『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 風も柔らかいけど、時どき、冷たさが針を刺す様に肌に痛い。

2015-08-31 11:28:29 | Weblog

   
                                      
                                                  2015-8-31-「庭」-2

     あなた

 綺麗になった庭を見せたくて…

 ”自然”が良いと負け惜しみ言っていたけど、やっぱり負け惜しみにしか

 聞こえない。

 人間”素直”にならなきゃ…駄目ですよね。

 朝から電話がある。

 一度目は庭の件。

 二度目から友達

 「ウウ~ンわかった」といいながら、大事な事だけメモ。

 その前後はあまり判らない…

 どうせご主人の話しだから、わたしには辛いだけ。

 切れたと思ったらまた、違う電話午前中三度目、

 携帯とは便利であるだけに、些か疲れます。

 

 外は柔らかな「初秋」の陽射し。

 風も柔らかいけど、時どき、冷たさが針を刺す様に肌に痛い。

 

 明日から「長月」

 よくぞ、この齢まで生きました。みんなに守られながら…

 

 『ちはやぶる かみよもきかず たつたがは 

        からくれなゐに みづくくるとは』 《在原業平朝臣》

 《(川面に紅葉流れていますが)神代の時代にさえこんな事は聞いたことが

 ありあせん。

 竜田川一面に紅葉が散り敷いて、流れる水を鮮やかな紅の色に染め上げるなどと

 いうことは。》

 思うに、平安時代だからこそ、敢えてこの様なことにも気が付き、優雅の和歌

 (うた)など詠めたと思います。

 午後から出かけます。

 

 


 

 

 

 

 


あなたは「潔し」とサッサと逝ってしまった…けど

2015-08-30 12:16:28 | Weblog

     
                                     
                                           s-2015-8-30-綺麗になった庭の前の方

  あなた

 庭綺麗になったでしょう。

 花友達も手伝ってくれたので、一日で終わりました。

 疲れると逆に眠れず疲れが、とれない感じです。

 今日は湿度が少々高いので、身体中悲鳴を上げています。

 

 友達のご主人「篆刻」の個展をすると、ハガキが来ました。

 あなたの居る頃一度いきましたね、今回二度目だそうです。

 暫らくその様なところへ、出かけなかったのでチョット、”億劫”かな?。

 出不精になっては、いけないね…

 花友達を連れて行ってみます。

 

 萩(ハギ)桔梗(キキョウ)葛(クズ)藤袴(フジバカマ)

 女郎花(オミナエシ)尾花(オバナ/ススキのこと)

 撫子(ナデシコ)秋の七草。

 我が家の庭で、楽しめる花がほとんど。

 秋です。

 日が短くなり、夜が長くなる。

 淋しいね。

 「長月」が傍で足踏みしてるもね。

 そうか!~9月はお彼岸…もしかしたら夢であえるかもね…

 

 『あきのたの かりほのいほの とまをあらみ 

       わがころもでは つゆにぬれつつ』 《天智天皇》

 天智天皇の優しさのある和歌(うた)

 現代の様な忙しさはなく、「ゆったり」と生活していたのでしょうね。

 あなたは「潔し」とサッサと逝ってしまった…けど。

 そんなに、急がなくたって…と思うよ。


 

 

 
                                                

 


今日は庭木の剪定してもらいました「あなた、綺麗になったでしょう…」

2015-08-29 18:41:13 | Weblog

                           
                                   2015-8-28-我が家の庭の主「タヌ」くんです。

    あなた

 久しく「タヌ」をかまわなかったので、少々いじけ気味の「タヌ」です。

 庭を守ってくれているのに、素っ気なかったと、わたし大いに反省。

 可愛いタヌです。

 たまに尋ねてくれる友達は、忘れもせずにタヌに声をかけてくれます。

 「タヌ」は、やっぱり嬉しいらしく大きな目をグルグルして顔を綻ばせて

 います。

 

 今朝起きたときはブルッとするくらい、寒く長袖着ました。

 お昼近くニコニコのお陽さんが顔をだし、暑いくらいになりました。

 庭の剪定と草毟りをお願いして、やってもらってます。

 寒くなくてよかった~

 そして、良い方と巡り合えて、倖せ。

 駄目と諦めていた「蓮華ショウマ」植え替えてもらい、少し元気になった様子。

 あなたが、大事にしていた花だったので、本当によかったと胸をなでおろして

 います。

 花友達も手伝ってくれたので、この花畑一日で終わり、綺麗になりましたよ。

 あなた

 花友達には心より「感謝」です。

 何もできない、わたし疲れました。

 「あなた、綺麗でしょう…」

 

 

 

 

 

 


花が咲き花が散る…長い年月それを重ねて幾星霜… 過ごして来ました。

2015-08-28 13:12:51 | Weblog

                
                         2015-8-24-名前が判らない。でも可愛く咲いています。

    あなた

 今日もお陽さんは出ず、鬱々とした日です。

 多少の風があるばかりに、揺れたくない木や花も、しかたなさそうに風に身を

 委ね”ユラッユラッ”って…

 花の命は短いけれど…そんな中でも色んな事があります。

 花が咲き花が散る…長い年月それを重ねて幾星霜… 過ごして来ました。

 

 刻(とき)は止まることなく、哀しさ楽しさを、

 引っ括めて(ひっくるめて)淡々と過ぎていく…

 わたしにとって、残酷な刻(とき)もありました。

 一欠けらの労わりもなく…

 あなた

 心の疲れに、ちょっと庭の花をみに外へ出て見る。

 昨日の様な寒さはないものの、なんとなく生暖かく、ハッキリしない、

 ぐずぐずした天気。

 御年90歳のおばぁちゃま、

 散歩の帰りとの事で立ち寄り庭の前でのお喋り。

 花好きな彼女。

 「花から元気をもらう」って微笑んで。

 その姿とっても可愛かった。

 リコが何時も「可愛いおばぁちゃんになって…」って言うのがよ~く判る。

 あなた

 今日はまだ終わらない…

 何事もなく「感謝」で終わりたいです。

 

 

 

 

 

 


 隙間風の様な淋しさが心を通り抜け…

2015-08-27 11:28:30 | Weblog


                                       
                                              2015-8-21-「フヨウ」見事です。

   あなた

 寒い筈です、雨が降って来ました。

 音もなく静かな雨。

 こうして、一雨ごとに”秋へ秋へ”と深まっていくのでしょう。

 春の雨は暖かいけど…秋の雨は冷たい…

 まだ葉月なのに、昏くて寒い日です。

 隙間風の様な淋しさが心を通り抜け…

 遣り切れなさに苛め(さいなめ)られる。

 雨降りは嫌いじゃない。

 でも寒さに向かう雨は厭…勝手なようですが。

 「フヨウ」の花言葉=繊細な美・しとやかな恋人等々。

 花言葉のように、しとやかで優しい印象を与える「フヨウ」の花は昔から

 美しい女性の例えにも用いられたようです。

 

  清少納言「枕草紙」(秋は夕暮れ。)より

 『夕日のさして山の端いと近うなりたるに、からすの寝どころへ行くとて、

 三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあわれなり。

 まいてかりなどの連ねたるが、いと小さく見ゆるはいとをかし。

 日入り果てて、風の音、虫の音などはた言うべきにあらず。』

 千年も昔に書き記した人「清少納言」才女・すごい。

 こんな日はドップリ古の本に浸ってます。

 この方の、「感性・歯切れの良さ・」が好き。

 

 

 

 

 

 

 

 


 庭の背が高くなった「コスモス」大揺れに揺れ、折れもせず風に靡いて…。

2015-08-26 13:55:15 | Weblog

                       
           2015-8-25-「ミソハギ」終わりです。

    あなた

 人に迷惑をかけないようにと、気を付けていた筈の、わたし。

 何故か風邪気味の様です。

 少々熱っぽく、身体がだるい。

 二階の窓を開けに行く元気がなく、珍しく食欲もない。

 暖かいお茶を、飲んでいます。

 

 「ミソハギ」です。

 霊 棚(たまだな)に水をかけるのに使われるので、ショウリョウバナ

 ミズカケグサともいわれます。 

 それが転じて、「ミソハギ」

 通称「盆花」とも言われています。

 花言葉=「愛の悲しみ」「純真な愛情」「悲哀、慈悲」等々。

 深い秋を感じさせるように風が冷たく、ピヤピヤッとした日。

 何枚もの重ね着です。

 庭の背が高くなった「コスモス」大揺れに揺れ、折れもせず風に靡いて…。

 何を感じているのでしょう…

 わたし、心揺らいでも、身体は此処。

 あなた

 熱が出るのかも…寒気がします。

 少し横になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 心折れそうなとき、可愛い草花が癒してくれます。

2015-08-25 11:37:11 | Weblog

                         
                                      2015-8-24-「エリカ」花友達の家の花です。

    あなた

 今日も目覚めました。掃除・洗濯と朝の仕事はひと通り終わって、あったかい

 お茶をのみ、幸せを感じてます。

 身体を庇いながらの仕事は、些か辛いものもありますが、動けるってことが

 嬉しく、幸せと思うよ。

 

 初秋の朝の空気はピリッと冷たく、身体もきりっと引き締まる… 

 この感覚が好き。

 生きてるって…感じ。

 庭の花木までが元気をもらい、秋の冷たさに感動している様子。

 「エリカ」の花が咲いてます。

 エリカの花言葉=「孤独」「 休息」「幸運」「裏切り」など。

 「ガンコーラン」に、ちょっと似てて。可愛い花。

 

 窓を通して庭を見ていると、過ぎた日の諸々が一気に甦り(よみがえり)、

 それも、妙な事にあなたと一緒の楽しかったことだけが、まざまざと出て

 来ます。 

 わたしは元気。

 身体の動く限り庭を大事にするね。

 心折れそうなとき、草花が癒してくれます。

 ニッコリ笑って、「元気出してネ」って。

 タヌまでが、「カァサン無理しないで」って、とても優しい。

 
 『みよしのの やまのあきかぜ さよふけて 

      ふるさとさむく ころもうつなり』  (参議雅経)

 「吉野の山の秋風に、夜もしだいに更けてきて、都があったこの里では、

 衣をうつ砧(きぬた)の音が寒々と身にしみてくることだ。」


 長い秋の夜に色々な思いが泡沫(うたかた)のように、浮かんでは消え

 消えては浮かんでくるのです…

  

  「今日の日も」大事に生きます。

 

 

    


 そう言っているうちに、幾許もなくして「葉月」も終わり。

2015-08-24 11:48:06 | Weblog

                  
                        2015-8-23-「ルドベキア」 名前わかりました。

   あなた

 今朝も、どなたにも、迷惑を掛けず目覚めること出来ました。

 遅めの朝食あなたと一緒にたべたせいか、美味しかった。

 先日の草毟りがまだ祟っていて、身体の動きが鈍く少し重いものを持つと

 身体に鈍痛が走る。

 生ゴミの日です。

 毟った草を大きい袋に入れ、出そうとしたら、お向いの奥様、持って行って

 下さるって。

 お断りはしたものの結局は、ご好意に甘えました。

 優しいご夫妻。

 

 あなた

 頂いた花の名前が判りました。

 夕刊を配っている方が、花好きな人で、大概聞いてきて下さる。

 わざわざ、紙に書いて…有り難かったよ。

 ネットで調べたらその種類の多さにチョット吃驚。

 「松笠菊」ともいうそうです。

 初めての花ですが長~く咲いていて可愛いです。

 花言葉=正義・公平・あなたを見つめる・立派な・強い精神力・正しい選択・ 

 等々いっぱい…

 花の種類が多い分、花言葉もたくさん…

 そう言っているうちに、幾許もなくして「葉月」も終わり。

 今日は「秋」と言う名が似合う穏やかな日です。

 こうして、一日々を重ねて、また、「冬」へと移ろうのでしょう…

 どの、季節まであなたへ、手紙を送れるのでしょう…

 あなた

 一人ってやっぱり、淋しいものです。

 あなたも、同じでしょうか?…

 

 『かぜそよぐ ならのをがはの ゆふぐれは 

                             みそぎぞなつの しるしなりける』 「従二位家隆」

 

「風がそよそよと楢(なら)の葉を吹きわたるこの奈良(なら)の小川の夕方は、

 (もうすっかりと秋のような気配だが) 川辺の禊祓(みそぎはらい)

 を見ると、 まだ夏であるのだなぁ。」

 このような現代意訳が書いてありました。

 この和歌(うた)好きです。

 

 

 

 


 

 


 

 

  

 

 

 

 

 

 

 


 久しぶりに、昨日と今日の交差点を過ぎても眠れず、今日は些か身体がダルイ。

2015-08-23 12:14:39 | Weblog

                         
                         2015-8-23-「ミニヒマワリ」-花友達の家のです。  

  あなた

 ドンヨリとした日です。

 風も微かに吹いてる様で、木の葉が大儀そうに揺れて。

 花友達の家の「ミニヒマワリ」が咲いてます。

 小さくても太陽大好きの花です。

 花言葉=「あこがれ」「あなだだけを見つめる」「熱愛」など。

 大きい「向日葵」とは違いますが、可愛いです。

 

 空は曇り、何だか全体に覇気がない。

 淋しさを感じさせる日。

 
 
久しぶりに、昨日と今日の交差点を過ぎても眠れず、今日は些か身体がダルイ。

 
 『つつめども隠れぬものは夏虫の身よりあまれる思ひなりけり』 詠み人知らず

 《「通釈」袖に包んでも隠しきれないものは、蛍の身から余り出る

 「思ひ」の火なのでした。……そのように、いくら慎んでも、恋の思いの

 火は、隠しきれないものなのでした。》


 雨でも降って来そうな…黒い雲が空を覆ってきました。

 

 

 

                                  


 幾つになろうが、わたしに能わった(あたわった)事なら、避けては通れない。

2015-08-22 14:29:00 | Weblog

                                        
             
               
                 2015-8-21-「シュウメイギク」咲いてきました。

    あなた

 爽やかで心地よい初秋の午後です。

 楚々とした上品な花を咲かせてくれる「シュウメイギク」。

 別名「貴船菊」ともいうそうです。

 花言葉=淡い思い・薄れゆく愛・多感・等々。

 この花は秋の香りを漂わせながら、疲れた人の心を癒し咲いてくれます。

 

 昨日庭を這い蹲って草毟り…

 まだ半分も、終わってないのに身体中、ギシギシ悲鳴をあげています。

 起きるのも、ようやく、掃除機は所々…

 我ながら情けない。

 「あなた草毟り手伝って~…」って思わず叫ぶわたし…

 幾つになろうが、わたしに能わった(あたわった)事なら、避けては通れ

 ないもね…

 まさかこの齢になって、草むしりと言う作業を、しなければ、ならないなんて

 努々(ゆめゆめ)思わなかった。

 あなたも其方で「仕方ないな」なんて呟きながら見ているんでしょう…

 何だか、すっかり冷たい人になっちゃって…

 

 本当に気持ちの良い日、家の中にいるのが勿体ない。

 こんな日は、あなたと何処かへ行ってたよね。

 それも叶わず。

 昼下がり、ボォ~っとしながら、わたしはここ…

 

 『はなさそふ あらしのにはの ゆきならで 

       ふりゆくものは わがみなりけり』 (入道前太政大臣)

 (降っているのは) 嵐が庭に散らしている花吹雪ではなくて、

 降っているのは、実は歳をとっていくわが身なのだなぁ…。

 齢を重ねる自分を、沁みじみ感じ和歌(うた)にするその気持ち、痛いほど

 心の奥底に沁みます。

 身体を少し労わります。