『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

八十八夜・九十九夜

2008-04-29 13:55:27 | Weblog

 
 
 誰も居なくたった一人だったのでテレビをつけて見る。若くて可愛いい娘が、天気図を指差しながら、解説しています。最後に
 “八十八夜の別れ霜” “九十九夜の泣き霜” アラアラこんなに、素敵な言葉で表現するのね!・・
 早速、調べてみる。
八十八夜とは、立春から数えて88日目、毎年5月2日頃のようです。(これは、私でもしってます)
 この頃から霜もなく安定した気候となり、茶摘・苗代の籾撒き、蚕の掃き立て、一般に農作業の目安とされていたようです。しかし、「さつき寒」とも言われ急に気温が下がって霜が降り農作業や、果樹に思いがけぬ被害を与えることもあり警戒した言葉でもあったようです。
 静岡や、関東以西の海沿いの標高の高い地方では
 “九十九夜ノ泣き霜”と言われ5月半ば頃まで、泣いても泣き切れない程の大きな「遅霜」が発生することがあるので、「遅霜」対策には充分な注意を払う必要があるとの事。

  そんなに、大変なことだから、逆に美しい言葉で、表現したのでしょうか?甚く、感動しました。

    
 

 

          

 



 
 
 


原始林散策

2008-04-21 15:24:00 | Weblog

   

 行こう行こうと思いながら、なかなか行けずにいた原始林です。ようやく、行く事ができました。
 あの、広い原始林でも、随分沢山の人に出会いました。まるで、10年の知己にでも逢った様に、話かけてくる人・・皆さん「こんにちは」と必ず挨拶しながら行き交う。
 今年初めての林のなかは、春、酣(たけなわ)といったところでしょうか!
 目覚めた樹木・草の香り、思いっきり深呼吸です。
日陰にひっそりと、座禅草がさいていました。水芭蕉もまだまだ、きれいです。
 それより、一番素晴らしいと思ったのが、「エゾエンゴサク」が道端にびっしり咲いていたことです。
 こんなに、色んなお花が咲いているのに、「カタクリ」が少ないちょっと、淋しい気が致しました・・・
 まだ、芽吹いたばかりの、野草は名前も定かではありませんが、5月になると、きっとはっきりして、違った花々が目を楽しませてくれる事でしょう。

 僅か、1時間ちょっとの散策でしたが楽しかった。

    

 

 

 


されど “鏡”

2008-04-19 16:17:39 | Weblog

 
 何気なくつかっている鏡、改めて言葉で見ると・・・

 東福寺管長『安田天山老師』筆でのお軸であった。
        《明鏡
【鏡はすべてありのままに映し出す。美醜・善意・曲直すべてを容れて動じないし、また来るものを拒まず、去るものを留めない。
それは鏡自体が透明無垢だからであろう。
鏡のように澄んだ心、無用のはからいを捨てた心、それがそのまま仏の心であろう】・・・との注釈があった。

 さすが、禅のお坊さんです。我凡人到底真似の出来ることではないけど、斯く生きねば・・とはチョッピリ思いました。

  着るもの、食べるもの、と限りなく欲があり、まだ生きて「旅」を続けることにも未練がある。
時、恰も春です。慌てずゆっくりと、あちこち、眺めながら、自分なりの旅を続けます。

     
 


アレどうしたの!?

2008-04-14 14:34:58 | Weblog

     

  「アレ、わたくし間違ったの?」
 ツツジも、クロッカスも、カタクリまでが冷たい風にゆれながら、固く花びらを閉じてしまいました。
辛うじて、エンゴサクと、リュウキンカが寒さに強いので、風の吹くまま、逆らわずにじっとたえてます。

 友達から、長いメールが届きました。さて、どんな返事がかけるのかな?
        
 ネコ大好きな彼女の事、ネコを撫でながらCDを聞いている姿が目に浮かぶ。  彼女は、又、私とは違い繊細で一寸した事にでも、深く傷ついてしまうタイプ・・・でも、果敢に世の荒波と、戦っているのが、痛々しく、つい、手(いや、口)をだしてしまう・・・。
 少々、お節介だとは思うけど、そんな私だから、心開いて何でも話してくれるのね・・親でも姉妹でもなく家族とも違う存在、そして、共通の話題で話し合える!お互い大事なんです・・・
 この齢になると、大抵のことは我慢してしまうが、彼女は、そんなしがらみは、切ってしまう事が出来るんです。羨ましい。
 心のモヤモヤを消化して、折角の春を楽しみましょう!そしてお花見は何処へいきましょうかね?

 

     

 
 

 


 

 


春の花

2008-04-11 15:33:46 | Weblog

  

 例年より、十日程早く咲き出した、「エゾムラサキツツジ」カサカサに乾いた心に沁みて、泣きたいような気分。それより、二週間くらい早く咲き出したのが「ミムラス」高山ものの所為でしょうか、小さくてとっても可愛い・・・

 人間の、勝手な気持ちなんて、関係ないわ・・と言いたげに庭は春になりました。
 お花を眺めていると、嫌な事も忘れ ついついお喋りしてしまう。
 ヒヨドリがはやく行ってよ・・とけたたましく かん高い鳴き声で牽制している・・・。
 そりゃそうですよね!いくら、我が物顔で餌を啄ばんでいても、人間は時として何をするか解りませんもね・・・
「解ったけど、もう少しお花とお喋りさせてよ」とヒヨドリにも、話しかけている。

 ふと、清少納言の「枕草子」を思い出す。
「春はあけぼの。やうやう白くなりゆくやまぎは 少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。」
 わたしの大好きな春です。もう、元気になりました。

 

            

 
 

 



 


ちがい・・・

2008-04-09 16:54:30 | Weblog

 
  
  人間大好きな私ですが、今日は、些か、人間不信に陥り、妙に落ち込んでいます。
 誰の所為でもなく、しいて言えば「言葉」・・心にもなく・・・全くその通りで言葉が虚しく響いていました。

             ちがい
   “わびしい”と“さびしい”は似てはいるがちがう。
 さびしいから わびしいとは限らないが、わびしいときは、ほぼまちがいなくさびしい。
            ちがいは何か?
 自分の不甲斐なさを責め情けないと思うときが“わびしい・・・” 
 人は“さびしさ”には耐えられるが、“わびしさ”にはそう長く耐えられない。

  回り道の唄から、抜粋しました。

 外は穏やかな暖かい日です。少し疲れているのかな?

   
 

 

 

 


ガラス拭き!

2008-04-06 16:53:55 | Weblog

 
 春一番の大仕事、洗濯干し場の大掃除とガラス拭き、一日がかりで、終わりました。綺麗です。私の目には、眩しいです。
 可愛い春の花々が咲きだしたのにガラスが汚れていては一寸恥ずかしい・・・。
 お天気が良ければ明日のお洗濯物は外へ干す事が出来る ウレシイ・・・こんなに、穏やかな春の日です・・・が、チラット拓海君(先日母親に命を奪われた)の事が頭の中を過ぎるんです・・・
 親を殺める・子供を殺める・知人を殺める・・・と毎日のように新聞を賑わしている。一体日本の国はどうなったんでしょう?
人の命の重さなんて、微塵も感じられない。何かが狂ってしまったんですね・・・何があるにせよ人の命を奪うなんて、思い上がりも甚だしい・・・
 住みにくい世の中はみな同じ、自分の殻の中に篭もらないでもう少し人を信じましょうよ・・・信じるってある意味大事な事と思うよ!今日は、すっきりした事と、哀しい事が入り混じり、複雑な気持ちです。