『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 ”愚痴”

2009-09-21 13:43:02 | Weblog

 

           

   ピヨくんはいいなぁ・・・楽しそうな顔でパソコンに向っている。

 私は?と言うと・・・昨日の事さへ覚束ない~情け無いけど・・・

 家のなかは、磨いたらそれなりにキレイになるけど、錆びた頭のな

 かは、磨けど々一度錆びついたらとれはしない哀しい・・・な

 天は「二物」を与えずといいますが、神様も時々間違いをおこすらし

 く、二物どころか、三物も・四物も与えてしまう。

 人を羨んで?はいけないとは思います。がこれはどうみても、「依怙

 贔屓」です。

 これも私に与えられたものなのでしょう・・・と半ば諦め、あとは人に

 迷惑をかけないように一生懸命生きるしかないのですね。

 「タヌくん、かなしいね・・・いくら頑張っても出来ないの」

 タヌ、目をパチパチさせて、

 「かぁさん、諦めちゃだめ少し休んで発想をかえたら?」

 「あっそうか?そうだよね・・・少しやすもうっと」~~

     
       

     見事に咲いてる 「ポインセチア」です。

 

 

 

 

 


 トンボ釣り

2009-09-19 20:01:04 | Weblog

 

                      

 

   ご近所のお孫さんが二人、珍しく虫取り網を手に走っています。

 4歳と3歳とのこと。

 「何をとるの?」

 「トンボがいっぱいいるので、捕まえるんだよ・・」

 大丈夫かな。

 そばでお母さん笑ってる。

 あんな網をもって走っている光景なんて、最近ではあまり見られませ

 ん。 

 お天気も良いし、ほのぼのと とっても良い光景でした。

 《蜻蛉釣り 今日は何処まで 行ったやら》何となく思いだしました。

   加賀千代女の俳句です。

 江戸時代中期の俳人で幼少の頃は体が弱く、12歳の頃父親が健

 康を願って、「岸弥左衛門」と言う俳人の弟子にしたそうです。

 それからは多くの俳句を詠んだようです。

  あの児たちトンボ捕れたかな?

 捕まえても逃がしてほしいなぁ・・・

 そんな、諸々を思った一日・・・久し振りに、とっても良い日でした。  

 


森林公園

2009-09-14 22:27:36 | Weblog

  

          
      サラシナショウマ     テンナンショウ

   穏やかな秋晴れです。

  久し振りに森林公園を歩きました。あまり天気が良いので少し遠回りをしました。

 朝夕が冷たいせいでしょうか、少しずつ紅葉が始まっていました。

 サラシナショウマが清楚に咲いています。

 テンナンショウも赤くなっていました。

 久し振りの森の中は、あまりにも素晴らしく中々前には進めません。

 我が家の庭の花木とお喋りするように、話しかけてみました・・・どうでしょう、ちゃんと答えてくれます。
 通じるものなのですね。嬉しくなってしまいました。

 「トリカブト」も可愛く咲いてます。こんなに可憐な花なのに「猛毒」とは・・・信じられないような気がします。

 あちら、こちらと眺めながら歩いて行くと「チョッとチョッとまって!」微かに聞こえてきました。

 草叢で虫たちがすだいています。

 「コロコロ」と透き通るようにきれいな声はコウロギでしょう・・・

 「ギ~ッチョン」あれはキリギリスですね・・・

 やはり、秋は忍びよって来たのです。

 森の中を歩いていると色んなことが、頭のなかを駆け巡ります。

 《きりぎりすなくや鳴くや霜夜のさむしろに 衣かたしき独りかもねん》

 子供の頃に意味も判らず覚えた百人一首です。

 後京極摂政前太政大臣(藤原良経)が詠んだ歌です。

 38歳で急死暗殺されたとも言われています。

 しんと静まりかえった秋の夜にコオロギの音がきこえる・・・

 何れにしても、秋は寂しいものです。

 

 

 


秋の七草

2009-09-10 21:43:54 | Weblog

  

     
        フジバカマ

     
         ススキ

      秋の七草

 萩・尾花(ススキ)・葛・撫子(ナデシコ)・女郎花(オミナエシ)・藤袴・桔梗。

 春の七草は厳しい冬を乗り越えるための、食べる七草ですが、秋の七草は鑑賞する七草のようです。

 典型的な秋の植物であると言うよりも、秋の訪れをいち早く知らせる植物のようです。

 お盆を過ぎた頃、残暑も後わずかですよ~と知らせてくれる。

 万葉時代からの秋の七草・・・派手な植物が入っていず、ひっそりと秋の到来を知らせてくれる。

 この七草を選んだ人は、万葉集にでてくるあの有名な「山上憶良」(やまのうえ おくら)です。

 「山上憶良」は百済からの渡来人であり、藤原京時代から、奈良時代中期に活躍したようです。

 非常に優しい人であったらしく、詠む歌が下層階級に温かい眼差しをむけ また、子供にたいしての歌はその人柄が滲みでているとの事です。

 野草の良さがしみじみと判ったような気が致します。

 《銀も金も玉も何せむにまされる宝子にしかめやも》

 「山上憶良」の歌です。
                       

 

 

 

         


重い雲

2009-09-07 17:04:03 | Weblog

 

             
                     吾亦紅

     重く垂れ込めた雲・・・体まで重くなってしまう

 よそ様より少々遅れて咲く吾亦紅です。小さくて、それでもしっかりと自分を主張する。
だから好きなのでしょうか・・・

 お友達から頂いた可愛くて大事なお花です。

 昔々、自然界の神様が、赤の花・白の花・黄色の花・黒の花・・・と夫々の種類に分けていました、吾亦紅はは黒の花に入れられまた。驚いた吾亦紅は大きな声で「吾は紅・・・」と言って赤の仲間の所まで花穂をのばしました。
 吃驚した神様「ウウ~ン、よくみれば、紅か」と言って赤の仲間になったそうです。
 それで花穂のわりに茎が細いようです。

  花言葉=移りゆく日々・愛慕・変化  とのことです。

 この花が咲き出したら、間もなく草叢から虫たちのすだく合唱が聞こえてくるでしょう・・・

 


 

 

 

 

 

 

  


大掃除

2009-09-03 14:17:04 | Weblog

 

           

 3年ぶりに畳を上げて干しました。これで一応秋の大掃除は終わりです。
 7月は雨降りの日が多く、家中なんとなくジメッとしていましたが、押入れ、箪笥の裏側、虫干し等々天気の良い日を選びながらの作業でしたがようやく一区切り。
 とにかく、気になっていた所を夫に手伝ってもらいながら、済ませること
ができ”ホッ”・・・「あぁ疲れた」
 でも、畳の上を素足で歩く気持ちよさ・・・

 秋の季節は一寸もの悲しくあまり好きではないのですが、爽やかな風は好きです。が今日の風はどうしたのでしょう?少し空かした窓から洩れる音は、木枯らしのように哭いている風のこえ・・・。

 ”淋しすぎるよ~”否応なく秋が忍びよってきたのです。

  

 
 

   


 今日から”長月”

2009-09-01 14:31:07 | Weblog

 

          

 

   葉月(8月)も終わり朝夕の風は一段と涼しさを増しました。

 今日から長月(9月)・稲刈月・稲熟月(いねあがりつき)とも言うよう

 です。

 秋は人生の黄昏・・・ですよね~

 うちのタヌくんも、

 「凉しすぎるよ~~」なんて贅沢言ってます。

 そして、どうした訳かスズメの成長がおそいのです。

 今日も背の低いオンコの木に三羽とまり、親スズメが二羽に、かわ

 るがわる餌をやってます。

 よ~く見ると、少し小さいようですが、それも30分以上もとまってまし

 た。

 安心しきっているのでしょう・・私たちがお茶を飲んでいるのを、時々

 見ながら親スズメはせっせと下から餌をくわえて、子供にやってます

 何とも、長閑で平和な光景です。

 タヌも渋い顔で眺めています・・・。

 秋の大掃除も一段落しました。

 また、雅な世界へも行って来れそう・・・

 いやいや、しなければいけない事がたくさんあって、それどころでは

 ないかも?

    清少納言

  秋は夕暮れ。夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに、

 鳥の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへ

 あわれなり。

 まいて雁などの列 ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。

 日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず

 《秋は、夕暮れの時刻がよい。夕日が差して、山の端がとても近く
  見えているところに、カラスが寝どころへ帰ろうとして、三羽四羽、
  二羽三羽などと飛び急ぐ様子さへしみじみとものを感じさせる。
  ましてや雁などが連なって飛んでいるのが小さく見えている様 
  は、とても趣深い。風の音、虫の音など、聞こえてくる様は、また、
  いいようがない。》