夜明け前が一番暗く、一番寒いといいます。
変な時間に眼が覚めてしまいました。
真っ暗です。
あれこれ、取り留めのないことが次々と頭の中で点滅しています。
ラジオのスイッチをいれます。
音量をしぼって、聞きます。
人間の一生なんて本当に判らない・・・
少し早めに起きて庭を歩きました。
「タヌ君、色々あって昨夜は眠れなかったよ・・・」
タヌは妙に納得して、何も答えず咲きかけたツツジを見ています。
カタクリが「今日はお日さまが顔をだしますよ・・・」
と、2個も開いてくれ、ささくれだった、私の心を慰めてくれます。
お日さまは顔を出してくれましたけど。
風が冷たく、取れない棘がぐさっと、深く刺さったまま・・・過ごした
夜の無言(しじま)が悲しい・・・