『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 暖かい”小春日和”でした…

2013-10-31 15:40:00 | Weblog

 

 

                

       あなた

 すごく疲れたよ…検査・検査・また検査…

 もう、どうでもいいような投げやりな気持ちに…。

 でも折角助けられたのです…大事にしなくちゃ~ね。

 ようやく、元気になました… 安心してね。

 

 今日は秋晴れの良い天気…

 枯草も片付けなければ…と少々ですが掃き集め袋に詰めました。

 網戸も片付け、ついでに窓をザァ~ッと洗い綺麗になり…気持ちいい…

 あなたのところ見えるかな?

 

    みよしのの やまのあきかぜ さよふけて ふるさとさむく ころもうつなり        参議雅経

    むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに きりたちのぼる あきのゆふぐれ      寂蓮法師

 

  今日はとっても暖かく!良い天気…できることなら何時までもこんな日であってほしい…

 

    

 

  

 

 

 

 

 

            

 

        


 ”ホトトギス”が可憐に咲いてる……

2013-10-27 10:47:39 | Weblog

 

                              

     あなた

 ホトトギスが咲いています。今年は踏みつぶされたこともあって…背が低く地べたを這ってます。

 一冬越えたらきっと元気になるね…

 

 風が強く時々思い出したようにお陽さんが、かおを出すけどすぐに引っ込んでしまう。

 庭の木の葉が木にしがみ付いて飛ばされまいと…頑張っている姿が痛々しい。

 

 どうしたって赫く染まっている木の葉は風に舞いながら飛ばされるんだよね…

 

 いいなぁ……(何だかわからないけど…)

 

 マユミの木の葉がどうしようか?迷いながら風に靡いて…揺れている。

 

 黒く重い雲が押し寄せて…くる

 

 寒くて長い冬がきます。覚悟はしていても…さみしいよ~…

 今日は天気模様のせいか…げんきない…

 

 やっぱり時雨です……寒いです

 

 窓にべったりと雨が張り付いて……烟っている。

 

 あなたも寒い?

 

 ナオが来ていったよ…あなたに挨拶してたね……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 ”あなた”ウソの番が…きているよ~

2013-10-26 14:55:50 | Weblog

 

                        

   あなた

 庭の主タヌくん、けっして忘れてはいない…のになぜか?最近冷たい態度。

 小さな庭の中でも、やっぱり色々と事情があるのね…

 

 庭に珍しくスズメがきて何やら啄ばんでいる…餌はおいてないのに。

 タヌはそれを横目でチラリ…それっきり。

 

 「ねぇタヌ、何か話してよ…淋しいよ~」 そう言いながら裏のオンコの生垣に目をやると、

 ウソの番いが、一生懸命オンコの木をつついている…虫がいるのかも、そ~っと近づいても私の存在など

 眼中になく…ただ、ひたすらつついている。

 冬に備えての準備?

 

 可愛いな~……

 あなたが居なくなって、こんなに野鳥が傍にくるなんて初めて…うれしいよ。

 

 重い雲が空を覆って…やりきれないよ……

 

 あなた今日は嬉しいことあったよ…見えたかな…

 

 

 

  

 

 

 

 

 


 野草…クマガイソウ・アツモリソウ…

2013-10-25 18:45:52 | Weblog

 

                                     
                            クマガイソウ                                    アツモリソウ

   あなた

 あなたの好きだった野草はなくなってしまいました…

 この野草に纏わる色々な話…を思うとき、気持ちは平安・鎌倉などへ飛んで行っている…

 

 今日は本の整理をする筈だったのに…やっぱり駄目。

 

 朝から冷たい時雨が音もなく烟っています。

 

 時々思い出したように窓に雨粒がぶつかって…ポツンって…

 

 藤原定子…

 ここで、何もできなくなる!整理はや~めた…

 果てしなく夢は広がり…

 時代は鎌倉だったのに…何時しか平安へいっている……

 藤原道長…きらい…やっぱり

 

 わたしは今の世に生まれて本当によかった…

 

 淋しいけど頑張って生きていく……

 

 

 

 

 

 

 


  ”平家物語”を拾い読み……

2013-10-24 19:02:42 | Weblog

  

                                            

   あなた

 祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらわす

 おごれる人も久しからずただ春の夜の夢のごとしたけき者もついには滅びぬ偏に風の前の塵に同じ ・・・

 

 余りにも有名な平家物語の冒頭部分。カッタンが暗記してました。

 

 平家物語巻第九「敦盛最期(あつもりの さいご)」です。 源氏の武士、熊谷次郎直実(くまがいのじろうなおざね)は、

 沖に引き返していく 平家の若武者、平敦盛(たいらのあつもり)を呼び止めます。

 一の谷の戦も終盤になり、源氏の武将熊谷次郎直実は、よい敵を探していました。そこへ舟へ逃げようとする武者(敦盛)の姿を見 

 
つけます。

 熊谷が呼び止めるとその武者は引き返してきます。組み伏せて顔を見るとまだ17歳くらいの若武者です。

 熊谷は我が子小次郎の姿が重なり敦盛を逃がそうとしますが、 後ろを見ると源氏の大群が迫っていました。

 せめて自分の手で討ち取り、後世を弔おうと、熊谷は泣く泣く敦盛の首を取るのでした。

 腰にさしていた笛を見て、その若武者が敦盛とわかります。 熊谷は戦場に笛を持参するという敦盛の風流さに感嘆し敦盛を討った

 ことを悔い、これが後に出家するきっかけとなりました。

                                     平家物語より…抜粋

 

 この件がこころ打たれます。

 
その後の熊谷次郎直実の、晩年は法然上人に師事し、熱心な念仏信者として著名。

 熊谷入道と通称。法名は蓮生房・法力房などと号した。

 尚、アツモリソウ・クマガイソウは平家物語のこの話に因んでいるそうです。

 

 秋も深くなり、カサカサ木の葉が舞っていますが、わたしは風邪が怖く外にも出られず、ただ…

 ストーブを背に平家物語のアチコチを拾い読み…

 あなた、またね……

 

 

 

 

  


 ”淋しいとき”…

2013-10-23 14:00:41 | Weblog

              

                 

                            

     あなた

 あなたのところから此方が見えますか?

 私の所からはあなたの所が見えない…

 

 あなたは、こよなく植物を愛した…

 「人は裏切るけど植物は裏切らない…」って言っていた…

 

 わたしの心のなかが見えるかな?…

 季節と同じわたしの心の中は秋…

 

 淋しいことがあっても、淋しさが通り過ぎるまで、じ~っと待っている、ただ待っている。

 そんなことも!会得したよ…。

 

                    落とし穴

         自分でつくった”落とし穴”に落ちる人はいない。

      他人がつくったように見えて、実は自分がつくった穴には

               かんたんに落ちる。

      「なぜこんな目に会うんだ!」と穴の中でもがき苦しみながら気づく。

         いつの間にかこんな穴を掘っていたんだと……

 

                   交差

               交差する二本の線…

         交差するまでは互いに近づいていくが

          交差したあとは離れていくだけ……

         残念だが、人と人の関係にはそんなことがある。

      交差した一点だけが今も自分の中に鮮明に刻まれている……

                                              回り道の唄より…  

 

 


 今日の日も暮れます…

2013-10-22 18:25:46 | Weblog

                       

    あなた

 十月小春といいます。風がなく穏やかで僅かばかり残っている庭木の紅葉が鮮やか…

 リコの所と我が家の行ったり来たりの生活も一カ月になります。早いものです。

 家で過ごす時間がこんなに早い…なんて…

 残された時間がどのくらいなのか?それはやっぱり、神様だけしか判らない…

 

 夕暮れが早く秋は淋しい…

 あなたと、何度も過ごした秋…

 今時期は落ち葉を片付けるのに忙がしく…

 蔦の葉も紅くそまり見事だった…

 

 想い出って尽きないね…

 今残っているのは錦木だけ…

 その錦木がすごく綺麗…

 

 また今日も暮れます…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

   

                            

         


 深呼吸…花畑の匂い…

2013-10-21 14:55:07 | Weblog

 

                               

 

    あなた

 朝方は雨模様でしたが、わたしが帰る頃からよいお天気になりました。 

 空気が爽やかで風もなく穏やかな日です。

 

 我が家の吾亦紅は手入れして貰えない割りには結構よく咲いてくれます。嬉しいです…

 

 昨夜リコの所から帰ってきました。

 

 今日のような日は呼吸がすごく楽…庭の小さな花畑で思いっきり深呼吸…

 こんな日ばかりだと…いいんだけど~…

 

 もう居ないあなただけれど…

 逢えてよかった…

 

                   さびしい

               さびしいから人恋しくなる。

               人恋しくなるから さびしくなる。

               どちらも ほんとうだと思う。

         要するに、だれか一人がそばにいてくれれば いいんだよね。

                さびしいときというのは、

          なぜか、自分のまわりが妙に静かなんだなぁ……

                                           回り道の唄より…

 

  

 

 

 


雪の便りを聞きました。寒いです…

2013-10-17 11:38:13 | Weblog

 

                             

      あなた

 昨年の今日です。楽しかった…

 一年は早いけど、その中にはいっぱいの出来事がぎゅっと詰まっていて…やっぱり長い。

 

 わたしはまだ、リコの管理下のもと…暮らしているので、勝手な行動はできません。

 今日は迎えに来るとのこと…です。何も言えません。リコに援けられたのですから…

 

                  願い

       願い、祈ればその思いは天に通じるという。

          まちがいなく通じるだろう、

             だが

      通じる願いをどうするかは、天の采配だ。

        叶えて もらえないときもある

                              回り道の唄から…

 あなたに手紙を書けるのも、今のわたしがいるからです。リコに感謝してね…

 今日はようやく、晴れのようです。庭の木々がしっとりと濡れています…

 昨夜は雪の便りを聞きました。

 

 寒いです。またね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 


雨の一日…思い出す事がいっぱい…

2013-10-16 15:18:21 | Weblog

 

                         
                    去年の錦木                          去年の蔦・・・今年はありません     

      あなた

 朝から雨降りです。

 窓越しに見る庭は雨で烟ってタヌくんも淋しげ…わたしの心の内と同じかな?

 ある部屋でのこと御年93歳の可愛いおばぁちゃま、夜中だというのに、ベットの上できちんと

 正座している、そんなこと出来る筈がないのに…

 小さな声で「どうしたの?眠れない」と声をかけた…彼女曰く

 「わたしは立てない、歩くこともできない…もしここで何かあったらどうしようと思うと眠れないの…」

 ハラハラと涙をこぼし泣いている。

 「大丈夫、何かあったらわたしが車いすに乗せて運ぶから…安心して寝てね」

 わたしのこんな言葉を彼女は信じて「本当に助けてね」って手を合わせていた。

 わたしの言葉がよほど嬉しかったらしく、それからは、「わたしは助けてもらえる」って夜も眠るように

 なったの…

 たったこれだけの事だけど信じて貰えるって…やっぱり嬉しい、わたしが助けられたぶん

 何かで役に立たなかったらね…

 身体がわるいということは、心にもいっぱい「傷」をもっている。

 わたしが帰るとき、「きっときっと援けにきてね」って何度も言われたよ…