『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 ”春はあけぼの”

2010-03-29 11:26:07 | Weblog

 

           
   平安朝時代~の雅な人たち…

 

    今日は春の香りがいっぱい漂っている、暖かい日です。風もなく穏やかな日で庭の草木が大きく伸びをしてます。 

    《春はあけぼの。やうやう白くなりゆくやまぎわは少し明かりて紫だちたる雲の細くたなびきたる》

 大好きな「清少納言」です。

 「春は曙の頃が良い。だんだんと白くなっていく山際が、少し明るくなり紫がかった雲が細くたなびいているのがよい。」

  《久方の光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ》

 「こんなにも日の光がふりそそいでいるのどかな春の日であるのに、どうして落ち着いた心もなく、花は散っていくのだろうか。」

 「紀友則(きのとものり)」

 百人一首にも出てくる紀友則が詠んだ和歌です。

 もう一首…

 《花さそう 嵐の庭の雪ならで ふりゆくものはわが身なりけり》

 「(降っているのは)嵐が庭に散らしている花吹雪でなくて古っているのは 実は歳をとっていくわが身なのである。」

  「入道前太政大臣」の和歌。

 自分の身と照らし合わせ、諸々の思いが詰まってます。

 

 


”三寒四温”

2010-03-26 11:32:43 | Weblog

  

      
   ようやく現れたタヌくん        餌を啄ばんでいるムクドリ

 三寒四温とはよく言ったもので寒さと暖かさを繰り返しながら、そ~と春がやって来ました。

 雪の中から姿を現したタヌくん一寸寒そうだけど元気な顔を見せてくれました。

 ムクドリが玄関のすぐ前で餌を啄ばんでいます。”どうか暫らくはどなたもいらっしゃいませんように・・・”

 雪が消えたタヌくんのそばには、小さな小さな”クロッカス”が芽吹いてきました。

 とっても可愛い・・・すごく可愛い・・・

     

 まだ縄が解かれていない庭木と野草、その陰にクロッカスの芽が元気に育っています。

 もう、この部屋には来ないと思っていたのですが、庭木や、草花が顔を見せてくれるので・・・元気を貰いました。

 今日もあまり暖かい日ではありません。

 ヒヨドリとムクドリがかわるがわるやってきて、餌を啄ばんでいます。何時もの光景ですが、決して見飽きることがない・・・

 足も、少しずつ良くなってきてます。

 「転ばないように・・今がいちばん滑るからね」と言われると、やはり行動範囲が狭くなります。
 もう少しの間我慢します。

 

 

 

 

 

 

 


 ”仏画”

2010-03-09 15:52:41 | Weblog

 

                    
         お友達が描いた仏画です。使わせていただきました。

  生を受けたら何時かは亡くなる・・・頭の中で判っていても、現実を目の当たりにすると、言葉がありません。

 5日に友達のご主人亡くなりました。如何せん64歳は早すぎる。
色々事情があり、昨日お葬式でした。

 この3日間何となく落ち着かず何をする訳でもないのに、どっぷりと疲れました。

 彼女は気丈にも何時もと変わらずに接しています。

 「するだけの事はしました」だから、泪はありません。・・・と

 何もかも達観して、淡々としている姿が私には眩しく感じました。

 彼女は私よりはるかに若い・・・なのに、おとななんです。

 他人は、彼女のことを「不幸」と言いますが、彼女はみんな受け止め、事もなげに、乗り越えていく。

 私も少しは肖りたい。

 上の仏画は、違うお友達が描いた絵です。黙ってお借りしました。

 

 

 

 

 


 お茶!

2010-03-05 00:00:31 | Weblog

 

          

 

    お雛祭りも終わり又何時もの生活に戻りました。

 たまたま、お友達と電話で話しているうちに、まだお釜を出しているという話になり、どうしても一服点てたいから、来ると言います。

 足が痛くて正座が出来ず、休んでいる事を知っている彼女です。何もかも判っていて、それでも来ると言う・・・。

 久し振りのお点前ですのでやはり、着物にしました。さて、”大島にしようか?いや、塩沢にしようか?”・・・ちょっと悩み塩沢にしました。

 心地よい緊張感で気持ちも高揚し、お茶を続けていて良かったと、しみじみ思いました。

 頭で覚えるのは忘れても、体や、手は忘れていません。不思議なものです。

 
 

 

 

 

 


 お雛まつり

2010-03-03 22:25:36 | Weblog

 

               

    お雛まつりも終わりです。充分楽しませてもらいました。

  9歳の孫はどうしても、お着物を着てお雛様と一緒に写真を写すとはりきり、おスマシ顔で1枚です。

 折角のお着物です。どんどん着ないと・・・

 着物を着せる役はバァバです。黄色の博多帯をギュウッと締めると孫の可愛い手が胸板をポンポンと叩いています。
 やはり、私が着るのを見ているんですね・・・その仕草がとっても可愛い・・・

 娘に「ババ馬鹿」と、笑われます。

 孫曰く「今日の結び方一番素敵!」

 結構お世辞も言うようになりました。

 この子と遊んでいると、元気を貰い痛む足も軽くなったように思えるのが不思議です。

  この子も、これから、色んなことを経験しながら大きく成長するんでしょうが、何時までいっしょできるんでしょう・・・

  楽しみでもあり・・・淋しくもあり・・・

 勝手なもんですね・・・

 

 

 

 

 

    


 ”弥生3月”

2010-03-02 11:32:21 | Weblog

  

          

  お雛まつりです。

 娘の初節句に買ったものですから・・・もう○十年?いまは9歳の孫が喜んで飾ってます。

   遊びと風習との融合から

 室町時代、紙で作った人形〔ひとがた〕で体をなでて穢れを移し、川海に流すことで無病息災を祈った「流し雛」という風習と、ひいな遊び(人形遊び)とが結びつき、貴族の間で人形を飾り、祀るようになったと考えられています。
 江戸時代に入り、二代将軍秀忠の娘徳子が後水尾天皇のお妃様として宮廷に入る際、京都の御所で盛大な雛祭りが行われたのをきっかけに、幕府や大奥でも雛祭りを行うようにりました。やがて武士階級から町人へと広まり、江戸幕府が3月3日を祝日に設定したことで大衆も盛んにお祝いするようになりました。

  等など~~雛祭りについての曰くは、いっぱいいっぱいあります。

 いずれにしても、親が子を思う気持ちからとおもいます。

 3月 弥生
    ∥
 花月(かげつ)・桜月(さくらづき)・春惜月(はるおしみづき)・蚕月(かいこづき)…etc

 3月の古い呼び名がすきです。