『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

雪の残っている今時期に懸命に頑張って、芽を出してくれた花…

2015-02-28 13:44:50 | Weblog

                              

   あなた

 水仙に続けとばかりに飛び出してきた白山石楠花、出てきたものの…

 冷たい風に晒され、葉を細く丸めて、耐え忍んでいるこの姿…見てやって下さい。

 あなたも昨日の”水仙”喜んでくれたのね…

 声は聞こえなかったけど…

 あれは絶対「あなた…」

 いいや…夢が壊れるのは、哀しいから…そうにしておきます。

 去年(こぞ)の雪が、まだ残ったままの庭に出てきた庭木たち…

 風の寒さに只々震えて…

 

 今日で如月も終わり…

 またの、この月に、会えたらいいね…

 きっと会えるね…

 雪の残っている今時期に懸命に頑張って、芽を出してくれた花…

 天上界に咲くという神秘的で素晴らしい花「天華(てんけ)」

 まだ一度もお目に掛かっていない、「幻の花!」

 わたしにとって、我が家の水仙はその「天華」以上に大切で愛おしい花なのです。

 少しお陽さんが出て来ましたよ…

 我が家の水仙!大喜びです…

 随分長い手紙になりました。

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「あなた見て見て、我が家にも小さい春が来ましたよ…」

2015-02-27 15:40:51 | Weblog

                  

                  

   あなた  

 昨夜は雨交じりの重い雪が窓を叩き、風までが”虎落笛”のように”ピイ~ピイ~”って

 時どき”ドサッ”という音…

 身体を固くして早く朝になる事を心のなかで、願っていた。

 今日は病院へ行く日。

 お陽さんは隠れたまま。

 道路はグチャグチャ…

 行きは急いでいたので気づかなかったけど…

 「あなた見て見て、我が家にも小さい春が来ましたよ…」

 上の1枚は雪の中から健気にも芽を出しました。

 下の1枚は置き石の傍。

 〝水仙”が芽を出しました。出てきてくれました。

 嬉しい…

 感激…

 泪が出ちゃった~

 風邪を引かなければいいけど…

 

 

  

 

       

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


これが、冬から春への季節の移ろいなの…。 

2015-02-26 15:22:57 | Weblog

                            
           もう無くなった (花魁層)再び咲くことはない…  

   あなた

 お陽さんは隠れたまま…

 折角雪の中から現れた、庭の白山石楠花!

 でも、少し早まった…と後悔してる様子…

 それ程強くない風なのに冷たくて可哀想だなって…

 細い葉っぱが風に煽られ、竹にぶつかって震えてる…

 もう少しの我慢!ガンバレ…隠れたままのお陽さん。

 わたしも、花木に負けじと!…炬燵を終いました。

 だいぶ暖かくなったと思っても、日中の”ザクザク”が、朝はツルツル路面

 寒の戻りかと、思うほどさむくって…

 ”ブルブル”震えてる木の葉たち… 

 でも、これが冬から春への季節の移ろいなのです…。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                     


舞い踊ったボタン雪…脆くも形はなくなって…雪のなかの泡になって…

2015-02-25 15:36:15 | Weblog

                                  
                匂い梅花 今年も咲いてくれます様に… 

    あなた

 午前中はボタン雪が静かに、ただ静かに降っていました。

 決して積もることはないのに…

 去年の雪の上に落ちては…消えて…そんな事の繰り返し。

 冬には戻れず!春にもなれず…

 舞い踊ったボタン雪…脆くも形はなくなって…雪のなかの泡になって…

 生暖かい…

 去年の雪から立ち込めるのか?

 雪霧の様に辺りが”ボオ~ッ”っと烟っている。

 春霞でなく、花曇りでもなく…

 お陽さんが出ていないので、雪の輝きがない…

 

 『はるのよの ゆめばかりなる たまくらに かひなくたたむ なこそをしけれ』

                            「周防内侍」

 「春の夜の儚い夢を詠んだ短歌です。」

 平安の世で、なくても人の一生は儚いものと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                               


恙なく~~過ごしました、再び巡り会わない今日の日を…

2015-02-24 16:16:23 | Weblog

                               

   あなた

 家の中から見ると寒々としている外だけど…

 出てみるとそれ程寒くはない…

 友待ち雪?ヒラヒラ~チラチラと淡雪が舞い散り…

 去年の雪の上で儚く消えていく… 

 散り際が線香花火みたいに尾を引いて…

 随分と融けました。

 庭の雪も、去年(こぞ)の雪

 灰色の気怠い憂鬱な雲の狭間から、烟った様な”ボヤ~”っとした光がひと筋、

 庭を照らしたように…

 それも、すぐに雲のなかへ…

 ”グズグズ”と…した天気です。

 こんな日を繰り返さなければ、”春”はやって来ない…

 恙なく~~過ごしました、再び巡り会わない今日の日を…

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ゆったりした午後、ほんのちょっと、微睡む…

2015-02-23 15:25:30 | Weblog

                            

   あなた

 瘠せて骨だけの「ニシキギ」がヒョロッと雪を突き抜けて出てきました。

 お陽さんは弱々しくそれでも、春の陽射し… 

 風が冷たい…春まだ遠い北の風…

 家の前の道路は「テカテカ!ピカピカ」

 一歩々前かがみになったり横向きに歩いたり…

 まるで「カニ」さんみたい…に。

 ここで転んだら間違いなくまた骨折。

 ”ツルカメ、ツルカメ…”ってお呪ないをブツブツと…

 ゆったりした午後、ほんのちょっと、微睡む…

 夢を見るまでもなく…

 薄日がカーテン越しに眩しく…

 風は冷たいけど、陽気はやっぱり春…

 クロッカスに会いたいね…

 今日もよい日で終わりそうです…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

        


寒い玄関でただじ~っと彼女とふたり女同士で眺める夜の冬空も悪くない…

2015-02-22 12:06:56 | Weblog

                        

   あなた

 雪の中から半分だけ現れる?って、ちょっと不気味…

 白山石楠花の悪戯?でも、ようやく現れてくれたね…嬉しいよ…

 

 昨夜遅く友達がきてくれた。

 「電気消して‼見て!綺麗なお星さんと三ヵ月…」

 晴れ渡った夜空に満天の星…

 寒い玄関でただじ~っと彼女とふたり女同士で眺める夜の冬空も悪くない…

 あなたがいなくなってから、夜空を眺めるなんてなかった。

 細い三ゕ月さんがつめたく輝いて…何だか胸の奥が”きゅん~”って…

 

 今日は風が冷たい、お陽さんは隠れたまま。

 まだ、冬を楽しもうとする人が大勢いるので「佐保姫さま」は、「白姫さま」に

 譲ったのね…

 「佐保姫さま」を待っている人も!たくさんいることだけは…忘れないで…ね。

 昨夜あんなに晴れていた夜空だったのに…

 冬を司る神さまと、春を司る神さまの意見が合わなかったようです。

 あなた

 こんな寒い冬と春が鬩ぎあってる!寒々とした日です…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


わたしの心の中まで”ホッコリ…と仄かな温もり…

2015-02-21 13:58:11 | Weblog

                   

   あなた

 冬の「白姫様」と春の「佐保姫様」が何やら話し中。

 きっと此のまま「春」にしようか?いやまだまだ…~なんて…討議中。

 どちらにしても、もう目の前に弥生3月が小刻みに足踏みしながら出番をまってます。

 庭の雪も散りばめた宝石のように、キラキラ輝いて…

 ”アァ綺麗だな”って…

 わたしの心の中まで”ホッコリ…と仄かな温もり…

 

 冬の風時どき春の風。

 空が目映い。

 星を散りばめた様な庭の残り雪。

 糸ヒバの揺らめきが美しく…一入深く春を思う。

 支える幹、枝の力強さ、過ぎて行った時の重さを感じる…。

 そんな、冬と春の狭間の午後…

 あなたを偲びながら、書いてる手紙…です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   


 今日も雪がキラキラって輝いてます。

2015-02-20 18:15:02 | Weblog

                                   

   あなた

 庭の雪を見て… 

 隠れていた冬囲いの竹がご覧の様に”ニョッキリ”現れました。

 今日も雪がキラキラって輝いてます。

 このまま、春になってくれると!どんなにか嬉しいことでしょう…ね。

 まぁ、そんな事はあり得ない!でしょうが…

 

 今日は忙しく動き回りましたアチコチと…。

 時間が決まっているので、時間内で行動するのは大変な事と…

 改めてあなたのこと、偲びました。

 道路はグチャグチャです。

 でも、歩いている人の姿は春のコートにハイヒール…

 羨ましい…

 春を司る女神様は「佐保姫」様と言われています。

 佐保姫さまどうぞ、三寒四温などと、おっしゃらずにこのままの陽気… 

 春であってほしい…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                 


溶け残っている庭の雪山を柔らかい日差しが包んでキラキラと美しく煌めいている午後…。

2015-02-19 13:33:58 | Weblog

                       
                                                     ヒマラヤ雪の下    早く会いたいね!…

   あなた

 今日は弱々しお陽さんが春を思わせる様な照り方で雲との鬩ぎ合い。

 昨日のザクザク雪が堅雪になって道路は「ガタガタツルツル」状態。

 午後になり、またザクザク…

 溶け残っている庭の雪山を柔らかい日差しが包んでキラキラと美しく煌めいている午後…。

 その一つ一つが「春近し」の感もあり…かな?。

 これで、お隣の”春”も目覚めることでしょう…

 

 待つことの長さ…待って待って…再び会える春の季節を…会えると信じて。

 生きてるって「巡り会える」…ことが出来る。と言う事。 

 消えていく冬…再び会えること願いつつ…「冬の季節」今季はサヨナラ…

  眼が痛い…

 逢いたい……