『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

風で木の葉が揺れるたび、葉っぱから大粒の泪がポロポロって…落ちて来るの。

2015-06-30 10:45:05 | Weblog

                      
                                2015-6-21-「梅花空木」切った筈なのに…

  あなた

 雨が降ってます。

 此処から見る庭は雨で烟って薄っすらとしか見えない。

 「梅花空木」の白だけが際立って清々しい。

 

 少し留(と)まりすぎたようです。

 何人もの人が結界を超えてしまい、歳月は 過ぎ去っても再び

 帰らない。

 わたしは?って言えば、グズグズと足踏みばかり。

 前にも行けず…

 後にも戻れず…

 

 雨がひどくなり、風も出て来ました。

 庭の花木は大揺れに揺れて…

 天界でも何か悲しいことが、あったのかな?。

 あなたの所は大丈夫でしょうか…

 

 わたしは、「人」に迷惑を掛けずに生きたいと思って暮らしている

 つもりだけど…

 あなたには、どう見えます?

 吐き出したい思いはいっぱい…あるけど、やっぱり出来ないもね。

 人を恨んじゃいけないね…

 冷静な時はそう思えるけど、あまりにも酷く詰(なじる)られると…

 出来た人間でないから…悲しくなるよ。

 風で木の葉が揺れるたび、葉っぱから大粒の泪がポロポロ…って

 落ちて来るの。 

 雨うけのバケツに、バチャバチャって音を発てて落ちて来る雨。

 今日はたまらなく、淋しい日です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


今日も静かに夜の帳が降りてきます。

2015-06-29 18:49:48 | Weblog

                          
                                   2015-6-21- 「ツボサンゴ」が色も濃く可愛く咲いています

   あなた

 天気予報では暖かくなる筈なのですが、予報とは大違いで寒いです。

 またまた、ストーブと仲良し。

 

 「ツボサンゴ」可愛いでしょう…あの細いカラダで折れもせず

 ユラユラ風に身体を預け決して逆らわない。

  言葉は「恋心」「繊細な想い」「きらめき」「辛抱強さ」など。

 花言葉も素敵。

 

 ヒッソリと消えていく花もあって…。

 潔し!では悲しすぎる。

 僅かな間にどれだけ癒されてるか、花はわかっているのだろうか?

 

 午後リコが来て…

 色々やってくれる。

 本当にあの娘に頼り切り…有り難いとおもってます。

 

 『橘の花ちる軒のしのぶぐさ昔をかけて露ぞこぼるる』
                      号:鳴滝大納言

 『忘れぬや偲ぶやいかに逢はぬまの形見とききし明暗(あけぐ)れの空』

                      号:鳴滝大納言

 あなた

 今日も静かに夜の帳が降りてきます。

 良い日でした。

 

 

 

 

     


一人庭を眺めていると木の葉が思い出した様に「ザワッ」って揺らめいて…

2015-06-28 11:48:09 | Weblog

                     
                             2015-6-21-「ヤツシロ草 」紫のボンボリンが可愛い  

   あなた

 今日もお陽さんは隠れたまま。

 過ぎゆく日々…

 再び同じ日は、戻ってくれないのに 、

 こんなに寒々と日が続いたら、滅入ってしまう…

 楽しかった後に必ず纏いつく淋しさ。

 一人庭を眺めていると木の葉が思い出した様に「ザワッ」って揺らめいて…

 余り風はないのに、存在感を見せたのでしょう…ね。

 あなたが、慈しんで育てた花木!粗末にはしないよ。

 

 お通夜のかえり、あなたの知っている方三人、家へ寄ってお茶をのみながら

 故人を偲びました。

 やがて、行く道ではあります。

 でも、言い様のない切なさが尾を引きます。

 寒々とした日とは親しく出来ないけど、与えられた日です。

 大事に過ごします。

 

 

 

   

 

 

 

 


ここも、ここも、って想い出に繋がり何年経っても想い出は消えないけど。

2015-06-27 16:42:30 | Weblog

                       
                                 2015-6-21-  ピンクと白が揃って咲いた「芍薬」です。

   あなた

 今日は町内会の行事に参加して日帰り旅行。

 このようなことはあなたの、仕事と思っていたけど、一人になると

 随分ご近所に、お世話になることが多く、やっぱりお付き合いの大事さが

 痛いほど身に沁みて…。

 何度も、あなたと一緒に行った所です。

 一人になってでは、初めて。

 そこそこに思い出があり…些か戸惑いもあり、つい「あなた」って

 呼んでしまう…けど…「だめだなぁ…」

 ここも、ここも、って想い出に繋がり何年経っても想い出は消えないけど。

 でも行って良かったとおもってます。

 先ほど帰りました、楽しかったです。

 今夜は、またお通夜があります。

 あなたまたね。

 

 

 

 

  


とりたてて華やかな花ではないけど!ヒッソリと咲く可愛い「雛菊」の花。

2015-06-26 11:26:51 | Weblog

                     
                            2015-6-21-我が家の「牡丹」いいでしょう

   あなた

 今日はお陽さんが少し顔を覗かせています。

 が、あの暑い陽射しはどこへ行ったのでしょう。

 庭の木の葉はチラっともゆれていない。

 わたしと同じで心が晴れないのですね…。

 お向かいのお嬢さん「雛菊」の根を持ってきてくれました。

 彼女が育てているので”可愛いね”っていったら、持ってきてくれたの。

 早速植えました。

 「可愛くな~れ…」

   花言葉は「純潔」「無邪気」「無意識」「幸福」「明朗」だそうです 。

 そうか…!

 とりたてて華やかではないけど、小さい花が一生懸命生きている。

 あなた

 わたしも、逆らわないで流れに身を置くね。

 

 難波人いかなる江にか朽ちはてむ  逢ふ事なみにみをつくしつつ
                   (摂政太政大臣)
 しるべせよ跡なきなみに漕ぐ舟の  行方も知らぬ八重のしほ風
                    (式子内親王)

 いいですね… 

 自分では絶対に詠めないけど…

                    
                       

 

 

 

 

 

 

 

   

 


 裏庭でただ、ヒッソリと他の花に諂うことなく、気高く優雅に咲いている「石楠花」。

2015-06-25 14:31:55 | Weblog

                                    
          
           2015-6-21- 裏の石楠花が遅ればせながら、咲いて来ました。

   あなた 

 ひと月以上遅れて咲く「石楠花」。

 裏庭でただ、ヒッソリと他の花に諂うことなく、気高く優雅に咲いてます。

 少しもお陽さんは顔を出さず寒い日です。

 我慢しきれずストーブと仲良し。

 

 久しぶりにあなたの従兄弟夫婦が見えました。

 色々話をして、つい先ほど帰りました楽しかったです。

 三か月合わないと、アララ…って言うことが、いっぱい…

 生きているって、本当に信じられないような事が起こるものです。

 あなたの所からは、みんな見えていた?かな?…

 

 辛いことが、いっぱいあって眠れず…

 どうにかなって…しまいそうなとき、そんな時、話を聞いてくれた人。

 わたしは、嬉しかったです。

 恵まれています。

 わたし思いました。

 人には優しくしようっと…

 そろそろ夏菊が綻んできました。

 いつまでも、グジグジしてられません。

 僅かばかり残っている終わりの人生、あなたの所へ行きつくまでは

 元気を装います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 寒さと淋しさが入り混じり、わたしが、わたしでないような…

2015-06-24 11:29:16 | Weblog

                      
                            2015-6-21- 「高山月見草 今年はたくさん咲き出しました。

  あなた

 今日も寒々とした日です。

 お陽さんも出てくれず、泣き出したいような空。

 泣きたい人もいっぱい居るよね。

 色々思うと辛くなってしまう。

 庭の花木は全然動かず。

 風がないのでしょう。

 ちょっと不気味な感じ。

 背中が寒い。

 行く道、来た道。

 時どき一休みするので、どうしても後ろを振り向く。

 悔やむこといっぱい…

 あぁ、あの時もっと優しくすればよかったなぁ…

 人間出来てないから…など等…

 そんなに思うと、言い様のない淋しさが心にじゅわ~っと、沁みこみ…

 でも超えなきゃ…

 寒さと淋しさが入り混じり、わたしが、わたしでないような…

 でも与えられた「生命」大事にするね。

 『ほととぎす なきつるかたを ながむれば 

       ただありあけの つきぞのこれる』  (後徳大寺左大臣)

 

 こぬひとを まつほのうらの ゆふなぎに 

       やくやもしほの みもこがれつつ』   (権中納言定家

 じゃ…またね。

 

 

 

 


 今日は昏く時折り小ぬか雨が、まるで忍び泣きしてる様に…。

2015-06-23 14:18:14 | Weblog

            
                    2015-6-21- フウロ草が優しく咲きだしました 

   あなた

 思いがけない事って、起こるものです。

 また、お一人其方へ逝ってしまいました。

 今日は昏く時折り小ぬか雨が、まるで忍び泣きしてる様に…。

 そう、わたしは判る。

 一人の淋しさを…

 悲しかった。

 自分が自分でいることすら、よく、判らなかった…

 夜が明けて一日の始まり…何が何だか判らないまま、長~い一日の

 帷が降りて…たった一人の淋しい夜。

 この繰り返しを只々流されるがまま、枕を濡らし幾夜過ごした事でしょう…

 四年過ぎた今…

 一人の人が居なくなった時、再び還ることは絶対にないのだからって

 何度も何度も、頭に叩き籠めるのですが…中々認めたくなく。

 でも、やっぱりひとり。

 自分が、結界を超えない限り…駄目なんです。

 彼女も悲しい思いで、泣き明かしたことでしょうけど…

 「刻(とき」)」がきっと救ってくれます。

 「ガンバッテ」…

 

 

 

 

 

 

 

 

                            


陽が射すぶん外のほうが、暖かい?暑い?のどちらかでしょう。

2015-06-21 11:27:19 | Weblog

                        
                               2015-6-17-  矮性「寄せ薔薇」今年も可愛く咲きました

    あなた

 風が強く、家の中がヒンヤリとして一枚重ね着をする。

 それでも二階のまどは全開。

 陽が射すぶん外のほうが、暖かい?暑い?のどちらかでしょう。

 少し動きすぎのせいでしょうか、痛いどころだらけ…

 これもみんな、居なくなった「あなた」のせいです。

 諦めた筈なのに…

 ときとして…

 帰ってきてほしい…

 諦め?なんて、あって、ないようなもの…

 昨日は判った様でも今日は違って…

 気持ちの移ろいで、苦しくなってしまい…

 悲しくなって…

 

 友達が文集を送って下さった。

 みんな「えらいな…~頑張ってる…」

 今日は滅入って…

 鬱かな?

 あなた

 一人は辛いよ…

 

 

 

 

 


随分待ったけど、手伝いに来てくれないこと判ったので自分でやるしかないと悟りました。

2015-06-20 14:06:49 | Weblog

                    
            2015-6-18- 露草   可愛いでしょう…

  あなた

 今日も窓を全開。

 心地よい風が通りぬける。

 随分待ったけど、手伝いに来てくれないこと判ったので、

 自分でやるしかないと悟りました。

 ポツポツとやってます。

 何処かで見ていたのか、花友達が必ず手伝ってくれます。

 その、手際の良さ!やっぱりすごい…

 裏もすっかり綺麗になったよ。

 花畑が広くなった様に感じます。

 「露草」がヒッソリと咲き出しました。

 この花はその昔と、ちっとも変わらず背丈はあるけど花は小さく、とっても

 可愛い大好きな花です。

 

 『花になれし名残を雲にながむれば弥生の暮の春雨の空』

 『桜色の花のたもとをたちかへてふたたび春のなごりをぞ思ふ』
            藤原忠良  号:鳴滝大納言

 この位に上り詰めるには、苦労もあった事でしょうけど、非常に

 柔和の方だったようです。

 詠む和歌(うた)に優しさが滲み出ている。

 じゃ、またね。