『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

『十三夜!』

2007-10-25 13:42:19 | Weblog

            

 燃える様な赫の照り葉が美しいエリマキの木・同じ様に素晴らしい紅葉の錦木、今は、咲く花もなく淋しい庭でしたがこの、木々たちが目を楽しませてくれます。門塀に這っている蔦もそろそろと紅くなり始めこれがまた、得に言われぬきれいな色をだしている。

 一日の大半をラジオと過ごしている私です。

 「今夜は十三夜です」のアナウンサーの言葉に急ぎボリュームをあげる。    以下、ラジオからの要約。

 日本では、古くから秋の名月を鑑賞する風習があります。お月見と言うと旧暦八月十五日の十五夜が有名ですが旧暦九月十三日の十三夜もまた美しい月であると重んじられてました。一般に十五夜に月見をしたら必ず十三夜にも月見をするものとされていました。これは、十五夜だけでは「片見月」と言って嫌われていたそうです。

 十五夜はサトイモなど供えることが多いため「芋名月」と呼ばれ十三夜は「栗名月」とか「豆名月」と呼ばれています。また、中秋の名月の後なので「後の月」といわれたり、「小麦の名月」と呼ぶ地方もあるそうです。これは、旧暦九月十三日の晩のお天気で翌年の小麦の豊作・凶作を占う習慣から来ているそうです。

 十五夜はあまりすっきりしない夜空であることが多いのに対し十三夜の夜は晴れることが多く「十三夜に曇り無し」と言われるようです。

 なるほど・・こんなに深い言い伝えあったとは!

そう思って夜空を眺めると、正にその通り、きりっと引き締まった冷たさの中に煌々とした十三夜のお月さまでした。

 ありあわせの物を、テーブルに供え玄関の花を置き、お月様の中のウサギのお餅つきをみました。

 夫と「お月様に乾杯」・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


病葉が舞い散る季節!

2007-10-17 15:01:38 | Weblog

 病葉が風に舞い散り道端を忙しげにカサコソと音をたてながら走り回っている。木枯らしと言うには一寸早い季節でしょうが風が妙に冷たく肌を刺します。

 長い旅路のなかでこの季節が一番辛く、淋しさが常に纏わりつき、思考力までがマイナスになってしまう・・・

 さてさて、これでは、いけないと自分を“叱咤激励”するものの、身体が付いて来ない。  春・夏と自分の好きな季節をハシャギ過ぎたのかも・・・。

 たまたま、古い友人の便りを聞きました。

 人間何に躓くか判らない。大きな石であれば、避けて通れば良いが、小石は案外避けられずに躓き転んでしまう。人一倍自尊心が強く、冷静で、物事をきちんと処理していた彼女でした。が、子供に、盲目になってしまい・・・あの、誇り高い彼女が自分を見失い『成れの果て』の身は、相当に惨めとの事。

 そうか、音信不通になって何年になるだろう?年賀状が戻り「あれ、住所間違ったかな?」電話も通じず、何となくそれっきりになっていました。しかし、世の中それほど広くはない。友人の知り合いが彼女達を知っていて、教えてくれたようです。

 子供は働きもせず、“寄生虫”のように親にくっついている・・・

 何だか、すごく哀しいよ~~~

俄かには、信じられない話だけれど・・本当だとしたら、私は、彼女に 

 「ねぇ、Yちゃん、一日も早く眼を覚まして昔の貴女に戻って・・・幼稚園の子供じゃあるまいし、突き放さなければ、二人とも駄目になってしまう!もう充分に親の役目は果たしたはず・・・」  と心の底から伝えたい。

 

 

 

 

 

 


大自然” 秋の原始林”

2007-10-03 12:00:52 | Weblog

                

 子供達との交流会、例年屋内行事だったとの事、今年は趣を変へ、自然とのふれあい”原始林を歩こう!”と呼びかけました。せいぜい10人も集まれば、上々とのこと《そうか、やっぱり》と一抹の淋しさを覚えたがポスターを作り、学校に張ってもらいそれなりに努力しました。

 締め切後、申込用紙を貰いに行くので、夫、学校に電話をいれた。

 「オイ、大変だ!驚くなよすごい人数だ・・・」

 「すごいって言っても20人くらい?」

 「いやいや、その3倍以上の67人・・・」

 「えぇっ・・」

と、言ったきり、言葉が続かない・・・。驚きの人数です。教育委員会でも、かってない人数と驚いてました。が今更止めるわけにもいかず、15人の大人が額を寄せ協議しました。

 結局当日出席できるのは、我々仲間9人それと、教育委員会から3名で12名。

 それからの夫、大奮戦です。子供達を10班にわけて、5・6年生をリーダーにして、大人を一人ずつ張り付けました。

 そして、いよいよ当日です。夜中から降り続いていた雨、10:30分出発の10時、まだ降ってます。

仲間半分諦めています。「ダメかな?」チョッピリ不安が頭を過ぎる。チラッと夫の顔を見ると「絶対にはれろぞ・・」と言うような恐い顔。

 子供達が、雨合羽を着て、次々と集まってくる。”あぁ・・・”

 10:20分、雨があがりました。陽がさしてきました・・・。

《ヤッタァ!ついにお天気になりました》天の神様、ねがいを叶えて下さいました。

 準備体操も終わり10:30分予定通り出発。途中トイレタイムをとり、12時目的地の大沢園地到着。楽しいお弁当です。私の受け持った1年生の女の子が、「お腹が痛い」と言って来ました。

 「どれどれ、じゃおなかにオマジナイしよう・・『いたいの、いたいの飛んでいけ~山のカラスに飛んでいけ~』」

 これを3回繰り返しおなかを、な~でなで・・・

 「どう?まだ痛い」

 「うぅ~ん・・なおったみたい」

すごい効き目です。どうやら、ゲーム大会に間にあったよう・・・

 ジャンケン・ビンゴ・クイズ・等など・・・子供達は大喜びです。

 今朝までのあの雨が陰を潜め柔らかい秋の陽ざしが子供達を暖めてくれています。

 楽しい遊びも終わり、2:30分校庭に到着。途中何事もなく、無事解散することができました。

 “良かった・・本当に良かった!!”

 車に乗り帰途につきました。

 「あれ、なんだ?」

 夫の言葉で後ろを見ると、あの、おなかが痛かった1年生が追いかけてきます。

 「バイバイ・・」

かなりの距離走って来ました。

 「バイバイ・・元気でね!」

 嬉しさと可愛さで・・・涙が断りもなくながれます。

 これだけの大人数一人の怪我人も無く終わったのです!そして、子供達に喜ばれて~

  『皆さんお疲れさま~』

 大自然のなかでの稔りある秋の一日でした。