『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

”あなた”またネ…

2014-01-31 16:47:25 | Weblog

 

                                                                                                                                                      

               
          2014・1・31 石楠花                                   2014・1・31  石楠花

     あなた

 早いものです、睦月も今日でおわり。

 同じ日はないけど、再び、この日を迎えることができたら、嬉しいね…

 

 外は吹雪模様になってきました。

 庭の雪も随分沈んで、見て石楠花が自力で雪を払い除け、こんなに出てきました。

 でも、まだ風が冷たいので葉っぱは、あまり開いていない…

 

 明日は町内会の除廃雪の日です。何処のお宅も雪の山。

 きちんと積み重ね、まるで城塞のようです。

 あなたも、此方にいるころは、やってたね…

 

 友達が顔をみにきてくれました。

 「元気そうで、良かった」って…考える?話題をいっぱい置いて、慌ただしく帰っていった…

 

 「あなたに悪いけど、楽しいよ」…

 

    きみがため をしからざりし いのちさへ ながくもがなと おもひけるかな    藤原義孝

 

 吹雪が止んで、かすかに夕焼のような雲がみえます。

 そして、夕闇が迫り睦月最後の帷が降りようとしてます。

 

 読みかけの本をしまい、あなた、またネ…

 

 

 

 

 

 

   

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 


                  2014/1/31   白山石楠花                                 2014/1/31  白山石楠花

                               

     


四国の”かずら橋”を思い出しました…

2014-01-30 16:13:11 | Weblog

 

                       
    

     あなた

 クマガイソウとアツモリソウです。  

 今年はもう咲かないでしょう… 淋しいけど。

 この花をみて、なんとなく、平敦盛と熊谷直実に思いを馳せました。

 やっぱり、戦争は惨い…

 とりとめのない事を考えているうちに四国へとんでいきました。

 四国”祖谷かずら橋”に纏わる諸々…

 三好市西祖谷山村にある「祖谷のかずら橋」は、日本三奇橋のひとつとして知られています。

 四国山地に位置する祖谷地方には、かずら橋に象徴されるように、屋島での源平合戦に敗れて逃れ、

 最後にこの地にたどり着いた平家一族にまつわる遺跡や伝説が数多く残されています。

 また、この地域は、深い渓谷によって、古来他の地域とは隔絶された世界を形成してきたことから独自の文化や

 エネルギーを感じさせる地域でもあります。

 重さ約5トンにもなるシラクチカズラで作られおり、3年毎に架け替えが行なわれます。

 平家の落人が隠れ住んだ祖谷渓谷は、剣山から流れ出る祖谷川が、深い山々をV字型に切り込んで流れ、断崖絶壁が続く。

 渓谷にかかるかずら橋は、落人が考案したといわれる吊り橋で、野生のシラクチカズラで作られており、長さ45m、幅2m、水面から

 の高さは14mもある。国の有形民俗文化財。

 

 ゆらゆら…なんて生易しいものではなかったけど、渡ることできました。

 あの険しい剣山を見たとき、あの山の中に逃げ込んだ「平国盛」たち。

 どんなにか、辛かったことでしょう…ただヒッソリと息を潜め暮らしたのでしょう。

 

 人間って生きられるのですね…

 いや与えられた「生命」生き続けなければならない、それがどんなに過酷であっても……

 

 

 

      


 ”横笛”のことを書いてあなたへ送った手紙が……

2014-01-29 15:39:01 | Weblog

   

                 

     あなた

 お恥ずかしいです…大騒ぎしました手帳見つかりました。さっき、あなたに言ったら「ニヤッ~」って笑ったよね…

 まぁ笑われても仕方ないけど…

 よくよく、考えたら広辞林を見ているとき、友達がきたの、それで傍にあった手帳を栞がわりに挿んで、、

 そのまま、片付けてしまったの…そのこと、すっかり忘れて…記憶喪失かな?

 でも、この手帳は友達からのプレゼントだったので、出てきてくれて、「よかったぁ~」

 リコにも言われた…「どこにも、いくわけないんだから…よ~く探して」って

 

 

 今日の天気吹雪いたり、晴れたり、わたしの気持ちみたいに、大揺れです。

 探し物がみつかり、気分は上々…

 この単純さで、あなたきっと苦労したのね…よ~くわかった…

 

 あなた、好いか?悪いか?判らないけど、さっきインターネットで「平家物語の横笛」を見ていたら

 わたしが書いたあなたへの手紙、「横笛」のことがそのまま、載っていたの…

 もう、驚いて…そして思ったの、あなたの所へきっと届いているって…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


大事な”手帳”が何処かへ、いっちゃった~

2014-01-28 16:57:27 | Weblog

 

      

          

      あなた

 わたし、手帖を失くしてしまいました。

 たかが手帳……されど手帳…

 去年までの十数冊ちゃんと箱にいれてあるのに…今年使っているのがない…

 家の中での行動範囲は狭い筈…あちらをウロウロ・こちらをウロウロ…

 どうしても、出てこない。

 「へんだなぁ…手帳だけ、あなたのちころへ、飛んで行ってしまったのかなぁ?」

 

 今日の天気は、わたしと同じですっきりしない…奥歯にものが挟まったような…いや~な感じ…

 

 あなた淋しい?

 わたしと同じ…

 

 庭の雪が随分沈んだよ…でも、まだ春の音がきこえない…

     山茶花
          山茶花

 冬の花

 花言葉

 ひたむきな愛

 理想の恋

 愛情・謙虚など~~

 冬の花の女王様?って言う事でしょう…か。

 

 どうしても、出てこない手帖…「やだなぁ」

 

                         

思い出
もう手の届かないところへ行ってしまった人は
意地悪です。
こんなにも熱い思い出だけを有り余るほど残して・・・・
これを全部私に背負って行けというのですね。
投げ返してやりたいけど
受け止めてくれるはずのあなたはもういない・・・・・・・
思い出を一つひとつ燃やしながら
今日を生きる糧にします。
いつか燃やすものがなくなったら
あなたから卒業できたのだと自分に言い聞かせ、
もう後ろを振り返らずに歩いていくつもりです。
その日がくるまで

もうしばらく思い出という、あなたからの贈り物を燃やさせてください。             

回り道の唄~より

 

 

 手帖が出てこないので、頭の疲れを癒すため…色んなところへお邪魔してたら、

 こんな唄を見つけました…         

 

  

 

  

   

 

 

 

 

 


結び柳……

2014-01-25 18:42:07 | Weblog

 

                      

                                                                                                                                                                                                         
       あなた

 日足が長くなったとは言え、この時間になると夜の帳が静かに降りてきます。

 大事にしていた、しだれ柳 も雪に覆われ暫らくは使えそうに ないです。

 

 あなたのいた頃は、今頃初釜で、柳をさがしてたね…

 もうお釜をかけなくなって、何年にもなって、それなのに

 昨日お道具屋さんから電話があった、でもお断りするしかないもね…。

 一抹の淋しさはあります…

       

 着物を着て炭を熾して、使うお茶とお菓子・お干菓子など確かめ「うん大丈夫」

 大変なのは懐石料理、前日からあなたにも手伝ってもいながら、買い物に走ってもらった…

 

 もう、遠い昔の話…

 もう一度、やろうかな?とも、思うけど…やっぱり無理だろうな…

 歩けないし…

 あなたに引っぱって、もらうしかないもね…

 そんな風に思うと、淋しいし、辛くなる…

 

 

 

  

 

 

 

 

                                     

           


 アンデルセンの童話”雪の女王”

2014-01-24 14:18:08 | Weblog

  

                 

                     

    あなた

 きょうは、あまり良い天気ではありません。

 いまにも、泣き出しそうな重い曇り空…

 相も変わらず炬燵にもぐり昔の子供の全集ものを引っぱりだしています。

 

 こんな日にピッタリの「アンデルセン」の雪の女王…童話です。

 

           雪の女王

 ある所にカイという少年とゲルダという少女がいた。

 二人はとても仲良しだった。しかしある日、

 悪魔の作った鏡の欠片がカイの眼と心臓に刺さり、彼の性格は一変してしまう。

 その後のある雪の日、カイがひとりでソリ遊びをしていたところ、どこからか雪の女王が現れた。

 そして、魅入るようにして彼をその場から連れ去ってしまった。

 春になると、カイを探しに出かけるゲルダの姿があった。

 太陽や花、動物の声に耳を傾け、少女は旅を続ける。

 途中、王子と王女の助けによって馬車を得るものの、それが元で山賊に襲われる。

 あわや殺されようとするところを山賊の娘に救われたゲルダは、娘が可愛がっていたに、

 カイは北の方に行ったと教えられる。

 山賊の娘が用立ててくれたトナカイの背に乗って、ゲルダはとうとう雪の女王の宮殿にたどり着く。

 カイを見つけたゲルダは涙を流して喜び、その涙はカイの心に突き刺さった鏡の欠片を溶かす。

 少年カイは元の優しさを取り戻し、二人は手を取り合って故郷に帰った。

 

 とっても素敵なお話。

 

 随分遠い昔母がよく本を買ってくれた。その本も今はない。

 

 転勤の度本を処分してしまい、今は自分の好きな本だけ…

 

 決して後悔はしていない…

 

 

 

 

 

    

 

        

 


”雪吊り”の枝も折れそう…すごい雪

2014-01-23 10:31:38 | Weblog

 

                     

                  
                            2014年1月23日 午前9・30 朝陽に雪がキラキラ輝いて…  

                                                

    あなた

 驚いたでしょう…

 とにかく、すごい雪の量です。

 いくら、雪吊りした門被りでも重たげな様子で…枝も折れそう。

 あなたなら、長い棒であの雪を下ろしてやるのでしょうが…わたしには出来ません。

 松に「ゴメンネ」って謝ってます。

 

 窓ごしに見る庭の景色…もうスッポリ埋まって囲いの竹のサキッポが僅かにみえるだけ…

 去年より、遥かに多い雪…

 そんな中、心なしかチョッピリ「春」の匂いが感じられた?ようにも

 そうなの、石楠花の葉っぱが、まだ細いけど柔らかい陽ざしに照らされホンノ少し開きかけたの…

 あなたがよく言っていた”植物”の敏感さが分かったように思いいました。

 

 

 タヌはまだ、深い雪のなかで”オネンネ…逢えるのは何時のことでしょう… 

 

       あらしふく みむろのやまの もみぢばは たつたのかはの にしきなりけり     能因法師

 

 陽が少し翳ってきました。今日の日も何事もなく、終わりそう…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 


”阿倍晴明”の話を読むと……

2014-01-22 13:45:58 | Weblog

   

                               

       あなた

 雪降りです。津々と降ってます。

 凍れは少し緩んだよう…

 

 昨日お花を買ってきてよかった。

 こんな日は可愛いお花を眺めながらお花とお喋りするしか…ないね。

 

 庭の雪は堆く(うずたかく)ここだけ、別世界…

 

 静かにお茶でも点てようかな…

 

               陰陽師、阿倍晴明

 平安時代、陰陽師(おんみょうじ)と呼ばれる人たちがいた。

彼らは朝廷直属の陰陽寮という機関に属し、都のために呪いを使った。

都造り、暦作りにかかわっただけでなく、この先どういう政(まつりごと)を行うべきかなどの判断を任されていたというのだから、

かなり高い地位にあったと推測される。

その中でもスーパースターだったのが阿倍晴明(あべのせいめい)

彼は人に呪いをかける、逆に人にかけられた呪いを祓う能力に長けていたという。

一方彼の永遠のライバルだったのが葦屋道満(あしやどうまん)。ある日2人が呪術対決をすることになった。

対決内容は、中を見ないで箱の中にあるものを当てるというもの。

立会人は2人の見てないところで箱の中に15個のみかんを入れた。

道満は即座に、「みかんが15個入っています」と答えた。

それに対して晴明は「いえ、ねずみが15匹います」と答えたという。

誰もが道満の勝利を信じて箱を開けた ところが箱の中にいたのは15匹のねずみだった。

晴明が呪術の力でみかんをねずみに変えたのだ。かような力を持っている

あるいは、少なくとも持っていたと信じられていたのが安部晴明だった。

 阿倍晴明 この人の話は数多くあります。

 このお話もその中の一話。

 一寸面白かったので、あなたにも、読ませたくて…

 

 雪はだいぶ、小降りになってきましたが、ボンヤリとしたお陽さんが「顔を出そうか?出すまいか?」って迷ってる感じ。

 阿倍晴明の話を読むとすぐに天界でも、呪術にかかるのでしょうか?…フフッフ…

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   


 ”夢”かなぁ、あなたとプラドに乗って… 

2014-01-21 20:20:27 | Weblog

     

          

    あなた

 昨夜かな?、朝方かな?夢をみたの…

 プラドに乗って、(勿論運転はあなた)わたしが、すごく感激したところ。

 なんの不思議もなく、あなたと話をしながら其処の場所へと車に乗って走っている。

 何時ついたのかは、わからない…

 車を止めて、山の中へと歩いていく、途中で桜の木が倒れていた、にも拘らず、倒れている桜の木の節の所に

 根をはって、小さな、小さな花を咲かせていた。

 二人とも言葉もなく、ただただその花を眺めたよね。

 そして言葉もなく、もっと山の中へ歩いていった…

 途中すごく疲れた、わたし、あなたは折れていた細い木の枝を二本見つけて、わたしにもたせ、その枝を引っぱってくれた。

 わたし、あなたに言ったよね

 「いまだから引っ張って」もらえるけど、あちらへいったら、どうしよう?」

 するとあなたは 「ちゃんと杖入れるから大丈夫…」そう言ったのに、さっさと逝ってしまった。

 

 そうか、あなたは、わたしを引っぱるために先にいったの…

 

 そんな、馬鹿げた話をしながら歩き、ついたところ…

 すごい本当にすごい…エゾのエンゴサクが絨毯を敷いたように楚々として咲きその中に入り込むことを拒んでいた。

 その中に「忘れないで」って言うみたいに、カタクリも混じっていた。

 それを、あなたは見せてくれた。

 その、現実がまた、夢に出てきた…

 辛いよ…

 あなた、何時までも駄目なわたし…

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

    

 

 

 

 

     


 ”大寒”の夜あなたへ「献杯」…

2014-01-20 13:25:11 | Weblog

 

                                                      

 

                 

      あなた

 暦に「大寒」とあります。

 昨夜からの凍れは、ピリッという言葉では言い表せないほどの、寒さです。

 一人でいるから尚感じるのかな?…

 冬に咲くひっそりとした花…ホッとします。


  大寒について

 1月20日頃 大寒とは、一年でもっとも寒い時期という意味です。

 小寒から数えて15日後とされており、小寒から大寒までの15日間と大寒から立春までの15日間の合計30日間を

 「寒さの内」といいます。

 耐寒のための様々な行事が行われます。寒気を利用した食物(凍り豆腐寒天、酒、味噌など)を仕込む時期にもあたります。

 

 諸説いろいろあるようですが兎に角、寒さに変わりはありません。

 まだ、あなたが此方にいた頃大寒の寒い夜は、湯豆腐で熱燗一杯    こんな風に…だったね。

 そんな、アレコレ思い出すとやっぱり淋しい。

 一人で食べる湯豆腐なんて…侘しさが募るだけ…

 

 そんなわたしから、結界を挿んで遠い其方の「あなたへ献杯…」

 

 大寒を凌げば「立春」です。暖かい春がきます。

 もう少しの辛抱です。

 逢える日を楽しみに……