『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

信楽焼き

2007-05-24 11:56:06 | Weblog

     

 気付かなかったが夜中に雨が降ったようです。朝陽に映える箱庭(?)の木・花々が眼に眩しい 狭いが故にお互い牽制しあい乍ら美しさを競っている。その様子をタヌキ君が横目でジ~ッと眺めている。

  そうだ、久し振りに君の故郷を尋ねてみよう。 信楽焼きは、日本六古窯の一つと言う。六古窯とは大体鎌倉時代に始まる焼き物を指すらしいが信楽窯業はそれより以前既に窯業を営んでいたようです。

 その昔聖武天皇が(天平14年)離宮を紫香楽に造るが結局は住む事なく「空しくも人無し」の状態になり、天皇御自身が五年もの間彷徨われた。   母も配偶者も、権勢を誇る藤原氏の出であるからか?それは、御自身でなければ判らない・・・哀しい歴史の数々があります。

 さて、又焼き物に戻ります。  焼き物好きは”信楽に始まり信楽に終わる”と言われますが全くその通りで、一般に知られている、壷・行平・土鍋・擂り鉢・茶碗等々・・どれをとっても、生活に密着しているので、信楽が好まれた ものと思われる 「タヌキ君、君はず~っと後、遊び心で作られたらしいよ・・」  斯く言う私、信楽焼き大好きです。かっての昔随分買い込みました。友達が「この、お茶碗で飲むお茶が一番美味しい!」なんて、嬉しい事をよく言ってくれました。

 焼き物の事になりますと、なが~くなるのでやめます。

  タヌキ君 君の故郷は素晴らしい所だったよ・・・


別世界の春!

2007-05-19 16:33:34 | Weblog

           

 枝垂桜         姫りんご         ぐみ

       某月某日

  此処を車で通る度、どんなんだろう?  何か夢がいっぱい詰まっているようで・・・そう、ヘンデルとグレーテルの気分でした。

  偶々、友達がこの、林を良く知っていて、案内してくれました。まず、一歩足を踏み入れた途端 ”アッ・・ウアァッ” 大袈裟でなく驚きました。まず、眼に飛び込んで来たのが「枝垂桜」正に この世の春、今が盛りと咲いています・・・広い~広大な土地!です。

 姫りんごが白い可憐な花をつけてます。ぐみもありました。 とても、簡単に、数えられる!ものではない。少しづつ、奥へいきます。土手近くに、コゴミがありました。もう、葉が開いていて、食べられません。

       

    こごみ         蕨

 小鳥も、春を謳歌してます。

歩いても歩いても 又違う所へ出ます。春早く此処へ来たら、山菜が採れるでしょう(勿論許可があれば)あれもこれも、食べられるものばかり・・・ 素晴らしいを連発しながら、歩いていると、極めつけ!エンレイ草とキクザキイチゲの大群落です。そして、あの小さな可愛い紫スミレの絨毯  もう、動かれない!今日の私 倖で、時刻の感覚がなくなりました。

       

 この二つエンレイ草        キクザキイチゲ

 こんな、素敵なところへ連れて来てくれた、友達に感謝・感謝です。”本当に有り難う御座いました。”

          

     


花曇・後・五月雨!

2007-05-13 17:36:37 | Weblog

  花曇りと言うのでしょうか おも~い雲がたれこめ、肌寒い日です。桜も・エゾムラサキ躑躅も散ってしまいました。  が、木蓮が枝も折れんばかりに、咲いています。この時期、必ず雨になって、折角咲いた木蓮が茶色になり道路にべったりくっついてしまう・・・そう言っているうちに、雨になってしまいました。五月雨が、音もなく静かにふってます。

 我が家の庭には、華やかなお花はありませんが、これから暫くは、高山植物と山野草で楽しみます。

                

シラネアオイ     ハクサンチドリ     キバナシャクナゲ

 まずは、シラネアオイ優しい表情で今を盛りと風に逆らわず、右に左に揺れている  この、シラネアオイは調べてみると一属一種である。つまり日本にしか見られない高嶺の花と言う事になるようです。「シラネアオイを見るツァーを企画したら、ブームになりそうな気がする」とありました。なるほど納得・・ 我が家の庭は殆どが高山植物と、山野草です。夫が好きで、一つ二つと集めているうちに、この小さな庭に百種類をも超える花々を植えてしまいました。朝に夕に眺めては写真をパチパチ・・・

           

 ヒトリシズカ     ツバメオモト      キクザキイチゲ

 可愛くて仕様が無いらしい! 元気があるとか?ないとか・・・

 ツバメオモト今は、只の白い花ですけど、8月末~9月初めに、それは見事な瑠璃色の実をつけます。  ヒトリシズカはやはり、"静御前”からのようです。キクザキイチゲは、何とも言えなく小さくて可愛い!

  雨は まだ降ってます。

 

 

 

 


春満喫!

2007-05-08 14:09:05 | Weblog

 柔らかい春の陽ざしをいっぱい浴びて木立のなかでひっそりと咲いているカタクリの花、そして淡いブルーのエゾノエンゴサク所々にピンクと白が混じっている  まるでじゅうたんを敷き詰めたよう!!

    

   エゾノエンゴサク         カタクリ

 小川のせせらぎに耳を傾ける  と其処には黄色のエゾノリュウキンカが鮮やかな色で目をたのしませてくれる あれあれ!すこ~し 離れたところに、 水芭蕉もザゼンソウも・・・「うわぁっ嬉しいすごい」

           

 水芭蕉    ザゼンソウ     この二つエゾノリュウキンカ

 突然”キキッ”と鋭い声が牽制してくる・・・あれは、ヒヨドリでしょう「あなた達の邪魔をしないから怒らないで・・」   只今特訓中のウグイスの幼鳥でしょうか?舌っ足らずの囀りが微笑ましい「もう少しよ ガンバレ」

 此処は小さな町の山の中です。散策路と言える程立派な路ではありません。自然の儘と言ったほうが良いでしょう・・  雪の重みで倒れた樹が路を塞いでいる その樹の枝に新芽が出てます 生きる為に必死です。 「すごい」 これぞ、”生きる姿” 胸に ジ~ンときました。 偶に人に出会うことがあるお互い「こん日は!」と声を掛け合いながら通り過ぎる。 と 又元の森閑とした 様に戻る。

  私は、この場所が好きです。特に春のこの時期がよい。  何をするでもなく、只山の中の自然に触れ合いながら歩く・・・単調な自分達の足音と 小鳥達の囀りを確かめながら!!

 人間関係の煩わしさもなく、思いっきり自然を堪能出来る倖!生きている「証」なのでしょう・・・一寸疲れ気味だった神経も、優しい花々に囲まれて、尖っていた神経が丸くなる?不思議・・

 ゴールデンウイークのなか日、  自分達の為に山歩きをしました。 明日からの”英気”を養う為に・・・。