『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

お喋りスズメ!

2007-09-17 14:54:30 | Weblog

  

  ぼんやりと、外を眺めてる。昨日来の雨もあがり重い雲の切れ間から薄日が漏れている。弱い光です。

 オンコの木の間から、スズメ達がカオを出し「ピーチク・・パーチク」と、それはそれは、姦しい!何をお喋りしているのだろう?

 「ねぇねぇ、ひどい雨だったこと・・でも、ここのお宿は、見晴らしがよく、時々は餌も頂ける!良い所ですよネ・・・」

 「それは、判るけど・・最近ケチになったと思いません・・これだけの、数なのに撒くのは、ホンの少々2・3度啄ばむと、もうないのよ・・」

 「それだけ、生活も大変と言うことかしら?」

 《何生意気言ってるの!冬になったらいっぱいやるじゃない!今は、お山に木の実もあるでしょうしお喋りしてないで さぁ行ったら!・・》

 あれ、私の気持ちが通じたようです。あの、うるさかった、”チュンコ”達が一斉に飛び立ちました。

 静かすぎて却って落ち着きません。が、このようなひと時を、楽しめる自分が、愛おしく感じました。

                         

 

 


黄昏どき!

2007-09-12 15:23:37 | Weblog

       

 紫紺野ぼたん 吾亦紅    マユミ

 ストンと落ちるように陽が沈む。夏も終わりですか!急ぎ足で新しい季節がやってくる・・・。

 時は、ゆったりと流れる筈なのに何となく慌ただしい毎日が続きます。少~し疲れたように思うので・・小休止。

 澄んだ空気に爽やかな風、新しい季節の匂いです。

 「忙中閑あり」で、久しぶりに庭を眺める。随分と淋しい庭になりました。塀に絡み付いている“蔦”だけは、まだ元気な濃い緑です。  

 鈴蘭が赤い実を付け出している・・・負けじとホウズキも赤くなってる。紫紺野ボタンの紫が目に鮮やか・・・その隣りの吾亦紅が(ワレモコ)小さな実をつけ黒くなりかかっている(いや、彼女は吾も紅と主張してるが・・・)やはり、新しい季節の気配が、そこはかとなく漂っています。

 黄昏どきは嫌いだと言っても、この、季節を避けて通るわけには行かない・・・

 マユミ・錦木・エリマキ・背の高い木は早や実がピンクになってる。地面を這っているのは、白玉・高山ナナカマド・等など・・エゾハギの優雅な姿が秋の陽に映えて眩しい!

 暫く見ないうちに、どの木も、花も、すっかり、様変わりしてしまい?違う姿をみせている。

 小さい我が家の庭ですが、どれだけ、「心を」癒してくれる事でしょうか!・・・

 声に出して「有り難う・・・とっても嬉しいよ・・」

 「さぁ~また、明日から“頑張ろう!”道はまだまだ続くのです」

      

    白玉        錦木