『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 白い雲が空を覆っていく 時どき雲の狭間から陽がさして…

2017-06-28 10:32:08 | Weblog

                             
                                              2017-6-21-「フウロ草」

   あなた

 淡いピンク色の「フウロ草」

 とっても可愛い

 ただ楚々と咲いている

 

 突然頭を過る(よぎる)和歌(うた)

 ”はなさそう あらしのにわのゆきならで

             ふりゆくものは わがみなりけり”    入道前太政大臣  

 そう齢を重ねました

 都合のいい事も悪い事も

 忘れていきます

 悲しみだけが残ります。

 

 白い雲が空を覆っていく

 時どき雲の狭間から陽がさして…

 風が強い

 どんどん雲が流されて…

 わたしも流されて…

 どこへいくのかな?

 

 今日は始まったばかり…

 良い日になる事願いつつ…

 今日の日を大事に過ごそう…

 

 


”日々徒然” 古いノートより……

2017-06-24 17:44:15 | Weblog

                           
                                           2017-6-21-「牡丹」

    あなた

 黄色の「牡丹」が重たげに首を下げて

 咲いてます

 豪華な姿で花畑に彩りを添え、見る人の

 心和らげていますよ…

 

 今日はさむい日です

 こんな日は手術の後が重苦しく

 元気が出ない

 

 古いノートの整理

 ”日々徒然”

 箱庭のように小さな庭、春の花と初夏の花が方を寄せ合いお互い

 微笑み

 分を弁えながらも美しさを誇示して咲き競っている

 勁い生命力、命の尊さ儚さを充分知っていて役目を果たすと

 ヒッソリと消えてしまう

 わたしも斯ありたいと願うも徒に考えることが多く無為の日々を

 重ねています。

 その花の中で地面を這い蹲るようにして

 草毟りをしてた人…

 その、面影がくっきりと見えて来ます

 それは、想い出ではなく私の心のなかに

 生きていて

 忘れずに記憶にのこしていく…

 6月を水無月と古人は言います

 文字通り水が涸れる月と解釈されますが、逆に田植えが終わり

 田に水を張る必要のある月「水無月」と言う説が有力のようで

 水無月の「無」は「の」と言う意味の連体助詞「な」であり

 「水」の月であるようです。

 私もこの季節が一番好きなのですが

 「水無月」は心の痛む月になってしまいました。

 でも、野の花のように「勁く」与えられた役目を

 果たそう…と誓う日々ではあります。

 或る日のノートより…

 

 

 

 

 

 

 


 どんな言葉で詰っても(なじる)帰ってはこないもね~~…判ってる!

2017-06-20 14:44:10 | Weblog

                              
                                          2017-6-19-「ツボサンゴ」

   あなた

 強い風に「ツボサンゴ」が倒れてしまい

 痛む腰を抑えながら、どうにか支柱をさし

 括りました

 多少不格好は”ゴメン”

 花言葉=「恋心」「 辛抱強」さなど

 確かに辛抱強いとおもう

 風に逆らわず揺られるまま流されるまま

 あの細い華奢な茎を折ることなく

 揺れて…いる

 

 わたしは元気

 

 夜の長いのだけは厭

 

 ひとりは、わたしだけでないと呪文の

 ように唱えても

 早くは過ぎない

 ひとりで居るにはそれなりの

 覚悟はできているつもり…

 でも夜は嫌い…

 裏切り者のあなたが厭…

 どんな言葉で詰っても(なじる)

 帰ってはこないもね~~…

 判ってる~~…

 

 ポカポカ陽気の午後です

 色んな事を思って自分を

 慰めている”わたし”

 

 


折角の花びらが風に舞い散らされそうに…なりながら、ただ毅然として咲いている

2017-06-19 16:31:02 | Weblog

                         
                                        2017-6-18-「白山石楠花」

   あなた

 「白山石楠花」枝が折れよとばかりに

 咲いてます

 白い花が楚々と咲いて…

 花言葉=「威厳」「荘厳」

 何本もの「石楠花」が一気に咲くと

 見事です。

 

 風が名物と言いますが、強い風

 小さな草花が風に逆らえず

 傷めつけられて…

 哀れ

 「白山石楠花」

 折角の花びらが風に舞い散らされそうに…

 なりながら、ただ毅然として咲いている

 

 たかさごの をのへのさくら さきにけり 

             とやまのかすみ たたずもあらなむ   前中納言匡房

 かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ

              さしもしらじら もゆるおもひを   藤原実方朝臣

 

 今日も風は強かったけれど良い日に過ごしました

 今日の日に「感謝」

  

 

 
 

 

 

 

 


小鳥の囀りに心癒され!小さな野草に声を弾ませ枯れ木の杖で引っぱってもらう…

2017-06-18 11:20:41 | Weblog

                                   
                                                   2017-6-11-「ジャーマンアイリス」  

   あなた  

 「ジャーマンアイリス」が見事です

 花言葉=「焔」「虹の使者」「素晴らしい出会い」など

 お向いの御年93歳のおじいちゃまが、一昨年植えて下さいました

 我が家の花の様に喜んで「見事」と言ってらっしゃいます

 わたしも嬉しい

 この写真は蕾ですが今は大きな花を咲かせ

 花畑に豪華な彩りを添えています。

 

 今日も天気が良く青空に吸い込まれそうです

 相変わらず、風が強い

 こんな日は何処かへ行きたくなる

 山はどんなでしょう…

 小鳥の囀りに心癒され!

 小さな野草に声を弾ませ

 枯れ木の杖で引っぱってもらい乍ら

 ”やっぱりいいね~”って

 そんな夢をみている…

 ただそれだけ…

 

 贅沢は言わない

 夢見るわたしが

 愛おしい~~…

 

 

               


今年もまた「二人静」の咲くころとなりました ヒッソリと目立たぬように咲いてます…

2017-06-17 15:43:04 | Weblog

                         
                                       2017-6-12-「二人静」

   あなた

 今年もまた「二人静」の咲くころとなりました

 ヒッソリと目立たぬように咲いてます

 花言葉=「いつまでも一緒」

 決して雅の世界ではないけど…

 ただ一途に人を愛し…

 そして、惨い(むごい)別れ方

 今の世では考えられない

 悲しい出来事。

 

 風は少々強いけど穏やかな陽ざし

 

 「二人静」に思いを馳せ

 古の世界をちょっと垣間見る

 暖かい春の午後

 ひと時でも違う世界を覗ける倖せ

 

 花畑では蝶々が縺れあうように

 舞っている

 きっと

 「二人静」のように

 無心に舞っているのだろう…

 

 

 

 

 

 


翳っていたお陽さん遠慮気に雲がよけてくれたので チラッと顔をだす やっぱり明るくなくちゃ~~…

2017-06-14 15:41:29 | Weblog

                           
                                             2017-6-13-「アッツ桜」

   あなた

 ことしも「アッツ桜」が可愛く咲いてます

 花言葉=「愛を待つ」

 今が盛りで間もなく消えていきます

 

 風が名物と謂われるだけに

 強い風

 決して優しい風ではない

 雲の流れも速い

 青空の半分以上白い雲が覆っていて

 さむいそら

 

 ゆく河の流れを何にたとえてもたとえきれない水底(みなそこ)の石 (サラダ記念日)

 「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日    (サラダ記念日)

 何の脈絡もなく急に「俵真智」さんの詩集が読みたくなる

 あの自由さがすごくいい…

 

 翳っていたお陽さん

 遠慮気に雲がよけてくれたので

 チラッと顔をだす

 やっぱり明るくなくちゃ~~…

 

 

 

 

 


 風も柔らかく春の陽射しの中で 可愛い「都忘れ」を眺めてる…

2017-06-12 17:00:53 | Weblog

                    
                                         2017-6-12-「都忘れ」

   あなた

 「都忘れ」が朝日をいっぱい受けて

 キラッツキラッツって輝いている

 眩しいよ~~…

 花言葉=「感謝」「恋愛」など…

 風も柔らかく春の陽射しの中で

 可愛い「都忘れ」を眺めてる

 

 こんな日が続くと

 やっぱり哀しいこと…

 思い出してしまって…

 あの日もやっぱり春の日だった

 思い出しても詮無い事と~~…は

 思っても

 

 我儘かな?

 

 わたしは旅の途中の筈

 立ち止まって!…

 その中に物語があって…

 生きることの大変さを

 思い知らされる

 

 あなた

 明日もまた元気かな?

 

 

 

 

 

 


 わたしが養った「源平カズラ」です 可愛いでしょう…

2017-06-11 11:05:00 | Weblog

                        
                                      2017-6-11-「源平カズラ」

   あなた

 わたしが養った「源平カズラ」です

 可愛いでしょう…

 もう花が付かないかと思うくらい長い月日…

 葉っぱだけでした

 ようやく咲きました

 嬉しいです

 

 雨降りです

 閑かです

 そぼ降る小ぬか雨

 水溜まりを見ると微かに雨の輪が広がって…

 さむい

 こんな日は手術あとが重苦しく

 今いち元気になれない

 

 庭の「マユミ」の葉っぱが時々

 重たげに葉を震わし雨の滴を落として

 閑でも”やっぱり雨降りなんだ…”って

 雨降り嫌いではない

 雨とのお喋り

 淋しいお喋り

 でも、雨は付き合ってくれる

 庭の花たちも

 ”ちょっとさむいなぁ”って

 タヌに訴えてるみたい

 どうしようもないのに~~

 

 

 

 

 


遠い国のあなた わたしの声が聞こえる?決っして驚かないから返事がほしい…

2017-06-10 11:35:07 | Weblog

                        
                               2017-6-9-「ツリガネソウ」(シラーカンパニュウラータ)

   あなた

 雨降りのさむい日です

 心の中まで沁みとおる様です

 何もかも、きれいに流してしまう雨

 音をたてて窓ガラスにぶつかって来る

 あめ

 ツツツツ~っと涙を流しているような

 あめ

 そんな

 あめ

 好きです

 雨の泪はきれい

 空も昏く潤んでいる

 

 真似はできない

 

 遠い国のあなた

 わたしの声が聞こえる?

 決っして驚かないから返事が

 ほしい

 ん、心を無にして

 待っている~~…