これも遅くなりましたが、4月の最終日曜日に、軽いハイキングを楽し
むグループで、群馬県沼田市の北部、玉原(たんばら)高原へ行った際
のレポートです。
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2009年4月26日(日)

東京・青梅市内から3台の車に分乗して、7時45分ころ出発した。
圏央道から関越自動車道に入り、嵐山PAで休憩して更に北上する。
途中で黒雲に覆われて雨も降ったが、短い区間で止み好天となる。
9時24分に沼田ICで下りて県道266号に入る。沼田市内を北上、高
度が上がるにつれて季節のうつろいが遅れ、モモやリンゴ、ナノハナなど
あちこちに咲く。
大天狗で知られる迦葉山(かしようさん)への道を左に分け、発知川沿
いに少しずつ高度を上げ、川を離れてさらにジグザグに上がって行くと、
まだ芽吹き前の広葉樹林の谷間に残雪が現れる。
玉原湖の横を進んで10時ちょうど、売店やレストランなどのあるセンタ
ーハウスの駐車場に着く。標高は約1220mあり、周辺にたくさんの残
雪が見られる。取手からのSさん夫妻と合流、15人全員が揃った。

身支度を整え、リーダーの挨拶などがあり、10時35分に出発した。
枯れ枝のままの広葉樹林に、びっしりと残雪の残る間を抜ける舗装
道路を少し進むと、「ぶなのわきみず」と記されたところから、豊富な水
が流れ落ちている。

置いてあった竹筒のコップで飲んでみたら、まろやかな味わいだった。
「玉原湿原入口」の道標に従い、車道を離れて右手の木道に入る。

小さい池の横を過ぎて緩やかに上がり、周辺が開けた湿原に出た。
ところどころに残雪があり、湿原を囲む広葉樹林も芽吹き前で、やや色
彩に乏しい。

少し先に分岐があり、右側(東に)を回ることにする。期待したミズバ
ショウは、まだ花を見せていなかった。
湿原の北端まで進んで、左からの木道と合した。樹林帯に入ると残雪
の上を歩くようになる。

滑らぬように注意しながら緩やかな斜面を上がって行く。
稜線に出ると西方の木の間越しに、谷川連峰かと思われる残雪豊富
な山並みが望見できる。

下草にササの生える広葉樹林には、太いブナが増えてきた。

間もなく標高1302.5m三角点のある長沢に着いた。雨雲が上空に
かかり、パラパラと落ちてきたが、そう続きそうもないので、残雪の上
や横にシートを敷いて昼食にした。

豊富に残る残雪に注意しながら、東に伸びる稜線を進むことにする。
しかし雪で踏み跡が分かりにくいところもあった。

右手に玉原湖が見下ろせるようになり、少し先で今日の記念撮影を。

緩やかなアップダウンを繰り返して、少しずつ下って行くと、一時
残雪は減り、やがて豊富なブナ林となる。

「ブナ平」と呼ぶ一帯で、東北の白神山地に次ぐブナ林だという。確か
にこんなに豊富なブナ林を見たのは、私にとっては初めてのことだった。

このブナ林にしみ込んだ残雪が、少しずつ流れ出して玉原湖の水源と
なっているのであろう。
ブナの根元に、幾つかのコブのような突起が出たところがあった。その
形から「ブナ地蔵」と呼ばれていて、小さい箱に さい銭も上がっていた。

ブナ平も残雪が多く標識もないので、一時方向が確かめにくくなった。
多少迂回はしたが、見通しはよいので木に巻かれた赤布が見つかり、
それを目印に進む。
「沼田の名木百選」に選定されているミズメという木の古木があり、
一面ブナ林の中で特異な樹形が目についた。

南に向かって下って行くとセンターハウスが見えてきた。、一時、残雪
が消えて落ち葉道となる。

ところどころに木道が現れ、再び残雪が増えて水音が近づき、その豊
富な流れのそばで往路の舗装道路に下る。
往路を少しで、14時近く、センターハウスに戻った。
近くにミズバショウノ群生地があり、咲きだしていると聞き、立ち寄っ
て行くことにした。スキーゲレンデ下のリゾートセンター方面に迂回する
と、近くに「ミズバショウ群落遊歩道」の案内板があった。
斜面を少し下ったところに小さい湿地があり、たくさんのミズバショウ
が花を開いていた。

まだ開花して間もなく、清楚な花が冷たい流れに沿って静かに並んで
いて、ミズバショウの鑑賞にはよいところだった。
4台の車は帰路につき、沼田ICから関越道へ。上里SAで休憩をとっ
たあと、2か所追突事故があったために渋滞、1時間ほどのろのろ状態
となる。その後は順調に進み、17時40分に青梅市内に戻った。
【コースタイム】センターハウス10:35ー玉原湿原入口10:43ー湿原北西
端(水源ルート分岐)11:08ー長沢三角点(1302.5m)(昼食)12:00~
12:30ーブナ地蔵13:15ーセンターハウス13:55=ミズバショウ群生地
14:17~25
(天気 晴一時曇、にわか雨、参加 15人、地図 山と高原地図「谷川
岳 苗場山・武尊山」、距離 4㎞)
むグループで、群馬県沼田市の北部、玉原(たんばら)高原へ行った際
のレポートです。
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2009年4月26日(日)
東京・青梅市内から3台の車に分乗して、7時45分ころ出発した。
圏央道から関越自動車道に入り、嵐山PAで休憩して更に北上する。
途中で黒雲に覆われて雨も降ったが、短い区間で止み好天となる。
9時24分に沼田ICで下りて県道266号に入る。沼田市内を北上、高
度が上がるにつれて季節のうつろいが遅れ、モモやリンゴ、ナノハナなど
あちこちに咲く。
大天狗で知られる迦葉山(かしようさん)への道を左に分け、発知川沿
いに少しずつ高度を上げ、川を離れてさらにジグザグに上がって行くと、
まだ芽吹き前の広葉樹林の谷間に残雪が現れる。
玉原湖の横を進んで10時ちょうど、売店やレストランなどのあるセンタ
ーハウスの駐車場に着く。標高は約1220mあり、周辺にたくさんの残
雪が見られる。取手からのSさん夫妻と合流、15人全員が揃った。

身支度を整え、リーダーの挨拶などがあり、10時35分に出発した。
枯れ枝のままの広葉樹林に、びっしりと残雪の残る間を抜ける舗装
道路を少し進むと、「ぶなのわきみず」と記されたところから、豊富な水
が流れ落ちている。

置いてあった竹筒のコップで飲んでみたら、まろやかな味わいだった。
「玉原湿原入口」の道標に従い、車道を離れて右手の木道に入る。

小さい池の横を過ぎて緩やかに上がり、周辺が開けた湿原に出た。
ところどころに残雪があり、湿原を囲む広葉樹林も芽吹き前で、やや色
彩に乏しい。

少し先に分岐があり、右側(東に)を回ることにする。期待したミズバ
ショウは、まだ花を見せていなかった。
湿原の北端まで進んで、左からの木道と合した。樹林帯に入ると残雪
の上を歩くようになる。

滑らぬように注意しながら緩やかな斜面を上がって行く。
稜線に出ると西方の木の間越しに、谷川連峰かと思われる残雪豊富
な山並みが望見できる。

下草にササの生える広葉樹林には、太いブナが増えてきた。

間もなく標高1302.5m三角点のある長沢に着いた。雨雲が上空に
かかり、パラパラと落ちてきたが、そう続きそうもないので、残雪の上
や横にシートを敷いて昼食にした。

豊富に残る残雪に注意しながら、東に伸びる稜線を進むことにする。
しかし雪で踏み跡が分かりにくいところもあった。

右手に玉原湖が見下ろせるようになり、少し先で今日の記念撮影を。

緩やかなアップダウンを繰り返して、少しずつ下って行くと、一時
残雪は減り、やがて豊富なブナ林となる。

「ブナ平」と呼ぶ一帯で、東北の白神山地に次ぐブナ林だという。確か
にこんなに豊富なブナ林を見たのは、私にとっては初めてのことだった。

このブナ林にしみ込んだ残雪が、少しずつ流れ出して玉原湖の水源と
なっているのであろう。
ブナの根元に、幾つかのコブのような突起が出たところがあった。その
形から「ブナ地蔵」と呼ばれていて、小さい箱に さい銭も上がっていた。

ブナ平も残雪が多く標識もないので、一時方向が確かめにくくなった。
多少迂回はしたが、見通しはよいので木に巻かれた赤布が見つかり、
それを目印に進む。
「沼田の名木百選」に選定されているミズメという木の古木があり、
一面ブナ林の中で特異な樹形が目についた。

南に向かって下って行くとセンターハウスが見えてきた。、一時、残雪
が消えて落ち葉道となる。

ところどころに木道が現れ、再び残雪が増えて水音が近づき、その豊
富な流れのそばで往路の舗装道路に下る。
往路を少しで、14時近く、センターハウスに戻った。
近くにミズバショウノ群生地があり、咲きだしていると聞き、立ち寄っ
て行くことにした。スキーゲレンデ下のリゾートセンター方面に迂回する
と、近くに「ミズバショウ群落遊歩道」の案内板があった。
斜面を少し下ったところに小さい湿地があり、たくさんのミズバショウ
が花を開いていた。

まだ開花して間もなく、清楚な花が冷たい流れに沿って静かに並んで
いて、ミズバショウの鑑賞にはよいところだった。
4台の車は帰路につき、沼田ICから関越道へ。上里SAで休憩をとっ
たあと、2か所追突事故があったために渋滞、1時間ほどのろのろ状態
となる。その後は順調に進み、17時40分に青梅市内に戻った。
【コースタイム】センターハウス10:35ー玉原湿原入口10:43ー湿原北西
端(水源ルート分岐)11:08ー長沢三角点(1302.5m)(昼食)12:00~
12:30ーブナ地蔵13:15ーセンターハウス13:55=ミズバショウ群生地
14:17~25
(天気 晴一時曇、にわか雨、参加 15人、地図 山と高原地図「谷川
岳 苗場山・武尊山」、距離 4㎞)