あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

国際ウオーキングトレイル実踏(笛吹市坊ヶ峯~市川大門)

2009-05-06 17:38:52 | 国際ウオーキングトレイル実踏
 2009年4月17日(金)
 =坊ヶ峯から市川大門へ=


 
 1日だけの参加となった国際ウオーキングトレイル実踏最終日、3日目
は小雨模様。用事で帰る I さんに見送られ、笛吹市の西端、中央高速道
境川PAに近い坊ヶ峯のペンションを、7時50分に出発した。


 中央自動車道の北に出て、境川橋バス停でバス時刻を確認、表門神社
の横を進む。付近のリンゴ畑は、ちょうど花盛りだった。


 中村集落の先で中央道の南に抜け、長い石段を上がって龍華院へ。
弘法大師が大同元年(806)に草創したと伝えられる古寺。徳川家康が
天正10年(1582)年3月3日に宿泊したという。甲斐百八霊場の第46
番札所でもある。

 大屋根の本堂の前に、きれいに整えられた庭が広がり、落ち着いた
たたずまいを見せる。

 国道358号に出て、風土記の丘農産物直売所前を進み、山梨県立
考古博物館へ。ちょうど開館時刻の9時だったので入館し、たくさん並
ぶ土器などの展示を観覧した。


 館の前には、実物大のナウマン象親子像が立っている。


 一帯は風土記の丘になっていて、5世紀初めに造られた山梨県内で
最大の円墳である丸山塚古墳(上)や、4世紀後半のもので東日本
最大級の前方後円墳という、銚子塚古墳(下)などが、整備されている。


 新緑みずみずしい公園を抜け、滝戸川を渡り、松本集落から米倉山
に向かって上がる。林間や農道に地図にない道もあり少し迷うが、モモ
畑などの広がる広い台地に出て、モモ畑の上の380.8mの三角点を
確認した。

 西に下って七覚川を渡り、「シルクの里」の表示のある新道集落へ。
確かに養蚕をしているらしく、まだ桑畑があちこちに見られる。
 集落を抜ける道路沿いの、ショカッサイが花盛り。


 次に目指したピークは王塚。集落を抜けて高台に出て、水道タンクの
先を回ると、円墳らしいピークがある。

 上がってみたら、「史跡王塚古墳」の石標に、前方後円墳であることが
記され、標高348.1mの三角点もあった。

 少し戻って西方に下り、角川集落の法久寺で休憩。コンクリート造りの
大きな本堂。葉の出たシダレザクラに、花も残っていた。


 浅利川を越え、浅利集落の国道140号線にある「道の駅とよとみ」に
入る。農産物直売所や交流促進センターなどがあり、正午も近いので
レストランで昼食。少し待たされたが、甲州名物ほうとうはおいしかった。


 笛吹川南岸の台地に上がると、川沿いに広がる田園地帯の展望がよ
い。


 広々としたモモやブドウなどの畑の中にある小ピークに、316.5m
の三角点があった。昼食を挟んで3時間足らず、しかも直線でわずか
3㎞ほどの距離の中で、三角点を三つも確認したのははじめてのこと。

 そばに石のほこらと百葉箱もあり、色濃い大きなスミレが咲いていた。

 南に下って、大塚の北区から南区の集落へ。地図上に記された長昌
院の場所に行ったが違う寺。近くの奥さんが教えてくれたのは、別の卍
マークのところだった。

 予定した電車に間に合わせるため、この後は車道を進む最短コースを
とることにする。

 高台にある大きな建物、「展望の里」の下を過ぎ、コイン式温泉スタン
ドの横を通過する。

 周辺に広がるモモ畑は時期を過ぎ、ピンクのじゅうたんは想像するしか
ない。北面には笛吹川沿いが見晴らせるが、小雨模様で遠望は利かず、
南面は新緑がいっぱいの穏やかな彩りの斜面が続く。

 車道沿いにはボタンが植えられ、すでに花を開いたものが多い。


 城のような建物が目につく、歌舞伎文化公園があった。ここ市川三郷
町は、歌舞伎の初代市川團十郎発祥の地とか。城は、甲府盆地を一望
できるふるさと会館で、考古資料室もある。

 ほかに、民俗資料館、文化資料館、いこいの森などが設けられ、文化
資料館そばのぼたん園は、ボタンが見ごろ。下旬にボタン祭り開催のポ
スターがあったが、そのころは盛りを過ぎてしまいそう。

 文化資料館でパンフレットだけもらい館内には入らずに出た。

 三珠中のそばでJR身延線の北に出て、歩道のない車道を進む。矢萩
の家並みに面した表門神社に、背の低いどっしりとした石鳥居が立つ。

 鎌倉時代の作と推定され、県の重要文化財に指定されていた。

 吉川橋を渡って市川大門の町並みに入り、線路に近い旧道を進んで、
14時20分に今回のゴール、JR身延線の市川大門駅に着いた。

 駅舎は、反りのある屋根で中国風の造り。構内に下地区区民館と町民
用の日帰りの湯があるが、無人で自動券売機もない。

 駅前通りには商店も見あたらず空き地が目立ち閑散としている。古くか
ら知っていた名前から、門前町のようなところを想像していたが、見当違
いだった。

 遅れてきた14時49分発の身延線下り電車に乗り、甲府駅経由で帰
途についた。

(天気 曇時々小雨、距離 17㎞、地図 甲府、市川大門、歩行地
 笛吹市、甲府市、中央市、市川三郷町、歩数 33,400) 
コメント
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