『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

ひどく寒い…一日でした…

2013-04-30 18:25:09 | Weblog

    

             

      あなた

  卯月も終わりです。

  雨降りの寒い一日でした。楽しい後には必ず…重さを思い知らされます。

  

  庭の雪がようやくなくなり、”タヌ”君の嬉しそうなカオ…

  庭の隅々まで見渡して「枝が折れてるな…可哀想に、でもチイチャな花たちは芽をだしてる」

  やっぱりタヌは庭の主です。

 

  留守をお願いして淋しかった?

  何時ものように一人になると淋しさが倍になって押し寄せてくる…だから、「いやっ」って言ったのに

  でも誘惑に弱いわたし…誰のせいでもなく…わたし― ― ―

  おんな三人と犬一匹…たのしかったよ。

 

  四月最後の日も静かに暮れていきます。

  寒い…~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


どんよりとした…曇り空

2013-04-25 18:56:59 | Weblog

     

           

    あなた      

 エンレイソウとムラサキツツジです。

 ツツジは折れかかっていますが、健気にも必死に咲こうとガンバッテ います。

 あなたなら手当も出来るでしょうが…「ゴメンネ、わたしは出来ない」

 

 どんよりとした曇り空、黒い雲が雪でも降らせようか?などと企らんでいるように空全体に

 覆いかぶさっている。

 

 庭の花たちは小さな身体を寒さに震わせながらも必死に平気を装って蕾を開こうと

 ガンバッテる。

 そんな姿を家の中でストーブを背に眺めている、わたしって可愛げない…

 

 陽が射さないぶん日暮れが早やく…長い夜が始まったようで心がさむい。

 

 いくら夜が嫌いでも、必ず夜明けがくる…そのときを息を潜めてただ、ひたすら

 待っているわたし…

 あたまの、芯が重い…

 色んなことが、重なりすぎて…考えすぎないようにって…

 辛いものです…あなた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 静かに”春の雨”がふってます

2013-04-24 14:32:40 | Weblog

   

             

   あなた

 春の日を待ち侘びていた小さな花々が次々と顔をだします。

 庭の中に日長一日這い蹲っていたあなたの気持ちほんの ちょっぴり判ったように思う。

 エゾノエンゴサクと同じくらい早く咲くチヨノドグサ…可愛いでしょう。

 このチイチャな花たちも、あなたが居ないのは判ってると思う…去年はついに咲けなかったから…

 この咲いた花の香りがあなたまで届いたら…そうおもった。

 

 雨がふってます…

 春の雨は暖かく、そして優しい筈なのに…今日の雨は静かに偲び泣いてます。

 悲しいこと、いっぱいあるんだね…

 

  どんなに大きな声で呼んでも、振り向きもしないで…去っていった…

 そんなに急がなくても…いいのにって。

 

 まだ、桜も咲かないここだけど…咲いた花と香りを一緒に届けられたら…

 そう思ったら、泪がでてきちゃった。

 

 失くした時の胸の痛みは消すことなんて…できない

 

   ”住みの江の 岸による波よるさへや 夢のかよひ路 人目よくらむ” 藤原敏之朝臣

 

 昨夜は、ほとんど眠れなくって、頭の芯がズキンって…

 

 

 住の江の 岸に寄る波 よるさへや 夢のかよひ路 人目よくらむ

 

あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む

 

あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む

 

あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む

 

あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む

 

あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む

 

 

 

 

 


花畑にあなたの姿が見えない…

2013-04-23 15:08:31 | Weblog

 

                                           

    あなた

 何となく、春になりきれず、陽はさしても風が冷たく…そう感じるわたし。

 

 またひとり旅立ちました。淋しいです…

 人の命の儚さ、きっと無念であったことでしょう…

 色んな人がいて、色んな人生があって…そして与えられた命を全うする…

 ひとの邪魔にならない様に生きる?って難しいね…

 

 与えられた一日一日を大事に生きよう…それを心がけてはいるものの!失敗の連続。

 そちらで、あなたは苦笑いかな?

 だからってどう生きたらいいのでしょう…

 

      ”人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける”    紀貫之

 

 春の陽ざしは柔らかく、喜びも哀しみもひっくるめて、すべて優しく包んでくれる…

 

 あなたに手紙を書いてます…

 大好きな”春”がきたよって…花芽が、いっぱいいっぱい出てきたよって…

 こんな時期花畑にあなたの姿がないって…哀しいよ…

 

   

 

 

 

 

 

 


 春になりきれず…風が冷たい

2013-04-20 15:43:45 | Weblog

 

             

   あなた

 桜の切り株にキノコが生えている… とっても可愛いキノコ、その隣はナニワズ…

 如何にも春って感じ…どの花も競って顔をだしている。

 

 窓越しにみるお陽さまはキラキラ眩しいのでさぞかし暖かいのだろうと、外へでてみると

 「どうしたの?」って言うくらい風が冷たい。

 何時までも暖かくなれない今年の春…どうしちゃったの?何か思い悩むことがあるのでしぃうか。

 

 珍しい人があそびにきた。彼女の話を聞くかぎりわたしは”倖せ”もの。

 倖せの基準なんてないけれど…ひとに声をかけてもらえる!これが一番の”倖せ”

 一人でもひとりポッチじゃない。彼女も同じようなこと言っていた。

 

 あなた

 歯の痛いの治ったよ。まだ薬はのんでいるけど…

 あなたに愚痴ったよね、あのときは本当にそう思った。

 そんなに淋しくて来てもらいたかったら!あまり痛いおもいをさせないで連れにきてよ…って

 友達には一笑されたけど…ね。

  ”もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし”   前大僧正行尊

 この歌の心境かな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  


歯が痛く…さむい…

2013-04-19 13:04:58 | Weblog

  

                                   

      あなた

 ひさしぶりですごめんね…

 庭の雪がなくなったら”サイネリア”がかおを出しました。自然ってやっぱりすごい…あなた見えたでしょう… ?

 

 次々と痛いのが押し寄せてきました。こんどは”歯”でした。切開して治療しました。

 お蔭でようやく痛みも止まり顔の腫れもひいてきました…

 あなた

 どこが痛くても辛いけど歯ってこんなに痛かったんだね…

 もう本当に嫌っ…痛いのきらいっ…

 

 花畑にあなたが居ない?…なんだか変…なんとなく寒い…

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

           


あなた可愛いお花みえる?

2013-04-11 18:40:27 | Weblog

              

                                         

     あなた

 生垣のそばの花たちです。 昨日・今日の暖かさで咲いてくれました。

 花たちも深い雪の下でこの日の来るのを、ただひたすらまっていたのです。

 言葉はないけど愛おしい…タヌも大きい目で優しくみている。

 

 雪はまだチョッピリ残っている。

 心配したけど思ったより庭木は折れていない…「よかった本当によかった…」  

 あなたも、さぞかし心配したことでしょう…でもみんな元気。

 福寿草もクロッカスも、去年とおなじ。

 これからは、どんどん大きくなって、色んな花たちが話かけてきます。

 

  ”人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける”   紀貫之

 

 暮れなずむ庭のなかに、いつまでも立っているわたし。

 少し寒くなってきた。

 それでも、タヌとの話はつきない…

 あなた

 遠くから見える?

 

 

 

 

 

 

                      


名残雪のある庭で…

2013-04-10 17:49:45 | Weblog

 

                         

     あなた

  自然ってすごいね…傍に雪がいっぱいあるのに一生懸命芽をだして楽しませてくれるの…

  残雪と春の鬩ぎあい…どんなに名残り惜しくても雪のあなたは消えなければ…ね。

  雲を通して鈍い春の光が「雪よ消えなさい」って投げかけている。

  いっぱい辛い事あっても、生きて居ることに感謝しなければね…

   ”君がため 春の野にいでて 若菜摘む わが衣手に 雪は降りつつ”   光孝天皇

  何時の世でも、行きつ戻りつしながら春をまって…そして暖かい春はきても…帰れないひとも。

  小さな庭の花たち今年も合えてよかったね…居なくなったひとの分まで「ありがとう…」

  陽が陰ると一挙に昏くなり…心のなかまで滅入ってしまう。

  明日がきっと良い日であることを願って…あなたまたね!

 

 君がため 春の野にいでて 若菜摘む わが衣手に 雪は降りつつ

 

 君がため 春の野にいでて 若菜摘む わが衣手に 雪は降りつつ

 

 

 

 

 

 

 


可愛い花たちが芽吹いてきました…

2013-04-09 15:02:00 | Weblog

 

                        

  あなた

 雪が消えたと思ったら見てみて…蕗の茎がチョコンと顔をだして…

 その他色々といっぱい芽を出し始め楽しませてくれる…

 庭木たちは生き返ったように葉っぱを震わせて春の陽をあびている。

 再びこの季節に巡り会えて…ほんとうに倖せと思う。

 今のこの時!どう感謝したらよいのか? あなたにこの喜びどう伝えよう…でも~でも~~

 このころになると…失くしたときを思い胸の痛さは一入です。

 どう足掻こうと、この痛みを埋めることなんて!できない…だから抱えたまま!そのままのわたしで…

 それでも、少しずつ生きていきます。一日過ごすと一日近くなるもね…

 あなた

 明日はどの花の芽吹きに出会えるかな?

 

 

          


風が冷たい…

2013-04-08 17:12:06 | Weblog

 

                              

                 

    あなた

 二日間留守にしました。雨風がひどく嵐でした。

 随分心配しましたが庭の雪がなくなっていたのにまず驚き…

 家のなかでは”アブチロン”が可愛く咲いていました。

 外は風が強いようです。窓越しに眺めています。

 心配していた庭木!今年の大雪にもめげず頑張ってくれました…

 あなたが守ってくれたのかな?あともう少し残っている雪のしたでは、小さな花たちが

 今や遅しと出番を待っていることでしょう…

 「あまり急ぐと風邪ひいてしまうからね…慌てないでよ…」 花たちに声援おくってます。

 雪の中から顔出したばかりの庭木には今日の風が相当堪えるでしょうが…

 ここまでガンバッタんだから、後もう少しの辛抱ね…

 今日一日も何事もなく終わりそう…

 また、長い夜との、た た か い が始まるよ…

 あなたまたね…