『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

じ~っと外を見てると、あなたと暮らした頃の思い出がグルグル走馬燈の様に…

2015-10-31 13:53:25 | Weblog

                        
                                  2015-10-30- 花のない庭

   あなた

 花がない庭、寂しいものです。

 今日の空も黒い雲に覆われ、今にも泣きだしそうに泪で潤んでいます。

 

 雪が舞い落ちて来るような空色…

 庭の僅か数本の木が黄色になって侘しさを誘います。

 
 今日も、あなたと二人です。

 庭の始末もしたいけど、この天気では何も出来ないし…

 あなた

 お互い別の所で一人になっちゃったね!

 淋しいね。

 だからって、埋め様がないもね。

 じ~っと外を見てると、あなたと暮らした頃の思い出がグルグル走馬燈の

 様に…

 苦しかったこともいっぱいあったけど… 

 今となっては、み~んな良い思いで。

 ドンヨリとした秋の日は、そんな色んな事思い出させて…

 切ない、気持ちにさせてしまう。

 「罪」な話です。

 こんな気持ちも、辺りが白くなるまで…

 あなた

 霜月が隣で待ってます。

 淋しいけど夜の帳も待ってます。

 

 

 

 、

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 


 

 


 切ない気持ちのまま、晴れない天気のまま、今日の日を終えます。

2015-10-30 13:58:42 | Weblog

                     
            2015-10-28-残り少ない「菊」

    あなた

 霜が下りても、多少の雪が降っても、楚々と咲いている「菊」。

 可愛い…です。

 あなたが植えてくれた「菊」。

 我が家の庭にはこの菊だけが咲いてます。

 丈は低く何処にでもありそうな何の変哲もない菊。

 決して珍しくはない。

 でも、えに言われぬ秋の名残りを紛々とさせた「名残りの菊」。

 切り花にするのが惜しく只々眺めて楽しんでいる…。

 
 今日は、どんよりとしてる日。

 それに、挑発されるかの様に気持ちが揺らめいて…

 窓越しに、恨めし気の気持ちと、淋しい気持ちの入り混じたった複雑な

 気持ちで淋しくなった庭を眺めている「わたし」。

 侘びしくて心細くて…不安になる。

 何がそんなに不安を掻き立てるの?。

 夢の続きを追いかけているからかな?

 あなた

 切ない気持ちのまま、晴れない天気のまま、今日の日を終えます。


 

  


 今朝の空気はピ~ンと張りつめ清々しい空気。

2015-10-29 15:17:15 | Weblog

                    
                             2015-10-27-雪降り後の「吾亦紅」

         あなた

 「吾亦紅」の傍に雪がいくらか見えるでしょう。

 昨日の暖かさで消えてしまいましたけど…。

 今朝の空気はピ~ンと張りつめ清々しい空気。

 庭へ出て思いっ切り深呼吸。

 肺が膨らんだ感じ。

 

 「吾亦紅」も色褪せて来ました。

 やっぱり、季節は移ろぎ、深い秋がら…、

 初冬へと…小走りで移って行くようです。

 昨日は疲れた体にむち打ち、重い足を引き摺り、散ってしまった花殻を

 根元から切り抜き、片付けました。

 ブツブツ愚痴りながら…誰に言でもなしに…

 だから、すごく疲れて、もう何もいらないと思ったよ…

 でも、”今日のわたしは元気~”………何でも出来るような気がする。

 

 昨夜はグッスリ眠れたから…………


 哀しそうな雲が空を覆ってきました
…。

 でも、黒い雲の狭間から、ほんの少しだけ光がさしてます。

 きっと雪にはならないでしょう…

 そんな諸々願ってます。

 

 


泡沫の夢だから…一瞬で消えてしまうの?…淋しすぎるよ~~

2015-10-28 14:14:14 | Weblog

                 
                           2015-10-27-「シュウメイギク」

     あなた

 今年最後の「シュウメイギク」です。

 まだ咲いているので切ってしまうのが可哀想…で暫らくはそ~っとして

 おきます。

 今日は病院でした。

 わたしより辛い人が、いっぱい… わたしは、恵まれています。

 天気も予報されていたよりず~っとよく、一応傘は持っても使わず

 じまい…よかったぁ~

 バスも順調であまり待つ事なしで、帰りました。

 こんなに都合良くいくことも、あるのだと嬉しかった…

 

 あったか~い日です。

 昨夜どうしてか、眠れず今日は頭がボンヤリと…して、身体が重い。

 夢を見ていたような気がするの。

 あれは間違いなく「あなた」傍にいるのに手が届かない。

 振り絞るような…

 大きな声で呼んでいるのに、ただ笑って行ってしまった。

 一体!何でなの?

 夢だから…

 泡沫の夢だから…一瞬で消えてしまうの?…淋しすぎるよ~~

 花殻の始末があるのに、どうしても外へ出る事が出来ない。

 今日は何もしない、いやできそうにないです。

 あなた

 あったか~い日だから、ただ「ボオット」してます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 燃える様な赫「紅紫檀」です。

2015-10-27 13:14:04 | Weblog

                      
                                       2015-10-    「べに紫檀」

    あなた

 燃える様な赫「紅紫檀」です。

 雪が降ってもニッコリ笑って、咲いてます。

 花言葉=「統一」「安定」「寛容」等々。

 小鳥の格好の餌です。

 深い雪の中からでも、紅い実がピョコンと顔を出すのが可愛い。

 『めぐりあひて みしやそれとも わかぬまに

      くもがくれにし よはのつきかな』  紫式部

 昨日は寒くって、外へも出られず、それを良いことに、本を読むことに…

 たまたま、平安時代の「清少納言」を読んでいるうちに、「紫式部」が

 出て来ました、凄い才女です。

 でも、「藤原道長」が嫌い。それがため「源氏物語」も半分?ほどしか

 読んでない…。「定子」が好き、と言うことは「清少納言」が好き。

 「彰子」が悪いわけではない、ただ「道長」の生き方が厭。

 「彰子」は道長の子供。

 「彰子」も、また道長が出世するために使われた駒の一つだったのかも? 

 そうだったのなら、気の毒な人で、あったのでしょうけど…~

 平安も、現代も変わっていない所は、沢山あるでしょうけど、やっぱり、

 人を陥れることは厭です。

 わたしも進歩がない。

 何時も、同じような本しか読まない!

 これってやっぱり駄目。

 今日の風は冷たいけど陽が射して、雪は消えました。

 あなた

 幾ばくも無くして、「神無月」は過ぎて行きます。

 来る新しい年を迎えること、出来そうです。

 

 

 


庭にまだ雪が残ってます。 「オォッ~サムッ」庭に出て写真を撮る勇気がない。

2015-10-25 13:54:29 | Weblog

                   
                                        2015-10-23-「紅葉した庭木」

   あなた

 庭にまだ雪が残ってます。

 「オォッ~サムッ」庭に出て写真を撮る勇気がない。

 先日写した庭木の紅葉です。

 庭木たち些か元気がなく俯いて、移ろいゆく秋の深さを味わって

 いる様子。

 昨日は終日「霰だったり、雪だったり」で、まだ雪を迎える心構えがなく

 ただ、オロオロとして、空を眺めては寒いよ~って。

 「ターチ」たちが来て行きました。

 割と元気そうだったので「良かったね」って…

 本当によく蘇がえって…車に乗れる様になったと…感一入。

 「ターチ嫁さんに感謝だね」

 二人とも長~いこと、あなたにお参りしてたもね…

 きっと、嬉しかったのだと思うよ。

 
 この時間になってもまだ寒く「タヌ」も寒そうにして大きな瞳(め)で、

 空を睨んでます…

 その姿がチョッピリ滑稽で思わず「フフッフ」

 アレッ~珍しく「ヒヨドリ」の番です。

 相も変わらず美しい姿で錦木に止まって、何かを啄ばんで…

 「キキッ~」って一声甲高く…

 番は去って行きました。 

 ”あなたへのご挨拶でしょうか…”
 

 

 

 

 


 雨にたたかれ、風に晒され、霙に打たれ、そして雪です。

2015-10-25 08:56:50 | Weblog

                      
                                  2015-10-22-「紅葉した錦木」

    あなた

 「霙」です、

 バラバラって凄い音を立てて降って、

 そして、とうとう雪になってしまいました。

 寒い筈です。

 まだ咲いてる花が可哀想…

 燃える様に紅葉した「錦木」えも言われぬ美しさです。

 じ~っと耐えています。

 雨にたたかれ、風に晒され、霙に打たれ、そして雪です。

 一挙にやって来ました。

 数分間の出来事。

 でも庭は白くなってます。

 あなた

 これからは、どんどん冬に向かって時が移ろいで行くのでしょう。

 淋しいね。

 今日はお客さんが見えます。

 またね…

 


外の寒さと、心の寒さが相俟って(あいまって)寒々とした寂寞感に侵される。

2015-10-24 12:54:27 | Weblog

                  
                           2015-10-22-「夏菊」返り咲き。

   あなた

 「夏菊」の返り咲きと言うのでしょうか?二度目の「夏菊」です。

 可愛く咲いてます。

 6月~7月くらいに咲く八重の小菊。

 もう、終わってしまったと思い、根本から切った筈なのに…

 こんなに綺麗に咲きました。

 花言葉=黄色の小菊は「敗れた恋」だそうです。、

 そりゃそうですね。

 あなたは、

 あの小さな「壺」のなかで、ず~っと眠っているんだから…

 
 きょうは昨日と打って変わり、時雨模様です。

 時々冷たい雨に庭の木々が小刻みに震えています。

 窓に雨あとの粒が残って…

 秋の深さが一入。

 外の寒さと、心の寒さが相俟って(あいまって)寒々とした寂寞感に

 侵される。

 こんな事では駄目ですね。

 
 つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ

       わがみひとつの あきにはあらねど』   大江千里

 《秋の月を眺めてていると、様々と思い起こされ物悲しいことです。

 秋はわたしひとりだけにやって来たのではないのですが。》

 現代意訳に書いてありました。

 つい我一人と思ってしまう「秋の月」です。

 神々しいまでに冷たく、侘びしく、近づく事は絶対できない。

 「秋の月とはそういうものですよ…」って。

 ………… ………… 月が優しく諭してくれました。

 

 

 

 

 

 

 


微かな風に紅葉した葉っぱが揺れ落ちる!そんな葉っぱが、無性に愛おしく…

2015-10-23 10:54:29 | Weblog

 

                    
                                 2015-10-21-「ノコンギク」
                              

   あなた

  「ノコンギク」です。

  見事でしょう!咲きだすのも遅いけど、初冬まで咲いてます。

 この花と「ホトトギス」が、今を盛りと!庭を彩ってます。

  花言葉=「忘れられない想い」「長寿と幸福」等々

  もともとは、野の花で「野菊」の仲間です。

  微かな風に紅葉した葉っぱが揺れ落ちる

  そんな葉っぱが、無性に愛おしく、わたしの心まで葉っぱと一緒に

  揺れ惑って!

  何処か遠くへ流されて行ってしまいそう…

  何故?かな?

  身近な人に会った。

 彼女の家は無機質に近く、どんな生活しているのだろうって…?

 苦しくないかな?たまには、

 乱雑でもいいんじゃないかな?って

 無造作に物を置くでなく、あくまでも「ピシッ」として型に嵌めた

 ように…

 まるで此処は、修行僧の道場かな?って

 温もりの欠片を随分探したけど、わたしには見つけられない。

 もう少し「ひと」であってほしい…

 沁みじみ思った。

 これも、生き方なのでしょうけど…淋しすぎるね。

 あなたも、感じたことあったでしょう… 

 「わたしは」、わたしって、割り切れないから…

 どうってこと、ないけど、哀しいよ…

 

 

 

 


 ”ゆっくり、ゆっくり”と念仏の様に唱えて、”焦らない、焦らない”って。

2015-10-22 13:24:02 | Weblog

                     
                             2015-10-20-「葉の落ちた「マユミ」

   あなた

 今日も穏やかで暖かい日です。

 「マユミ」の葉っぱは落ちてしまい寒々としていますが、

 赤い実が可愛い…

 その下に見えるのが「ノコンギク」まるで初雪を置いた様。

 秋の日に赤い実がよく似合って。

 この暖かさが何時まで続くやら…

 あなた

 一つ齢を重ねたら、何をやるにも身体が動かず頭では急いでいるのに、

 躓(つまずく)いてばかり、足が上らない、チョッピリ情けないね。

 これで、転んだら終わりです。

 ”ゆっくり、ゆっくり”と念仏の様に唱えて、

 ”焦らない、焦らない”ってこれも念仏の様に。

 
  『行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。

 よどみに浮ぶ うたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまる

 ことなし。

 世の中にある人とすみかと、 またかくの如し。

 玉しきの都の中にむねをならべいらかをあらそへる、

 たかきいやしき人 のす …』  

 《失意の鴨長明が、日野の山奥、方丈の草庵に隠遁し、世の変遷と心の

 不安のなかに、 自らの救いを求めようとする心境を自伝的に綴った、

 随筆文学…》

 鴨長明 =青空文庫より

 再び同じ日は巡り来ない、頭では判っているけど、昨日の続きが今日と

 何時も続いている様な錯覚。

 今更ながら「すべて遅い…」どう、足掻(あがく)いても、ただ

 ジタバタするだけで、「もとの水にあらず」ですね… 

 あなた

 手をかしてね…