『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

すっかり冬景色!!

2011-11-23 15:00:38 | Weblog

  

      

    あなた

 素敵なお花でしょう・・・あなたが其方へ逝った事知らなかったって・・・相当吃驚したみたい・・・彼女ですT・Kさん。

 暫らくごむ沙汰しました。此方でも色々ありまして・・・わたしも随分と忙しかったです。

 ようやく一段落と言った所でしょうか・・・疲れている筈なのに頭の芯が冴えて眠れない。

 珍しい人たちからお電話頂きました。年賀状だけになった友達・・・でも何か事があったらこうして多くのひとが声をかけ  

 て下さる・・・ 

 これって、やっぱり嬉しい。

 ところで、あなた住み心地は如何?

 雨も降らず、雪も降らず、風もなくとっても穏やかな日でした。正真正銘の終の棲家です。ナオが最後まであなたを抱え

 ていました。

 そ~っとそ~っと、袋にいれ納めました・・・ナオを見ているのが辛かったよ・・・

 口には出さない~でもかれ相当堪えてるみたい・・・「クールナオ!」って言われていたのに。

 ちょっとした仕草が、あなたを彷彿させ・・・つらいです。

 今夜から雪が降るとの予報ですが今は割りと暖かい。

 これから、用事があるので・・・また。

 追伸

 話があります・・・きてほしい。 

 

 

 

 

 

 

 

 


  ”寒い・・・雪が降りました”

2011-11-16 16:09:17 | Weblog

                       

   あなた

 とうとう、冬将軍到来、雪が降りました。寒い・・・

 先日庭の大きな木を3本切ってもらいました”歯が欠けたような”と言う言葉がありますが、全くその通りで何処か間のぬ

 けた・・・淋しいです。長年慣れ親しんできた庭の木々達ですもの・・・泪が出てしまった・・・

 タヌもキョトンとしていました。そうとうに驚いた様子です。

 「あなたゴメンネ・・・」大事にしていた木々達ですが、私の力ではもう、どうしようもない。

 何故こんな事になってしまったのか?と幾度も自問自答。私も苦しい・・・

 これからの、寒くて長い冬を一人で過ごさなければならない・・・そんな事思うと眠れない。

 昨日と今日の交差点を過ぎ、まだ今日になりきらない夜中・・・只一人何度も寝返りをうち・・・ひたすら、朝のくるのを待

 っている・・・あなた判るかしら?

 でも、わたし頑張るよ・・・あなたが、傍できっと守っていてくれるから・・・

 いろんな事を経験しなければならない。又一つあなたの存在の大事さが・・・。  

  

 

 

                                                                                                                                                    


  ”立冬に想う”

2011-11-08 16:25:04 | Weblog

 

                                         

  泣きたい・・・でも、ぐっと堪えて泪をみせない空の雲。昨日はがんばって泪をみせなかった。

 今日はついに駄目・・・大雨ではないけど・・・小雨が冷たい。

  その筈今日は立冬。

 あなた、其方も同じ暦でしょうか?・・・

 この時期と夕暮れが本当に嫌です。

 古い本を繙いて(ひもと)みました。

 滝口入道と横笛の件(くだり)です。

 現代では考えられない・・・恋を貫くには”死”を選ぶしかななかった?横笛。

 横笛が入水し滝口入道が横笛の亡き骸を抱え一歩一歩・・・何を思ったでしょう・・・

 でも、私は自分の命を絶つ事はしない。

 どんなに、淋しくても与えられた命を全うします。そうしなければ・・・あまりにも哀しい・・・

 間もなく、本格的な冬がきます。

 

  

       


“いっぱいの想い出”

2011-11-05 15:02:24 | Weblog

                       

  あなた

 このブログは私の旅日記でもあり大好きな平安の世界を行ったり来たりできる唯一の場所でもあった筈。が、ある日か 

 らあなたへのいろんな意味での手紙に?変わってしまいました。

 私が自分の世界のなかで獏のように夢を貪っていても、黙って好きな事をさせてくれた・・・そしてあなたは庭に這い

 蹲ばって草むしりしていた。それが当たり前の事のように思っていたわたし・・・あなたの趣味を邪魔しなよ~なんて 

 生意気言って。

 いまはご覧の通りすっかり紅葉しています。雑草も枯れて目立たなくなりました。

 「寂しくない」と言ったら嘘になりますが、この2・3日私なりに考えました。庭の植物のように生きればいいのだと・・・植物

 と言っても(雑草かな?)植物であればあなたを身近に感じるから・・・そう思ったら淋しさも違ってきました。与えられた努

 めを果たし役目を終えてひっそりと消える・・・

 は、夕暮。夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに、の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急

 ぐさへあはれなり。まいてなどの連ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、の音など、は

 たいふべきにあらず

  現代語訳 

 秋は、夕暮れの時刻がよい。夕日が差して、山の端がとても近く見えているところに、からすが寝どころへ帰ろうとして、

 三羽四羽、二羽三羽などと、飛び急ぐ様子さえしみじみとものを感じさせる。ましてや雁などが連なって飛んでいるのが

 小さく見えている様は、とても趣深い。日が沈みきって、風の音、虫の音など、聞こえてくるさまは、またいいようがない。

 清少納言の秋は夕暮れ・・・より

 素敵な文章です(所謂エッセイとでもいうのでしょうか・・・) 

 夜をこめて 鳥の空音は はかるとも よに逢阪の 関はゆるさじ      清少納言

    追伸

 逢いたい・・・

 

        


霜月そして六ヶ月・・・

2011-11-02 15:28:39 | Weblog

  

                        

  良い天気が続きますが”霜月”になりました。そして今日はあなたの月命日です。

 昨日あなたの学生の頃の友達が来て下さいました。今年の夏に心臓の手術をしたそうです。心なしか・・・元気が無い。

 淋しそうでした。写真に向かい「〇〇〇くんなんで逝っちゃったんだ~~早すぎる・・・」私も何度かお会いしているので

 「どうぞ、くれぐれもお身体ご自愛ください・・・」

 ツキヌケニンドウが最後の力で可愛くさいています。庭の花木たち・・・すっかり秋色あとは冬に備えて囲わなければ。    

 あなたが、其方へ逝って六ヶ月。早いのか遅いのか・・・私の頭のなかは、まだ混乱状態です。

 早いと言われると、「はやいなぁ」と思うし・・・いや、もう何年も経っている様にも思うし・・・複雑な気持ち。

 ブツブツあなたとのお喋り、反応がないのですごく疲れる。

 この六ヶ月始めて出合う事ばかり・・・それを娘に言ったら、

 「その歳になってはじめての経験?すごい・・・滅多にできるものではない・・・お母さんがんばれ」

  ウン?一寸違うけど。私は同情してほしかったのに・・・やはり甘かったか?

 一緒に過ごした年月が長すぎたのでしょう・・・傍にいて当たり前だった。なのにいくら呼んでも返事がない虚しさ・・・

 今更、愚痴でしかない。

 追伸

 今日はこれから出掛けるので、食事は帰ってからにしましょうね・・・