『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

回り道の唄から!

2008-01-23 11:36:01 | Weblog

 「年ですねぇ・・」と自嘲気味に笑いながら言うときは、社交辞令でもありながら、実は半分は本当に思い当たっているときです。

             認めたくはないけど。

 体や心のどこかに「老い」を感じ始めているときです。
 老いをしっかりと身につけた本物の老人はそんなことは言いません。

       かっての若さが失われつつあることを
       こんな言葉で周囲に宣言しながら
       人はゆっくり老いていくのです。
          心配はいりません。
          だれもが通り道です。

 あまりにも、現実的で、一寸淋しくもありますが・・・こんな気持ちの時は、本の世界へ、逃げてしまうかな?
 今朝、五時くらいに某ラジオ局から、「吾亦紅」の歌が、流れてました。
朝早くでありましたが、しみじみ!いい歌です。


   


困ったな?

2008-01-19 21:34:37 | Weblog
 パソコンが壊れてしまいました。パソコン大好き私・・本当に泣きたい心境です。
お店へ持っていきました。一ヶ月かかるとのこと「えぇっ」と思いましたが、それが不服なら新しいのを買ったら?と言うような態度が言葉の端ばしに、みえみえでした。
が、如何せんどうしようもないのでお願いしてきました。
 これから、一ヶ月、夫のパソコンを借りなければなりません。「あぁあ」 我慢!我慢の一ヶ月・・・

小正月(女正月)

2008-01-15 22:02:49 | Weblog


      
   湯豆腐     筑前煮 

 1月15日小正月(女正月とも言う)昨日まで大荒れしていたお天気も今日は嘘のように晴れてます。真っ白い雪にキラキラ輝くお陽様の光が眩しい。
 さて、何にしよう?お節に疲れているけど一応は、黒豆・膾・筑前煮・それに寒いので湯豆腐にしました。我が家の湯豆腐はカキ鍋に近い。小鉢に入れたつけ汁が、コトコトと可愛い音をたてている。
 京菜・カキ貝・キノコ類・豆腐・ネギ・それに柚子の皮を刻み、つけ汁に浮かせます、優しい美味しさです。
 そうそう、忘れちゃならないのが、日本酒・・信楽の小さめのお銚子。鍋にお湯を沸かし燗をする(この仕事は男性です)さてお猪口は?昔ながらのお目出度い、九谷焼。
 お膳が出来ましたので、ゆっくり時間をかけての、食事です。昨年12月の諸々を思うと、こうしてお酒を頂ける!夢のようでもあり~しみじみと健康である事の倖をかみ締めています。
 今までは、生きているのが当たり前と思っていました。それが、如何に思い上がりだったか!・・・
 色んな話をしました。久し振りに楽しかった。

       
     信楽銚子   九谷盃
 
 


    


鏡開き

2008-01-11 19:45:20 | Weblog


  

 お供えのお餅を神棚からお下げして、私は粒餡のお汁粉にします。
 包丁を使っちゃいけないと、うるさく親に言われていましたが心の中で「ごめんなさい」と謝りながら包丁を使っています。
何故使っていけないのか?この年齢になってもまだ判りません。伝統行事ですからそれなりの訳があるのでしょう・・・きっと、知らない方がよいのかも!!
 この行事が過ぎると、小正月です。(私の家では、女正月と言ってました)。
 松ノ内ガ過ぎるまで、忙しく立ち働く、女の人を労っての行事です。
 普段は、お化粧をしない「おばさん達」が口紅をつけて、綺麗な着物姿でニコニコと別人のようでした。
 もう、半世紀も前の事ですが、今でもその光景が鮮やかに、思い出されます。

 父も母も明治生まれです。一つ一つの行事を、大切にしたんですね!・・。
 年齢の所為でしょうか?妙に昔の事が懐かしいです。

 

 

 

 


 


七草粥

2008-01-07 14:38:16 | Weblog

  


 「ナナクサナズナ、とうどの鳥が日本の国へ渡らぬうちに、トントンパタリ、トンパタリ」と口遊みながら七草を刻んでいた母の姿が思い出されます。(この歌を唱える事で邪気が祓われ今年一年家族が健康で暮らせますようにとの願いが込められているようです)
 セリ・ナズナ・ゴギョウ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ・春の七草です、が全部揃わなくても、ミツバ・ニンジン・ダイコン葉・梅干など、何でも代用にするのが、我が家流のおカユさんです。

 母が、口遊さんでいたあの歌だって、もっと続きがあるのかもしれません。ですが、私は何時もそこで終わってしまうのです。
 今朝は、そんな昔を思いだしながら、母のように着物を着、白い割烹着をして、七草粥をつくりました。
 お正月で少々疲れ気味の胃には、とっても優しくおさまり、もっと沢山つくるとよかったかな?と思うくらい美味しくいただけました。

 昨年十二月は随分色んな事があり、精神的に相当参りました。が、新しい年の始まりです。気持ちを切り替え少々の事には『めげず』に、自分なりに生きてみようと思います。「所詮規格外」と落ち込んでいた私に友人が
 「完全無欠なんてあり得ないよ!自分の感性を大切に」と背中を押してくれました。
一人ひとり個性が違うんです。色んな考え方があって当然ですもね・・・
 美味しいおカユさんを、食べたら元気になりました。
 

 折角着物を着たのだから、「一服点てましょうね・・・」

           

  


 


穏やかな年明けです

2008-01-04 19:44:19 | Weblog

    

 荒れに荒れた、十二月でした。私も度胸を決め、
  『絶対負けないから、サァどうぞ!なんでもいらっしゃい・・』
 心の中で啖呵をきっても、年齢にはかてず、暮れの忙しい二十九日まで病院通いをしてしまいました。
 そんな、十二月でしたが、今年は穏やかに優しい幕開けで、いささかホッとしています。
 病む事の辛さは、当人しか判らず廻りは只見ているだけ・・その方が、もっと辛く感じることもありますが・・・
 どうか、『今年は健康でありますように!』と願わずにはいられない!
 そして、今年こそ、自分らしく、身の丈にあった生き方で決して無理はしない・・例年思うことではありますが・・