ぼんやりと、外を眺めてる。昨日来の雨もあがり重い雲の切れ間から薄日が漏れている。弱い光です。
オンコの木の間から、スズメ達がカオを出し「ピーチク・・パーチク」と、それはそれは、姦しい!何をお喋りしているのだろう?
「ねぇねぇ、ひどい雨だったこと・・でも、ここのお宿は、見晴らしがよく、時々は餌も頂ける!良い所ですよネ・・・」
「それは、判るけど・・最近ケチになったと思いません・・これだけの、数なのに撒くのは、ホンの少々2・3度啄ばむと、もうないのよ・・」
「それだけ、生活も大変と言うことかしら?」
《何生意気言ってるの!冬になったらいっぱいやるじゃない!今は、お山に木の実もあるでしょうしお喋りしてないで さぁ行ったら!・・》
あれ、私の気持ちが通じたようです。あの、うるさかった、”チュンコ”達が一斉に飛び立ちました。
静かすぎて却って落ち着きません。が、このようなひと時を、楽しめる自分が、愛おしく感じました。