『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

雨にたたかれ、風に煽られ散々な目にあいながらも、尚、毅然として衰えを…

2015-09-14 11:36:13 | Weblog

                     
                              2015-9-10-「弁慶草」満開ピンクが可愛いです。

    あなた

 久しぶりのお陽さんが眩しい。

 グズグズした日が続き少々滅入っていました。

 爽やかな日です。

 柔らかな秋の陽射し。

 
 夏の花も過ぎ、淋しかった庭に彩りを、添えてくれていた僅かばかりの花も、

 終わりが近づいて来ました。

 雨にたたかれ、風に煽られ散々な目にあいながらも、尚、毅然として衰えを

 見せたがらない花たち…涙がでちゃう。

 コスモスなど、細い首を擡げて(もたげて)何事もなかったように…

 
 人間のわたしなど…弱いものです。

 一人で生きています…なんて言いながら、淋しさの塊り。

 まだまだ、しなきゃいけないことが、山の様にあっても、手を付けられない。

 ”あれがすんでから…これがすんでから…”って幾つも理由を付けて…

 自分に甘~いわたし、 

 後ろから追いかけられている様な、焦りもあるはずなのに、足踏みしたまま…


 『わがせこが衣のすそを吹き返しうらめづらしき秋の初風』 詠み人知らず

 《「秋の初風」を感じているのが女性であると知られ、「衣のすそ」という

 細部への目配りがおのずと夫に対する気持の細やかさを伝えて、

 一首の情趣をしっとりとしたものにしている。》

 との、補記がありました。

『うちつけに物ぞ悲しき木の葉散る秋のはじめを今日ぞと思へば』 詠み人知らず

 《後撰集秋の部、第二首。立秋の日、唐突に襲われる悲哀の情を詠む。》

 補記として書かれていました。

 心も体も寒かったのでしょう…

 こんな風に好きなことばかりをしている、わたしって…だめだなぁって思うよ。

 でも、そんなじぶんが、愛おしくもあるよ…

 

 

 

      


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