『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

  ”カニサボテンが咲きました・・・”

2012-02-29 15:27:32 | Weblog

 

     

                  

 

                      

  あなた

 見えるかな?今朝咲きました。すごいでしょう・・・ようやく咲き出しました。うれしい。

 如何にもあなたが好きそうな柔らかく優しい色合いです。お花が終わったらどうするのかな?判らないけどとり合え

 ず いまを、楽しむことにします。

 陽射しまでが春を思わせ~「嬉しいのに・・・」泣きたい気分。何故か?わからない・・・

 如月も今日でおわり。

 あなたほんの短時間でいいから生の声で話したい。叶わぬ事とは、わかりつつ・・・

 写真の前に座り、じ~っと耳を澄ましても・・・聞こえるのは自分の声だけ。すごく哀しい。春が来るというのに。

 あなた、以心伝心と言うのでしょうか!たった今T子さんが心配して電話くれました。私の淋しさが伝わったのかな?

 “人はいさ 心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける” ( 紀貫之)

 ある春のこと、紀貫之が久しぶりに訪れた宿で「ずいぶんと御無沙汰ではありませんか」と問われたとき、この和歌をつ

 くったと伝えられています。

   あなた

 今日はやめます。自分のなかでの気持ちの整理がつきません。原因は何か?あなた其方から見えて・・・聞こえるでしょ

 う。わたしってやっぱり甘いのかな?

 

 

 

 

 

 

       

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 


  ”春告草・・・”

2012-02-27 14:57:59 | Weblog

 

              

    あなた

 まだ、眠っていますか?  

  昨日は 吹雪模様の寒い日でしたが、今日は春らしい優しい陽射しが柔らかく周りを包んで「春ですよ~~」って言ってる

 みたい・・・  そして嬉しい事にR先輩から福寿草の写真送って頂きました。本州ではもう、咲いているようです。

 我が家の福寿草は山のような雪の下でまだ眠っています、どう足掻いてもこの大雪ではどうしようもない・・・

 福寿草の花のこと春告草(はるつげぐさ)とも言いうようです、何とも可愛らしい呼び名ですよね。

 あなた知っていたかな?

 春早く咲いて春の終わりまでひっそりと咲いているのがいじらしく・・・「もう散ってもいいよ・・・」と言葉をかけたくなります

 我が家でもカニサボテンの蕾が大きく膨らんできました。早くみせたいけど・・・なかなか思わせ振りで!パッと咲きませ

 ん。 わたしは、セッカチだから、毎日「早く早く」とせかせるのできっと怒ってしまったのね。

 あなた

 2月ももう終わり。やっぱり時の流れは速いようです。

 どんなに、永い道程(みちのり)でも”少しずつ・少しずつ”近づいていくようです 待っててね・・・あなたがじ~っとしてい

 れば距離はそれだけ縮んでいくのよね・・・。

 みんな、優しくしてくれます。

  【音に聞く 高師の浜の あだ波は  かけじや袖の ぬれもこそすれ】  (祐子内親王家紀伊)

 評判の高い高師の浜の寄せてはかえす波で、 袖を濡らさないようにしましょう。(移り気だと、噂の高いあなたに思いを

 かけて、わたしの袖を濡らさないように)

 

  

 

  

     


   ”あなたへ・・・”

2012-02-22 16:40:19 | Weblog

 

                

 

         あなた

  お久し振りです。何となく元気がなく身体が「カッタルク」な~んにもしたくなかった。

  そんな私を気遣ってか?Yさんきてくれたよ・・・嬉しかった。昨夜は薬をのんで早々と寝てしまいました。後は其方であ

  なたが見ていてくれると・・・信じて

  

  今日は昨日と全く違って、春らしくピカピカとはいかないけれど、どこかに春の匂いが漂って~ゆったりとし天気。

 

    昨日、あなたをよく知ってらっしゃる方が、あなたが其方へ逝ったことの証明が必要とのことで、市役所まで車で送り迎

  えしていただきました。私は初めてお目にかかりましたが、あなたのこと、ポツリポツリと、話して下さった。

  逝った人への褒め言葉と判っても、胸の奥の方がキリキリと刺されるようで・・・つらかったです。

 

  年齢とともに涙腺が弱くなり、一寸したことでも泪が邪魔します・・・

 

  よもすがら 契りしことを 忘れずは 恋ひん涙の いろぞゆかしき 知る人も なき別れ路に 今はとて 心細くも 急

 ぎたつかな 煙とも 雲ともならぬ 身なりとも 草葉の露を それと眺めよ   (中宮定子)

 一条天皇皇后定子は、3人目の御子を懐妊、お産が近づくにつれ今までのお産とは、ちがう体の変調に気づいた。彼女

 の死後、帳の紐にこの歌が結び付けられているのが発見され宮中は、新たな悲しみにつつまれた  

 長保2年(1000)の暮れ、定子の棺をのせた牛車は、雪の降りしきる中、鳥辺野に静かに向かい始めた。

 伊周兄弟や叔父などたくさんの人が、定子の亡がらに供していたが、生前の定子の明るく朗らかな性格と藤原道隆家

 最後の希望であった定子が逝った今、側近の人々は皆、悲しみの境地に胸も張り裂けんばかりであった。この行幸の

 中には、涙をも凍りつかせるほど落胆し、顔面蒼白になった清少納言の弱々しい姿が尚いっそう、人々の涙と降雪をさ

 そっていた。

 定子を心から尊敬していた清少納言です。どれ程哀しかったことか・・・(気持ちわかります)

 

 あなた又ね・・・kei元気で頑張る・・・ 哀しいのは私だけではないもね・・・  


”うれしい・・・”

2012-02-14 16:21:17 | Weblog

 

                        

 

      あなた

 すごいでしょう!!カニサボテンに蕾がついたの・・・例年なら11月に 咲いているでしょう、だから、諦めていましたが、

 昨日見た時「あれ~もしかして?」と思ったけどもっと小さかったので半信半疑。

 まさか、蕾がついてくれるとは・・・感激です。

 どうせ駄目と思っていましたから栄養剤もやらなかった。この蕾をみて、急ぎホーマックで薬かってきましたよ。

 「どうか、どうか咲いてくれますよう・・・」

 きっとあなたが花を見たくて守ってくれたのかな?なんて、かってに思っています。

 昨夜は多少吹雪きましたが、今日は暖かくツララからポツリポツリと、水滴が落ちてるよ。

 まだまだ、吹雪く日もあるでしょうが、今日のように春めいた陽気の日は嬉しくて・・・

 「淋しさなんて何処かへと~んでけ ~~」。元気にになるよう・・・自分への気合フフッフ~。

 “もろともにあわれと思へ山桜 花よりほかに知る人もなし”  前大僧正行尊 詠み

 「この和歌は、大峰山(和歌山県)で修行していた時に詠まれたものだと伝えられていますが、行尊の気持ちがよく伝わ

 ってくる和歌と言われています」。

 追伸

 あなた、其方では、春の気配が感じられますか?

 暖かくなったら、「あいたいなぁ・・・」

 

 

 

 


あなたへ・・・

2012-02-13 16:31:56 | Weblog

 

            

    あなた

 昨夜は大吹雪だったの・・・リコたちが来て折角きれいにしてくれたのに、あの吹雪でまたひどくなり、今日はあまり良い

 状態ではありません。

 午後からは晴れてきました。雪は多いけど微かに春の音がきこえます・・・

 絶対に返事がないのを判っていながら・・・やっぱり愚痴っているわたし。

 でもね、こうして何か話しをしていないと本当に、あなが見えなくなってしまう様な?気がして・・・

 高く積みあがった雪のてっぺんから白山石楠花の葉っぱが顔をだして、「今日は少し暖かいね」って言ってますよ。

 相変わらず、小鳥の姿はない・・・淋しいです。わたし、決して意地悪なんかしていないのに。

 先日、先輩から雪祭りの写真が送られてきました。

 海からの贈り物・故宮博物館・会津鶴ヶ城・シーサー沖縄・そして飛躍する龍と、どれも素晴らしかった。家のいながら

 雪祭りへ行った気分です。

 去年はあなたと行って食事・・・楽しかったね。もう再び無いことですけど・・・

 “あらざらむ この世のほかの思い出に いまひとたびの 逢ふこともがな”  和泉式部 詠み

  

 

 


冷たい風・・・

2012-02-11 12:10:18 | Weblog

 

 

                             

      あなた

  今日はお日様がキラキラしてるよ・・・高く積みあがった雪山が眼に痛い・・・

  石楠花の葉っぱがあまり開いていないから、きっと風が冷たいのでしょう・・・

  雪が結構吹き溜まりになっているので、雪掻きもしなければ・・・と思いつつ外へ出たくない。きっとこの世で一番怠け

  者だと・・・思います。

  先日、こんな手紙を書いていること・・・笑われちゃった。でも彼女は声を出して話しも出来るし生の声が返ってきて自

  分の耳で確かめられる!!そう言う方が傍にいらっしゃる。

  わたしは、この様な手段でしか、あなたと話をする事ができない・・・私も生の声で話しがしたい・・・

  そんな風に考えたとき「私は何処かでわるいことをして神様から罰をうけ、一番大切なものを取り上げられた」のではな

  いか?・・・と。 哀しいし情けないが、そうなんだと思いました。

  でも自分では、只一生懸命真面目に!生きてきたつもりなのですが・・・

  あなた 

  其方での人たちと会いましたか?

  皆さんひっそりと静かに眠ってることでしょうね。

  昨日、ホラ兄と同じ学校出身の、あの方にお逢いしました、お元気そうでしたよ。兄とはもう話ししましたか?・・・

  そのせいか帰る途中あまりの風の冷たさに、流氷を思い出し、故郷へ帰ってみたいな?と思いました。

  齢とともに、一人が淋しく帰りたく思いますが・・・そう、都合の良い事ばかりはないですよね。 

  こんな風にあなたと話ししてること、書いているうちに、雲行きが怪しくなりお日様顔を引っ込めてしまいました・・・

  今日もこうやって一日が過ぎて行くんです。

  カッタンどうやら、熱が下がったようです。よかった・・・

  

執着
大切にしてきたものほど、手元を離れていく。
いつまでもそばにいたいと思う人ほど、遠くへ行ってしまう。
永遠に続くものなどこの世にはない・・・と何度聞かされても
いつまでも大切にしたいもの、そばにいたいと思う人は消えない。
そんな”執着”が
どんなに未練がましく、みっともなくても
人間の味である。

 

  回り道の唄から・・・

  そうですよね・・・人に笑われようと・・・その手段しかない者には、そうするしか、ないのです。 

   

   

  

 

 


  ”もろもろ・・・思う”

2012-02-08 20:09:04 | Weblog

 

             

  あなた

 蔓梅もどきの写真を見るたび思い出してしまう。大事に育てていたのに切ってしまい面影すらない。ちょっぴり後悔。

 そのせいか、それともあなたが居ないせいか?小鳥たちスズメも庭のギャングヒヨドリまでも姿をみせなくなってしまいま

 した。餌のリンゴも米も箱にいれているのに・・・わたし、嫌われているのかな?

  敏感な小鳥たち去年とは違う何かを感じている・・・

 こんなに、変わってしまうなんて・・・私だって想像もつかなかった・・・

 それでも冬になって雪も山の様に聳えて?・・・います。

 過去を思いだして…しがみついても駄目って判っています。わたしは、愚かな人間なのでどうしても、一人であるって事

 を未だ認めたくない。なんで居なくなってしまったんだろう・・・

 “忘れじの 行く末まではかたければ 今日を限りの命ともがな” 「儀同三司母」詠み

  また、永い夜を過ごします。

 

 

 

 


"宛名はあなた・・・”

2012-02-07 15:56:35 | Weblog

 

            

      あなた

 昨日と今日はあまり良い天気ではありません。

 どんよりと曇っていて時折細かな雪が舞い散っています。

 もうやめよう、もう書かないと・・・幾たび思った事でしょう?

 でも結局は何となく愚痴りながら書いています宛名はあなたへ・・・と。未練ですね?。

 私の刻は8ヶ月前で止まった儘です。動こうとはしない。ですが、季節だけは否応なしに、移ろい過ぎていきます。

 もう間もなく優しい春がきます。庭の花畑の雪の下で微かに春が蠢めいて・・・やがてポッカリと顔を見せてくれる・・・

 うれしい!!・・・わたしは、その日をまっています。

 人間って不思議ですね。あの頃「一人で生きていけない?」って思っていたけどこうして、一日々を過ごしています・・・

 あなたが、居た頃には気付かなかった事が一つまた、一つと・・・私の前に現れ振り払っても、振り払っても・・・退けては

 くれない。それでも歯を食い縛って生きています。

 一人になってようやく気が付きました、こんなに諸々のことがあったのか?何故もっと以前に気が付かなかったのか?

 と。

 背伸びしないで生きていきます。泣かないと約束した筈でしたが・・・その約束は敢え無く「破棄?」ですね・・・

 自分に正直そして自分に素直・・・

 あなたへ追伸

 

記念日
いつだっただろう、
我慢することを覚え、耐えることを覚えたのは・・・・・
いつだっただろう。
別れる切なさを覚えたのは・・・・・
幼い日にあったであろう、その出来事をもう思い出せない。
うれしいこと、楽しいことばかりが続くと信じていた”子ども”から
おとなの世界が見え始めた記念日だったはずなのに・・・

 回り道のうたから・・・

 この唄から私は随分元気をもらっています。

 寒さはまだまだ、続きそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


"見ていて・・・くれてるのかな?”

2012-02-02 16:31:20 | Weblog

       

                 

   あなた

 昨日の排雪できれいになったよ。

 午前中は良い天気だったのに・・・午後からまた雪が降ってきました。例年のことではありますが・・・それこそ「霏々と降

 る」とは、このような降り方を言うのでしょうね・・・

 この降り方は私の好きなふりかたでジ~ット見ていると夢の世界へ誘われる!!筈なんです・・・が今日はだめ、妙に淋し

 くって泪と一緒にあなたを偲んでいます。

 この静かな降り方のなかで、「あぁ、8ヶ月なんだ」って・・・ 

 それが、もう8ヶ月いやまだ8ヶ月・・・どちらも私の気持のなかで揺れ動いて悲しみがより一層膨らみ、生きることの、切

 なさが心に痛い・・・

 あなた

 私の事見ていて・・・くれてるのかな?

 「kei」は頑張っています。

 

 

 

明日
恨まない、こぼさない、嘆かない・・・・
そうだよ、明日は明日だ。、今日ではないんだから、
きっと少しちがった風が吹く。

 回り道の唄から・・・             淋しい・・・        虚しい・・・