『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

樋口一葉「十三夜」

2010-01-16 16:11:44 | Weblog

  

        

 昨年出来なかった古い本を整理していましたら、そう30年くらい昔の本が、顔を出しました。

 薄い文庫本で樋口一葉の短編集です。

 たけくらべ・大つごもり・にごりえ・わかれ道・十三夜など・・・

 十三夜はまたの名を、栗名月・豆名月などと言われ、愛でられたのに、この本の主人公「お関」は悲しすぎます。

 明治中頃、『十三夜』の主人公であるお関は、見初められて高級官僚「原田勇」の妻となって七年。がどうしても夫とうまくいかず、幼い息子をおいて実家へ戻ります。

 が、お関の父親は娘に婚家へ帰るようにいいます。それもその筈、実家では、原田から、さまざまの形で世話を受けていました。

 家族の為、夫との生活を続けることにしたお関でしたが、辛い選択でした。

 これも、一つの「家族の情景」でしょう。

 現在では考えられない生き方です。

 彼女の短い一生が素晴らしい文章になって、今でも読み続けられています。

 

 

   


 ”はや、七草です”

2010-01-07 19:36:40 | Weblog

 

    

 年が明けたと思う間もなく、今日は七草です。

 セリ・ナズナ・ハコベラ・ゴギョウ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ

 みんな材料が揃うわけではないですが、似たような野菜を入れた七草粥「胃」に優しく、少々多めに食べても胃の負担にはならない。

 孫をお預かりです。
「七草ナズナ、唐土の鳥が日本の国に渡らぬうちに、トントンパタリ、トンパタリ」と口ずさんでいると、
「アッバァバ、ママと同じうたをうたっている・・・」と驚いています。彼女の基準はママですので、バァバが真似をしてるように、思ったよう・・・

 お昼は”お粥”さんです。

 何時もは食の細い児ですが、お粥さんが気にいったらしく美味しそうに食べてます。

 私の足にも気遣いをしてくれ、嬉しかった・・・

 誰にたいしても、この優しさを忘れないでね!と願ってます。


 
 

 


  穏やかな幕開け!

2010-01-04 19:28:32 | Weblog

  

            

   新しい年になりました。

 穏やかで暖かく、この儘「春よ~こい・・・」三が日が瞬く間に過ぎてしまいました。

 まだ三日しか過ぎていないのに、もう随分時が流れたようにおもいます。

 こうして月日が過ぎ、思いがけない事にもぶつかります。

 お正月から「えっ」と言うことにもぶつかります。反面良い事もありました。

 長い月日です。色んなことありますよね。

 痛い足も幾らか楽になりました。ブロック注射が効いているのだとおもいます。

 もしかしたら,この儘よくなるんではないでしょうか・・・

   

  お花だけは春です。