『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 人の優しさ・・・

2011-09-29 17:01:48 | Weblog

         

             
           親知らず子知らず                        親知らず子知らず

 ピンクと白が可愛く咲いていいる。

 白山石楠花の葉っぱが黄色くなり、風に逆らわず一枚また一枚・・・靜かに枝から離れていく・・・

 なんとも侘びしげな!光景・・・こうして風に託し音も無くしのび寄って日いち日と秋が深まっていく・・・

 ホトトギスが風にゆらゆら・・・その辺であなたは、何時も草むしりをしていた・・・

 あなたの微笑みが見えるよう・・・庭の花々より優しかった・・・そんなことが居なくなって気が付く・・・

 きっと、其方で「判ったかな?」と笑っていることでしょうね・・・

 でも、みんな優しい・・・一人になって始めて気が付く”人”の優しさ・・・

 「あなた!私頑張っているからそ~っと見ててね・・・」

 こうして、9月も終わりです・・・淋しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                                                                 


寒さが身に沁みます・・・

2011-09-22 20:16:36 | Weblog

 

              
                 シラタマ                               ガンコウラン

 寒い・・さむいです。独りと言う事がこんなに寒いものなのですね~~。

 オイルヒーターでは我慢できません。ストーブをつけました真っ赤に燃える焔を見ながら独りの寒さを思い知らされまし 

 た。

 「あなたの所は如何ですか?やはり寒いのでしょうか?」

 昨日の疲れがまだ尾をひいています。あなたも見ていてくれた事と思いますが・・・疲れました。

 終の棲家ができたら!!もういいかな?

 誰にも迷惑かけず、ヒッソリと終の棲家には入れたら・・・どんなに”倖”でしょう・・・

 みんな、みんな良い人たちです。なるべく迷惑をかけないように・・・とは思っていますが・・・如何せん私の場合あなたも

 知っての通り、一人での行動は無理・・・。

 出来る事なら、庭の手入れの時と車が必要な時来てほしい・・・すぐ帰ってもいいから・・・

 やはり駄目かな?・・・

 愚痴は言うまい・・・でも泪がかってに出てきます・・・「あなた、さむいよ~~」

 

 


深まりゆく秋が侘びしい・・・

2011-09-19 14:30:11 | Weblog

 

         
                  オイランソウ(去年はこんなに綺麗・・・)

  去年はこんなに綺麗に咲いて眼を楽しませてくれたオイランソウ・・・夫が大事に々育てていたのに・・・あの、雨風でみ

 るも無惨な姿・・・

 サークル仲間が「判ってくれるよ・・・」と慰めて下さったが・・・花の骸が侘びしい・・・

 今日もはっきりしない天気。私の心のなかのよう・・・これってある種虐めかな?「タヌ、キミはどう思う?」タヌは珍しく

 何も言わず大きな眼を瞬ばたたせながら、「そんな風に思わないことにしようよ・・・逆に自分で自分を甚振っているみた 

 い・・・」

 鈍感な私でも何か諸々・・・?かんじてしまう。

 一雨毎に、深まっていく秋。嫌いな季節。ストンと陽が落ち夜の帳が音も無く靜かに下りる・・・。

 胸が苦しくなってくる。いくらあなた宛に手紙を書いても!!届きはしない・・・そしてあなたの携帯にまた電池を入れてい

 る・・・情けないわたし・・・

 こうして今日の日もまた暮れていきます・・・

 

  

  

 


やっぱり!誕生日かな?・・・

2011-09-15 17:46:51 | Weblog

   

                 

 「さぁ~あなた熱燗にする?それとも冷酒?・・・」

 今日はあなたの”誕生日”です。例年ならテーブルの上には、煮物そして少しずつですが酒の肴が並び、占めはお寿司  

 かな?。

 でも、その前は温泉ですね・・・大好きだった温泉にも浸かれず淋しく逝ってしまったあなた。

 お店に行って来ました。あなたなら、あれも、これもと篭にポンポンと入れるよね・・・食べる事大好きだったもね~~

 美味しそうなものはいっぱいあったけど・・・一人で食べる事かんがえたら、「いらないな」とそ~っと戻してしまう。

 あなたの好きだったものを少々買い帰って来ました。

 五時過ぎひどい雨降りになり、何だか空の彼方で誰かが大泣きしているよう・・・

 誕生日ってすごく淋しい・・・けど、其方でのあなたへ小さな声で「乾杯!!」

 窓うつ雨は一段とすごさを増してきました。

 

 


台風あとの庭・・・無事だった虫たち・・・

2011-09-13 17:02:18 | Weblog

 

        
              秋明菊                 秋明菊                  

          
          レンゲショウマ

 ひどい雨だったので、庭の虫たちは何処かへ消えてしまったかな?と心配していました・・・

 陽も少し差してきたので庭へ出てみました。

 か細い声で「精一杯お出迎え」してくれました。「きみたち、あの雨のとき、どこへ避難してたの?」

 「あぁそうか・・・そんな時のタヌ君だもね」きっとタヌは必死で庭を守ったのでしょう・・・

 虫たちの声が一段とおおきく・・・タヌに感謝している様子・・・

 今日のわたし、珍しく庭の草むしりをしました。2時間位なのにひどく疲れて家に入り、ぼんやりと外を眺めていました。

 ポツリポツリと靜に雨が・・・”あぁよかった濡れずにすみました・・・

 一雨ごとに忍びよってくる秋。侘びしさ一入・・・。

 もう、決して繰り言は言うまいと心に誓った筈なのに・・・駄目ですね~~弱虫ですね~~

 そうそう、あなたが大事にしていた「オイランソウ」雨で折れました。何とか助からないかとあの雨のなか、紐で傍の 

 木に括りつけましたが、先程みたら駄目のようです・・・

 「ご免なさい、わたしの力ではだめみたい・・・」

 

 


                         

 

 

 

 

 


心を吹き抜ける・・・一陣のかぜ

2011-09-01 14:31:00 | Weblog

 

                                

  9月・長月または季月ともいいます。

 虫の音がひと際賑やか・・・きみたちの一番嬉しい季節ですもね・・・

 まだまだ夏の名残の厳しい暑さ、でも風が爽やか!やはり秋の風

 終われていない風鈴の音と虫の音の合奏・・・風流と言おうか喧しいと言おうか?今まで感じた事のない不思議なおと。

 きっと去年の秋も聞いている音色なのでしょうが・・・たった一人で聞いていると”ずしん”と 心のなかに響いてくる。

 全ての事が去年とは違う・・・

 たった一人がこんなにも、寂しいものだなんて・・・想像だにしなかった・・・

 庭のタヌも心なしか?泪ぐんでいる・・・きっと私への気配りなんでしょう・・・ 

 そう全てが去年とは違う。永い月日を「居て」当たり前と思ってくらしていました。たった独りになるなんて、努々考えたこ

 とがなかった。

 生きて行く途中にこんな大きな落とし穴があったなんて・・・ 

 旅はまだ終わってはいないのに・・・「緞帳!」が下りた様に・・・