『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

叢ですだく虫の音・・・

2012-08-29 16:33:52 | Weblog

     

                   

   あなた

  本当に長らくのごむ沙汰ごめんなさい。

 色んなことありすぎて・・・頭がどうかしてしまうよ・・・

 今日はすごく涼しい。いつも通りに窓を開けると風が強すぎて、風鈴は狂ったように喚きちらし・・・

 紙飛行機のように、新聞が飛んでいる。

 あなた、季節は確実に移ろい秋です。わたしが一番嫌いな・・・

 人の何気ない言葉に傷つき、人の優しさに泪し、それでも生きる・・・悲しいね。

 あなたが居るころのKeiはもっと全てにおおらかだったような気がする。

 一人で生きるって・・・やっぱり、人間性が変わってしまう?(弁解かな?)

 庭の叢で虫がすだいている。「きみたちは今が一番良い時期だもね」

 雲竜柳をじっとみる。見ていると「柳に風・・・」そのもの・・・決して逆らわない。今にも地べたに倒れそうになっても

 「シャン」と元に戻る。 あんな風に生きる事できたら・・・

 あなた

 詮のない事です・・・が何で早々と逝ってしまったの?

 涙腺が弱くなり、事あるごとに泪する情けなさ・・・

 秋は淋しい・・・

   ”あきかぜに たなびくくもの たえまより もれいづるつきの かげのさやけさ”    左京太夫顕輔 

 秋風に吹かれてたなびいている雲の切れ間から、もれでてくる月の光は、なんと清らかで澄みきっていることであろう

 あなた帰ってきて・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

          

  


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