が広
がる。
3年前の前回の大峰峠越え西コースに続き、今回は大網
峠を越えて東コースでの、2度目の日本海への到達である。
塩の道千国街道の歩きが終わった。
今回も、江戸時代の塩の道の雰囲気をかなりのところで感
じることが出来、暑かったが満足できる歩きだった。
まだ午後の日差しは厳しいが、早いので東に向かい、糸魚
川の中心街をめぐることにして、塩の道を離れた。
(天気 晴、距離 12㎞+確認往復5㎞、地図(1/2.5万)
小滝、越後大野、梶屋敷、糸魚川、歩行地 糸魚川市、
歩数 34,100)
小坂にある道の駅の休憩棟で昼食を終え、12時半過ぎ
出発する。
家並みが少なくなり、緩やかに下った三差路に、古い石
の道標がある。
今来た塩の道の方には「左志ん志やう」と刻まれ、「信州」
への道であることが記されていた。
すぐ先の家の壁面に、木彫りの作品がたくさんな並べて
ある。この家の方の作品らしい。
ニゴリスミ川を渡ると大野集落。川のすぐ北にある大野
神社は、かやぶき屋根にトタンを被せた社殿。
りっぱな杉木立の並ぶ境内に、1等水準点があった。
鳥居のそばには、高さ29mの大ケヤキがあったようだが
今は切り株しか残っていない。
次の十字路際に十王堂があり、古い閻魔(えんま)像が
10体以上並んでいた。
「十王を供養すると、死後、閻魔さんの裁判のときに罪が
軽くなる」という庶民信仰により造られたものらしい。
木陰が少なく日差しが強まり、汗が止まらない。大野小
の東でJR大糸線の東に回り、用水沿いに進む。色鮮やか
なヒャクニチソウがたくさん咲いていた。
頚城(くびき)大野駅の東側を過ぎたあたりに、馬頭観音
などの石仏が並ぶ。
少し先で塩の道を逆行する女性3人のグループと行き交
う。この暑いのによく歩く気になったと感心。行く手の道の
様子を教えてくれた。
文字のかすれた「林道下山線」の表示に従い、T字路を
右折すると緩やかな上り道。大汗をかいて上がる。
最高点近くに、権現清水と呼ぶ湧水が右手の斜面から落
ちていた。
手を合わせてすくって何杯も飲み、乾いたのどを潤す。
左カーブする最高点に、新しい握手像の双体道祖神が置
かれていた。
携帯電話のアンテナ塔の先で、車道をヘヤピン状に横切
る。その先からは林間の土の道。緩やかに上がると林間か
ら、北の谷間に日本海が見えてきた。
再び右から接近した車道の横に、木のベンチがあったの
で小休止する。
カラマツ林の横を下ると美山公園の一角となり、小さい池
のそばに平成2年(1990)に作られた歩荷(ぼっか)像が
立つていた。
公園の一角、西側の高台を少し上がって展望台に登る。
糸魚川市の上水道配水塔を展望台としたもので、南は緑の
田んぼや山並み、西に姫川の流れ、北に日本海と糸魚川
市街、東は緑濃い山並みと、360度の展望が得られる。
歩道のある車道をゆるやかに北に下り、最終コースに向
かう。北陸自動車道を越え、総合体育館や中学校横を過ぎ
ると、糸魚川の住宅街になる。
「蒼龍松の古木」の表示があった淨福寺に寄ったが、枯れ
たようで、本堂前に切り株だけが残っていた。
山門はなかなか趣がある。
新鉄2丁目の狭い家並みの間を抜け、JRの踏切を越えて
市街地へ。中央通りの交差点際に、「塩の道広場」と呼ぶ
小公園があり、牛と牛つなぎ石の石像やトイレ、ベンチが
あった。
すぐ先、東側を入った経王寺には、新潟県最古という永享
4年(1432)銘の梵鐘(ぼんしょう)があり、県の文化財に
指定されていた。
次の通りが糸魚川市の繁華街。交差点に糸魚川町道路
元標が立つ。
さらに進んで15時33分、ついに日本海海岸沿いの国道
8号に出た。テトラポットの護岸の向こうに穏やかな海が広
がる。
3年前の前回の大峰峠越え西コースに続き、今回は大網
峠を越えて東コースでの、2度目の日本海への到達である。
塩の道千国街道の歩きが終わった。
今回も、江戸時代の塩の道の雰囲気をかなりのところで感
じることが出来、暑かったが満足できる歩きだった。
まだ午後の日差しは厳しいが、早いので東に向かい、糸魚
川の中心街をめぐることにして、塩の道を離れた。
(天気 晴、距離 12㎞+確認往復5㎞、地図(1/2.5万)
小滝、越後大野、梶屋敷、糸魚川、歩行地 糸魚川市、
歩数 34,100)