あるきメデス

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信州・塩田平をカントリーウオーク(長野)

2009-05-25 21:44:29 | カントリーウオーク
 2009年5月10日(日)
 =塩田平の社寺など巡る=

 今日は、国内でもトップクラスのカントリーウオークフィールドとして、
やまさんもオススメの、塩田平のカントリーウオークである。



 別所温泉の旅館晴山で、朝も盛りだくさんの朝食をいただき、記念撮
影をして8時半に出発した。


 別所温泉の温泉街を南東に抜け、建物の間から草道に入る。いきなり
の急坂だが、新緑の下に落ち葉がたっぷり積もっている。

 小さい峠を越えて山田集落に向かって下って行くと、静かなたたずまい
の集落や南側の山並み、北から東には塩田平が広がり、気持ちよい展
望に歓声が上がる。


 まず、集落の中心にある満願寺へ。明治初期の「昇高(しようこう)学校
跡」の標柱があり、この近在8か村の児童が学んだことが知れる。本堂
では、子どもたちが集まって集会が開かれていた。


 境内の一角に、十王仏という独特の姿の石仏が並ぶ。

 人が死んで三津(さんづ)の川を渡るとき、生前に犯した罪を裁くのが
十王で、「悪いことをすると地獄に落ちる」というのは、十王の教えが源
だという。


 新緑あふれる山並みや、花いっぱいの大ツツジなどを眺めながら集落
を抜け、舌喰池の先で手塚集落に入った。朝から気温が上がり暑さを感
じるので、日影で小休止してのどを潤す。

 集落の中ほどから新久保橋を渡って東側の台地に上がり、西前山集
落へ。

 正面にそびえる独特の山峰の独鈷(どつこ)山に向かって、ナノハナも
咲き残る里道を進む。

 
 道すがらには、文字道祖神も立っていた。


 間もなく、中禅寺に着く。

 中禅寺は、弘法大師・空海が開いたと伝わる古寺。境内の庭木はよく
整えられ、白花ツツジやモミジの新緑がよい。

 本堂の左手一段上に、重厚なかやぶき宝形屋根の薬師堂がある。
平安時代末期から鎌倉時代初期の建立と考えられ、長野県だけでなく、
中部日本最古の建造物という。

 堂内に祭られている寺宝の薬師如来像と合わせ、国の重文。仁王門
に立つ朱塗りの木造金剛力士立像も、長野県宝に指定されていた。


 名物「やくしだんご」のある門前の茶屋で、そば茶の振る舞いをいただ
く。気温が上がり乾いたのどに、温かいそば茶はおいしかった。


 新緑の山並み見ながら、すぐ先の杉木立に囲まれた塩野神社に向かう。


 塩野神社は、千年前に編集された「延喜式」に記載された内社。奥社
は南にそびえる独鈷山にあるという。古来からこの地方の信仰の中心で、
武田信玄の祈願状や真田昌幸の寄進状などがあるとのこと。


 屋根付きの太鼓橋を渡った正面の拝殿は勅使殿と呼ばれる独特の楼
閣造り。

 江戸中期の寛保3年(1743)の建築。天女や龍などの彫刻がみご
とな本殿は寛延3年(1750)の造営という。         〈続く〉


コメント
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